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Channel: リヴァロ家の食卓 by リヴァロ家の幸運な時間
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「アマン東京」空に浮かぶ美しき楽園、ようこそアマン国へ(前編)

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 久しぶりに眩しい程の快晴の日、主人が一人で向かったのは「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」、お願いしていた品物を受け取りに訪れた。時間が余りなかったのでバタバタと用意をお願いする。その後遅れて東京入りした私と別場所で合流し、この日の宿泊先、昨年末にオープンしたばかりの「アマン東京(Aman TOKYO)」へ向かう。
 その道すがら主人にルイ・ヴィトンでの詳しい話を聞いた。LVスタッフ達が高木先生と呼ぶ男性から、色々楽しい話を伺い写真集「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」を頂いたと言う。サラッと主人は話したが私は聞き逃さなかった・・

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 その男性はルイ・ヴィトンのウォッチ&ジュエリーを統括する高木恒雄氏ではないか!?高木氏と言えばショーメの取締役ディレクターだった宝飾会の重鎮。やだ~私も伺えば良かった!なかなか直々に説明頂けるなんてないわ、アナタ幸せね~と嫉妬(笑) と興奮冷めやらぬ中キラキラ輝く新しい超高層ビル「大手町タワー」に到着。
 33~38階の上層を占める「アマン東京(Aman Tokyo)」は、アマンの27軒目のホテルにして初の都市型ホテル。ホテル入り口・車付けは分かりにくい場所にあり、タクシードライバーもまだ迷う人の方が多い。タワー周りには「大手町の森」が出来ていて、洞窟に入るような不思議な風情のホテルエントランス。

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 その大手町の森は何と3600m2、3年かけて育成した木々・草花(81種56000本)を移植した。都会のど真ん中高層ビルにして、自然を身近に感じる環境をわざわざ作ったと言うから驚き。まさに自然との調和や地域性をコンセプトに掲げるアマンならでは。
 ちなみにこの一角には、自然と一体化した戸建ての「ザ・カフェ by アマン」が近々オープン予定、きっと人気スポットになるわね。つまりは入口の分かりにくさも、秘境に伝説のリゾートホテル(究極の隠れ家)を築いてきたアマンリゾーツらしい演出と言う訳。

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 設計はオーストラリアの建築家ケリー・ヒル(Kerry Hill)氏、彼にとってアマン6軒目の作品となる。トロピカル・リゾートを得意とする彼が、都心型に挑むとあって期待したわ。そうそう、世界にアマンの名を知らしめたバリ島「アマンダリ」を手掛けた建築家ピーター・ミュラー(Peter Muller)氏も、同じオーストラリアの出身でケリーはその次世代を継ぐイメージ。
 我が家が京都で常宿としている「俵屋旅館」と「アマンダリ」が似ていると言う都市伝説は有名だが、実のところはピーターが設計前に俵屋に宿泊した事が影響しているとの話。

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 1996年の「婦人画報」でアマン創業者エイドリアン・ゼッカ(Adrian Zecha)氏と俵屋当主佐藤年氏が対談しているが、お互いに「似ているとすれば」スモールラグジュアリーで痒い所にも手が届くパーソナルなサービス(ホスピタリティ哲学)、と言う程度の表現で語られていた。
 おっとそうだ、ここ「アマン東京」でも大物にお逢いする事になる。まずはアマン東京総支配人ジェフリー F. スワード(Jeffrey F.Seward)氏、前職は「アナンタラ・リゾーツ」の統括で、その前は長く世界で「リッツ・カールトン」を立ち上げて来たエリート。

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 滞在中メインダイニング「ザ・レストラン by アマン」で食事をしていた私達の所へ、ににこやかに現れたスワード総支配人。爽やかなブルーのジャケットがお似合いで、明るく優しい話し振りはさすがだったよ。そしてチェックアウト時にお会いしたのは副総支配人・浅井信一路氏。
 浅井氏と言えば「ザ・ペニンシュラ東京」の立役者でマーケティング・ディレクターだった方ね。フォーシーズンズも手掛けている業界の重鎮。帰りは荷物を車まで運んで下さり、エレベーター内でも穏やかに館内施設のポイントなどについて話して下さった。皆さん、成功者らしい大人の余裕・貫禄が素敵。

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 では細かい館内の話をしていこう、1階ロビーではまず炭画が目に入る、これは麻紙に描かれた菅原建彦氏の作品。エレベーター前の壁に広がる土壁アートは、左官技能士・挾土秀平氏の作品で、植物がテーマの三部作の一つ(後2つは33階と34階に上がったところ)。挟土氏の作品と言えば「ザ・ペニンシュラ東京」のフロント背後を思い出すね。
 ゆっくりめのエレベーターで上がって、やっぱりメインは圧巻の33階ガーデンレセプション(中庭)。目に飛び込むのは広~い空間と、大きな窓、高~い吹き抜け。見上げれば広がる長さ40m・幅11m、高さは27m近くにも及ぶ障子の天井!?

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 思わず立ち止まってしばし眺める・・和紙を通した光の美しさを改めて思う。アマンを象徴する黒い玄武岩の床や壁はずっと長く伸びていて、天に浮かぶ巨大和紙照明が緩やかに包む。空間中央には流水の中に奥平清鳳氏の生け花、玉砂利の小庭、レセプションデスクは樹齢250年の楠木。
 仕上げは着物姿の女性が奏でる琴の音ね。日本だけど純和風ではないモダンな日本、これからの日本はこうなって行くだろう思わせる、未来的だけど現実的な美しい日本。この点、「リッツカールトン京都」はある意味非現実的な幻想日本だった。

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 奥に並ぶラウンジ、メインダイニングの向こうに見える青い空と皇居の緑、遠くに富士山・・・そうか、ここは天空に浮かぶアマンの国だ。ゼッカ会長もオープン前に確認に訪れたそうだが、ケリーが描くゼッカワールドは都市型になっても開放的でダイナミック、そして安らかである事がこのフロア(中庭設定)で十分伝わる。
 そんなコンテンポラリーな和の真ん中に座ってウェルカムドリンク「柚子ジュース」を頂く。効能などが書かれた紙が添えてあった。とにかく広い、平日だからか人もいないし、何とも開放的で心地よい。

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 そこへ作務衣風のユニフォームを来た担当嬢、館内を案内してくれると言う(チェックイン手続きは部屋で行う)♪ フロアを囲むような段差はいわゆる「縁側」イメージだとか。各所に飾ってある陶芸は服部将己氏や星野聖氏の作品。
 館内にはその他日高理恵子氏・風能奈々氏・浅見貴子氏など、日本を中心とした16人の作家物が展示されている。そして主人が気に入ったのは「ライブラリー」、天井まで続く本棚には1300冊でテーマはモダニズム。日本人形や茶道具まで飾ってある。

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 見上げればどこまでも続く青い空、窓外の音と自然に共存できる様に敢えての無音。涼しげなドリンクやチェスなども置かれていて、高層ビルである事を忘れそうなリラックス空間よ。言えば部屋への本貸し出しもOK。
 お隣は「ビジネスセンター」と「シガーバー」、そしてオリジナルカクテルが楽しめる「バー」、ブラックアフタヌーンティーが人気の「ザ・ラウンジ by アマン」、一番奥に「ザ・レストラン by アマン」と連なって行く。フロアをぐるっと一周して宿泊者専用エレベーターへ。部屋に行く前に、広さも自慢の「アマン・スパ」も見せて頂こう。

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 34階に降りるとアマンオリジナルのアロマが漂う・・落ち着いた涼しげな香り。左にはウェイテイングだけでも十分癒しの空間な「スパ」、右にはジムやヨガが出来る「フィットネスセンター」、何と2フロアで2500m2もある。
 中でも廊下からも見下ろせる、8mの吹き抜けと全長30mの「ブラックプール」は美しかった。夕日が沈む景色は圧巻、そして夜には石壁に埋め込まれた照明が、点々と黒いプールの水面に浮かんで幻想的な世界になるとの事。プールサイドに浴衣姿で寛ぐだけでもリラックス出来るわ。

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 そんな新しい都会のアマン国を垣間見せて頂いた後、宿泊する37階のスイートに向かう。ルームキーは見たことがないタイプでエレベーターでもかざすセキュリティー・・・と言う訳で今回はここまで。次回は広々なスイートルームを紹介するわ。続く・・


銀座「ほかけ」で男一人鮨 日帰り出張編

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 春らしい日差しのこの日、朝の早い便「JALファーストクラス(福岡-羽田)」で東京へ向かう。片道1時間半、今日もサッサと日帰り出張だ。チェックインカウンター横の専用保安検査場を越えてラウンジへ・・平日の朝は静かで良い。
 もちろん乗り込む機体は「JAL SKY NEXT」、ボディにもロゴがある。全席レザーシートでLED照明、「スカイWi-Fi」サービスも有り。「ファーストクラス」は赤い絨毯で、白い本革張りのシート14席(2席ずつ7組)。

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 座席間隔は約130cmで傾斜27度~42度の深いリクライニング。隣席との間には木目調コンソールを設けて間隔を確保、カクテルトレー・肘掛け・収納スペースもある独立した空間だ。スマートフォンやタブレット端末を充電できる「モバイルバッテリー」も便利。
 離陸してしばし経つと、JALオリジナルの香りのおしぼりが配られ、機内食(朝食)の準備に入る。この日は洋食「ホットサンドと軽い前菜の盛り合わせ」だった。陶器皿には「チキンマスタード風味のトーストサンド」「ロワイヤル シーフード」「フレッシュサラダ(イタリアンドレッシング)」、陶器カップには「マッシュルームスープ」と「フレッシュフルーツ」。

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 用意されているは、シャンパーニュ「エドシック・モノポール ブルー・トップ(Heidsieck & Co. Monopole Blue Top Brut)」や、赤ワイン「シャトー・ブロマック・ル・ミネルヴォワ(Chateau de Blomac Minervois)」。ビール各種に芋焼酎「森伊蔵」、「オリジナル スカイタイム キウイ」「ペリエ」など多種ソフトドリンクがある。
 と言う訳でいつもの様に食後にはオリジナルコーヒー「JAL CAFE LINE」を頂こう。この日は「サン・ミゲル・ブレンド」。サン・セバスチャン農園のビジャロボス亜種に、サン・ミゲル農園のブルボン亜種がブレンドされている。酸味と香ばしさ、まろやかな余韻が季節に合う。

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 そう言えば、先日幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議 2015」で、JAL国際線ファーストクラス体験ブースが設置された。ファーストシートの機外公開は初だったとの事。特別仕様のフライトシミュレーター(B787)体験などもあり、色々と盛り上がったよう。そんな中いよいよゴールデンウィーク突入。
 恒例の男性CAのみ「こいのぼりフライト」は今年は羽田-熊本間だそうだ。どこの空港も、飛行機を使うだけでなく出迎えや見送り、展望デッキなどにも多く人が訪れ混雑するんだろう・・などと思いながら車に乗り込んだ。

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 その数時間後、仕事の合間に少し時間が空いた。しっかりランチを摂るには短いか・・よし、「銀座で男1人鮨」でもしよう(前回の「六本木で男1人鮨」はこちら)。いわゆる江戸前鮨はファーストフードとは良く言ったものだ、短時間で美味しい物を面倒なく頂けるのは便利。
 晴海通り・三原橋を左折して少し行った所にある、レトロな風情の「銀座 ほかけ」、昔ながらの伝統を引き継ぎ、3代目の矢崎桂氏が50年以上握っている。

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 木曽檜一枚板のカウンターに座る。こちらはお決まりでなはく「お任せ」が基本、さぁ「冷酒」と共に味わっていこう。まずは突き出しの「帆立貝」、微かな旨味。最初の握りは「マコガレイ」、夏場を代表する白身の一つだ。やや歯応えの残る食感の後に温かいシャリの旨味を感じ、最後にマコガレイらしい奥深い旨味が残る。
 続く江戸前の「コハダ」、大ぶりで肉厚が美しい。更に続いて、口に含むとキレのある「アジ」は、どこか調和の取れた酸味が滲み出る。その酸味がアジの旨味と混じり合う。次は冷蔵庫から取り出された「赤身」。

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 その後は貝類を頂くことにしよう。まずは「トリガイ」、爽やかな食感からやはり爽やかな旨味が良い。二つ目は「赤貝」、海の風味が磯の香りと共にゆっくり広がる・・聞けば東北・閖上のものと言う。東北も復興が少しずつではあるが進んでいるのだろうか、かなり良かった。
 後半は御主人のお勧めも伺いながら握って貰う。「青柳」、いわゆる馬鹿貝だ。江戸前では良く食べられていたが、最近では見掛ける店も少なくなった。艶のある淡いピンク色が美しい。口に含むと繊細な甘さと旨味がフワッと一瞬広がり、すぐに消えゆく。そんな儚さも良かった。

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 続いて「小鯛」は、きめ細かい身質を噛み締めるとじんわりと旨味が広がる。更に「ハマグリ」は程よいツメと渾然一体となり、シャリとの相性も良い。その後「コハダ」をもう一貫お願いしてから、柔らかな「穴子」を頂く。
 締めの巻物は「かんぴょう巻き」。優しくも深みある味わいが最後を彩ってくれる。甘辛い強めのかんぴょうより、これくらいの方が私は好きかもしれない。少し遅い時間だったせいか貸切状態。お弟子さんのシャコの仕込みをチラ見ながらしばしタイムスリップしたような空間を満喫した。

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 時間にすれば30分ほどだろうか、冷酒1合と合わせて13000円程。御主人を厳しいという人もいるようだが、小野二郎氏の鋼の様な強さに比べると、どこか優しさを感じる。敷いて言えば、イマドキの若い職人の「接客重視の寿司屋」に慣れていると、それとはもちろん違うので色々あるかもしれないが(笑)
 この日も注文するとササッとあっという間に御主人が握ってくれ、サラリと本流の江戸前鮨を味わう事ができた。希望通り短時間で満足して、白い暖簾をくぐり店を後にした。

ようこそ「ガイトーン Fukuoka」ア~イ!

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 福岡の中心部、天神にある商業施設「ソラリアプラザ(SOLARIA PLAZA)」が約2年間にわたる改修を終え、4月25日にリニューアルオープンしました。開業以来最大のリニューアルで、九州初進出の16店を含む計33店がオープンしたり、まわりの商業施設に合わせ地下2階が駐車場から店舗にリニューアルし、天神も更にドデカクメデタイランデブヒブヒポイントにお~な~り~に~。中でも注目は九州初出店の「DEAN & DELUCA」や「THE CITY BAKERY」の登場・・・

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 なんでしょうがぁ、アタシの後れ馳せながらは今に始まった事ではないので、とりあえずメデタイリニューアルに触れながら始まりました「アジアンパブリックミリオン」、司会は今回もチェリヤン・ティラミスヒーローです、サワディーカー♪(こんにちはチェリ~さん、長々と説明したのに単なる前置きですか?;)
 そりゃ~、いつかは見なきゃ聞かなきゃ言わなきゃソラリア!だろうが、今回はそんな「ソラリアプラザ」にも程近い「福岡PARCO」本館地下1階に、カオマンガイ専門の大人気店「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム(Raan Kaithong Pratunam)」九州初上陸となる新店舗「ガイトーン Fukuoka」が1月にオープン。

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 やっと、やっと伺った遅ればせ放送をお送り致します(何設定?てか、番組名の意味分かってます?;) タイの首都・バンコクで大人気の「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」は、 バンコクでは地元の人々はもちろん、世界の旅行者もタイに行けば足を運ぶ「カオマンガイ」のお店で、現在日本には東京2店舗に福岡1店舗と、福岡市民にはアリガタイピンポイント出店でコップクンカーどぇす(本当ですよね)
 見た目もピンク三昧で可愛すぎるし、女の子にも入りやすく、当然男性も沢山ご来店ですコップクンカー・ア~イ♪(・・・ア~イ?) いまいち「カオマンガイ」が分からない方の為に「カオマンガイ」とは・・・

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 中国の最南端・海南島が発祥で、東南アジア各地で親しまれている料理。鶏のスープで炊いたごはんに、茹でた鶏肉と特製ソースを絡めて頂く、よく旅番組なんかでは、タイの屋台などで見かける食べ物じゃないかなと?
 「カオマンガイ」は、タイ料理ではお馴染みの香り高いジャスミン米を使用し、鶏肉を茹でた時にできたチキンスープで炊きあげることで、旨味たっぷりのご飯になるんだそう(細長いタイ米ですね) そのタイ米に茹でられた鶏肉をのせ、エスニックなオリジナルソースを絡めたら、暑い日にさっぱり頂ける「カオマンガイ」(優しい味なんですよね)

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 優しい?そうなんだよ~、最近優しいと言うか、甘いのに弱くて(甘いのに弱いのは以前からでは?;) サルヴァトーレ兄弟をシーズン1から3まで遅ればせイッキ見した時は、その甘い兄弟にホンロウエレナ、いや、チェレナ・ギルバートも真っ青だったのだが(どういう意味?;)
 あまりのどっち付かずに、他の甘さにホンロウされ始めましたチェリヤン・ティラミスヒーロー、あの「Empire 成功の代償」見てます?も~見てます見てます♪ その中でも次男ジャマルの甘いこと甘いこと!(また兄弟じゃないですか;)

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 今回は三兄弟で、これが次男だけが甘いのだよ~、甘すぎて、溶け落ちての寝落ちですよ(いや、見ながら寝ただけじゃ;) ジャマルを演じているのは俳優で、また歌手としてメジャー・デビューも決まっているジャシー・スモレット。ドハマリな甘さなのに、役と同様とゲイカミングアウトの衝撃・・・
 仕方ない、アタシも上川王子の「ぼくぅ~は~♪」の甘い歌声に落ちたので、どっこいどっこいです(全然違うし、全く意味が分かりません;) ここからはFOXで放送中「エンパイア 成功の代償」でナレーションを担当しているZeebraが、少々アタシの中でコウケしている状態にぴったりな・・

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 「カオマンガイ」一品で勝負している「ガイトーン 福岡」の紹介に戻ります(え、一品だけなんですか?;) そうよ、メインはこの「カオマンガイ」800円(税抜)一品勝負よ!大盛りの場合はプラス50円で、更に「スープ」付きで、「パクチー」「ソース」「スープ」がおかわりOK(大盤振る舞いですね) この一品勝負「カオマンガイ」に「ドリンク OR デザート」を付けると1000円、それでも1000円!タイだな~、いや~、オレラァの「カオマンガイ」、ワァレェラァのZee~b~ra、Zeebra!ウプっ♪ア~イ!(・・・ア~イ;)

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よかまち福岡「博多どんたく港まつり」 鉄板焼きと中洲の夜景

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 今年もやって来た福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」。ゴールデンウイーク5月3・4日の2日間は毎年日本一の賑わいになる。「どんたく」とはオランダ語の「Zondag(ゾンターク)」休日という意味。起源は平安時代、「博多松囃子」で開幕するのがしきたりだ。馬に乗った三福神(福神・恵比須・大黒)流れと稚児流れが、まずはコースを練り歩く。
 午後になると明治通りやはかた駅前通りで、「どんたく隊」がそれぞれオリジナルコスチュームで自由にパレードする。マーチングバンドや電飾の花自動車「妖怪ウォッチ」「プリキュア」なども加わって華やかだ。

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 出場者約3万7千人・見物客約240万人のパレード道沿いにある事から、当然ながら博多ラーメン「一蘭 本社総本店」には毎年凄まじい行列が出来ている。1993年福岡に開店して以来、今や国内51店舗に加え香港とニューヨークに展開、年商100億円と言う。
 「一蘭」と言えばやっぱり、仕切りを設置した「味集中カウンター」や「話さず出来るオーダー」など独自のシステムだろう。そして最近はラーメン業界で初めて、国際規格「ISO22000」を取得したとの事。ラーメンブームに乗って更に世界へ「博多」をアピールしていくようだ。

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 そんな一蘭からも程近い、市役所ふれあい広場「お祭り本舞台」や、中洲・水上公園「パレード桟敷席」などを中心に、博多や天神など市内32カ所に演舞台が登場。地元アイドルやタレント、一般団体からも「博多にわか」「花笠踊り」などが披露され、フィナーレ「総おどり」まで大騒ぎになる。
 博多地区のメイン会場になるJR博多駅シティと「キャナルシティ博多」、この夜我が家が向かったのは、そのキャナルを真ん前に中洲を眺められる那珂川沿いの特等席。「グランドハイアット福岡」正面玄関からすぐ川を渡った所にある「鉄板焼 なか乃」。

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 ミシュランガイド福岡・佐賀2014特別版では1ッ星を取っている。いわゆる春吉リバーサイド通り沿いにある。国体通り側から「ホテル イル・パラッツオ」方向からも入って行けるが、デートには余り環境が良くない(笑) 新しめのテナントビル8階へ。
 暖簾をくぐったアプローチにはワインセラー、店内は明るくモダンで小奇麗な和の造り。那珂川に沿った横長のカウンター席は、最新の強い換気システムも良い(妻もほっとしている)。カウンター席手前に半個室、入口反対側には個室2つがある。個室は接待だけでなく家族連れにも人気のようだ(この日も個室から子供が走り回っていた)。

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 まずは乾杯しよう、ワインリストからボトルで選んだシャンパーニュは「クリュッグ グラン・キュベ(KRUG Grand Cuvee Brut)」40000円。同伴客も多い中洲価格だろうか、「ドン・ペリニヨン 2004」35000円、「ルイ・ロデレール クリスタル 2005」5万円、「ヴーヴ・クリコ」1万3千円など全体的にやや高めの値付け。
 「シャトー・ムートン・ロートシルト 1995」16万円、「ハーラン・エステート 1999」18万円という感じで、高目のワインも大体同じ掛け率のよう。ただし飲み口で解り易く分類しているし種類も多い。その他ワイン好きが目を引く銘柄は少ないが、福岡では頑張っている方のワインリストとも言える(ワインリストが貧弱なレストランも少なくないから)。

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 使われている皿は一目で有田焼と分かる、大きくツヤツヤで華やかな物が多い。作家1点ものではなく「香蘭社」製、いわゆる百貨店などで良くみかける食器ブランドだ。海外からだけでなく国内の観光客にも、ある意味「解り易い有田焼」だろう。
 焼き手は3名、裏の厨房には和食料理人が1名いるとの事。そう言えば鉄板カウンターの背後、ガラスの向こうにはテラス席もある。この日は雨が降っていたので残念ながら出られなかったが、食前酒やデザートの時に使う人もいるようだ。

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 コース(10800円~13000円)が基本のようだが、アラカルトも可能。我が家はアラカルトでお願いする。付け出しはガラス皿で「塩トマトのカッペリーニ」が出て来た、お箸で頂く。ガーリックを炒めた後、まずは九州産の「旬の野菜」1600円からスタートする。
 焼き上がり順に、ふんわり「福岡のお麩」、歯触りが丁度良い「糸島産長芋」、シャンパンにも合う「糸島産じゃが芋のガレット」、春らしい甘さの「佐賀産新玉ねぎ」と「熊本産グリーンアスパラガス」。

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 続く「カナダ産活オマール海老の鉄板仕立て」6200円は、予め生きた状態のそれを見せた上で、裏で捌いて鉄板まで運ばれる。爪や身を優しめの「アメリケーヌソース」で、仕上げにバジルソースも添えられて供される。味噌やソースを「全粒粉の自家製パン」ですくいながら頂く。
 全部の料理を箸で通すようだが、なるべくなら「ナイフやフォークもあった方が食べやすい」と超ロングネイルの妻(笑) 次は大きな「玄界産鮑」5200円、これもオマール海老と一緒に予め生きた状態で見せてくれていた。その鮑と一緒に「帆立貝 2貫」1800円も焼いて頂こう。

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 プリプリの鮑はガーリックバターのソース。いかにも鉄板焼き的なこってりとした味わい。正直なところ我が家的には、オマール海老の鉄板焼きなら六本木の「リューズ」や「ジャン・ジョルジュ」のブランチャの1品が食べたいとか、鮑なら「寿司 やま中本店」のそれが食べたいとか、ついつい邪な考えが頭をよぎるため(笑)、料理的には厳しめの評価になる。
 とは言え、地元食材の新鮮さや九州素材の素晴らしさには改めて感心する。さてこれら魚介に合わせて、私はグラスの白ワインを頂く事にしよう。勧められたのはブルゴーニュ「 レ・ゼリティエール デュ コント・ラフォン マコン ヴィラージュ(Les Heritiers du Comte Lafon Macon Village) 2009年」。

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 1999年にあのムルソー「ドメーヌ・デ・コント・ラフォン」ドミニク・ラフォン氏が、マコンで「気軽さ」をテーマに作ったワインだ。柑橘系の香りと苦み、樽の香りも程よい。ちなみに2008年には自らの名前をつけた「ドミニク・ラフォン」もリリースしている(モダンなD型ラベル)。
 続いてメインの「黒毛和牛フィレ肉 100g」7700円をお願いする。この日は鹿児島産A5ランク。日によって宮崎や佐賀など変わるが、フィレ肉にこだわっていると言う。口に入れるとジューシー、蕩ける様な肉質を美味しく頂く。

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 パリパリのガーリックチップも添えられている。これにはさすがに赤ワインが欲しくなりワインリストを眺める。ボトルでお願いしたのは三角ラベルの「オーボン・クリマ イザベル(Au Bon Climat) 2011年」15000円。ブルゴーニュワインに魅惑されたというジム・クレンデネン氏が、カリフォルニアで1982年から展開するピノ・ノワール。
 アンリ・ジャイエの弟子とも言われる。この「イザベル」とは娘の名前で、オーボン・クリマ最上のワインと言う位置づけになる。新樽100%。甘い果実やヴァニラの香りとタンニンが肉に負けず、豊富な酸で後味もすっきり流せた。

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 よって最後は、ガーリックオイルや総カロリーが気になりつつも、「ガーリックライス」1100円をお願いして締めくくる。シメは他に「蕎麦」「 素麺」もあるようだ。その他アラカルトとしては「フォアグラの鉄板焼き」3000円、「鮮魚」1900円、「刺身盛り合わせ」2200円などがあった。
 店内は明るく広々として清潔感があり、ダクトも強めなので女性が気になる髪や服に付く臭いは、ある程度は和らぐかもしれない。サービスは皆さんきっちりして一見の客にも心配りをして好印象。外国人観光客にも英語できちんと説明していた。

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 料理的には特段の特徴はないものの(ガーリック・バター・塩をそれなりに使った濃い味)、空間と供にエンターテイメントで楽しい気分になれそうな「鉄板焼き」。家族や仲間とワイワイするには良いだろう。
 全国・海外から訪れる観光客に「九州の食材の良さ」をしっかりアピールしてもらいたいね・・そんな話をしながら、雨が基本の「博多どんたく港まつり」ウィークで盛り上がる中洲を、車でゆっくり通り抜けた。「どんたく」が過ぎればもう博多は夏になる。

アマン東京 癒しのスイートルームは「第二の我が家」に?!(後編)

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 昨年末に東京駅に程近い超高層ビル「大手町タワー」に開業した「アマン東京(Aman TOKYO)」。ホテルアマンリゾーツによる世界初の都市型ホテルは、ビル最上層33~38階を占め全84室。前回は1階の大手町の森や33階のガーデンレセプションなどパブリックエリアを紹介したので、今回は宿泊した部屋を見て行こうと思う。
 スモールラグジュアリーが理念のアマンからすると、この客室数でも多い方だろう。担当嬢が部屋へ向かう時、案内しながら「都市型ホテル(シティリゾート)なのでテレビはあります、ご安心を」と言われた時には思わず笑ってしまった。

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 今回宿泊した部屋は37階の「スイート(141~146m2)」1泊17万円程度。鍵は当然最新のセンサーでかざして開く訳だが、ファブリックに覆われているので一見機械的でない所が特徴的。扉を開けるとふわっと檜の香りがする。広い石床の玄関にはスツール、靴を脱いでスリッパを履くようになっている・・なるほど旅館風ね(ラックには傘も置いてある)。
 右にリビングルーム、左にはベッドルームとしっかり二分されている。行き来はこの玄関でしか出来ないので、きっとベッドルームは単独で「デラックスルーム(71m2)」として使われる事もあるのだろう。

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 ハリギリ・クリ・楠などを多用したシンプル和モダンなインテリア。どちらの部屋にも大きな窓からは広がる東京の景色、左手にはスカイツリーも見える。どこまでも続く青い空。右真下には東京駅、話題の青い北陸新幹線が出発していくのも良く見える。何と高層窓の外には、柱々に岩の様なデザインの黒い仕切り(目隠し?)が設置されていると言う細かさ。
 そんな窓際にはアマンと言えばな「ディベッド」がセットされていた♪ フカフカのクッションもいくつかあり、かなり大きめで立派なベッドよ。 座面に加えスリッパや傘などの小物類まで、ファブリックがネイビーで統一しているのもトレンド感ある(白木に良く合う)。

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 アマンを真似した?某日本リゾートホテルも窓際にディベッドがあったりしたけどやっぱり違うね。主人は滞在中、書斎ではなくディベッドに大半いた。ちなみにリビングルームには、ディベッド前にソファセットとテレビ、真ん中に4名用ダイニングテーブル、サイドにはコンパクトな書斎(トイレもある)がある。
 玄関側には広めのパントリーまであって、収納棚にはグラス類も揃っていて、ネスプレッソもあった。なるほど「第二の我が家」であって欲しいと掲げるアマンだけあって住宅的な作り。長期滞在に向いているわね。

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 そして一方ベッドルームは、玄関側に連なるクローゼット、それを背に大きなデスク。繋がる様に真ん中に布団の様なツインベッド、段差降りて棚を仕切りにカフェテーブルセット、窓際にディベッドとなっている。ベッドに横になった状態からも、自然に窓の景色が良く見える仕様は素晴らしい。
 段差の棚にはワインセラーやミニバー、そして設計デザインのケリー・ヒル(Kerry Hill)氏が「隠したいテレビ」が仕込まれていた。テレビを置かないアマンがテレビを置くと、リモコンでテレビがせり上がって来る・・と言う訳(回転もする)。

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 寝室に隣接する(と言うか寝室の一部)のバスルームは、玄関同様に花崗岩や玄武岩が使われている(床暖房)。細横長にダブルシングとトイレ、寝室と「障子風の引き戸」で仕切ってあるだけの空間も珍しい(バスタブ側は「雪見障子」型)。
 洗面所と繋がる黒い日本式浴室は、肩まで浸かれる深い浴槽とシャワーエリアもあって広い空間。樹齢350年の檜で作られたと言う「湯桶」「洗い桶」「風呂椅子」があり、湯船脇には、ネットにくるまれた「柚子(柚子湯)」、和の器に入った「檜香の石鹸」「バスソルト」が置かれているの。

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 それらに添えてあったのが、浮世絵風の「Japanese Bathing Ritual」。儀式と言うのかつまりは風呂の入り方の説明書ね。更にYAKUYU(薬湯)は「春:柚子湯」との事で、ちゃんと追加の紙に由来や効能まで英語で記してあった。何より素晴らしいのは大きな窓脇に浴槽があるので、お湯に浸かりつつ東京の夜景が満喫できる事(副総支配人談)、だね。
 基本のバスアメニティ(シャンンプー・コンディショナー・シャワージェル・ボディーローション)は檜の香りを取り入れたオリジナル。かなり大きめのボトルで、モノクロにAMANのシンプルロゴ。歯ブラシやヘアブラシなどは加工和紙の袋に入っている。

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 無料のペットボトルは、富士山麓標高840mで採水された「富士ミネラルウォーター」で、シンプルな「AMAN tokyo」のロゴパッケージになっている。沢山備えてあるのは「今治タオル」、そして気に入ったのは軽く柔らかなバスローブ。これはシンガポールの「PLOH」のもので、着たら絶対欲しくなるよ(23000円)。
 そうだ、ウェルカムスイーツもあった、和の器に入った「苺と柚子煎餅」かな。寝室棚には「おかき」「ポンポン菓子」、ダイニングテーブルには懐かしい「雷おこし」が可愛く並べてあった。そうそう、ミニバーの無料ソフトドリンクに「ペリエ」が含まれているのは我が家的には嬉しい♪

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 日本家屋や伝統文化を思わせる、縁側風・障子風・石畳風・茶道具風・床の間風(笑) 各所に畳風フロアマットが敷いてある。外国人から見たコンテンポラリーな日本は未来を感じる。機能性に加え和の美しさを組み込んだデザインは面白いわ。そうだ、パブリックエリア同様部屋にも美術品が置いてあった。
 注目はリビングのコンソール上にある墨アート「キャレモジ」!スイートルーム32部屋のうち24部屋に大型作品が掛けてあるそう。中でもこれは宮村弦氏の書「Wind(風)」、まさに代表的な注目作よ♪ 他の部屋にも同氏作「To Fly(飛)」「One(一) 」があるとの事。

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 一方ベッドルームの対照位置にあるコンソール上の壁に飾られている油絵は西村大樹氏の「春の夜を見て」。京都の景色をベースにしているそう。その他リビング・ベッドルームそれぞれディベッド脇には、英訳付「百人一首グラフィックス」などの書籍と共に大きな花器が置いてある。
 モダンな「日本旅館」の様な気分で過ごしていながら、窓を見下ろせばいかにも大都会東京の景色・・他のラグジュアリーホテルとは違う、内装の穏やかさや癒し感。そしてホテル出入りの際にスタッフが「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言う適度なフレンドリーさは、やはりアマンリゾーツならではのマジック。

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 総支配人からのメッセージカードに描かれた「第二の我が家へようこそ」、やはりこの言葉が全てを顕しているわね。そう言えばアマンリゾーツ創業者エイドリアン・ゼッカ(Adrian Zecha)氏念願の、「アマン京都(アマンニワ)」がいよいよ来年にもオープンするらしい。場所は光悦寺や源光庵などがある紅葉の名所・鷹峯。広大な敷地に日本旅館的ホテル造っている。
 ゼッカ会長の理想通り客室数は21に抑えて、まさに究極のスモールラグジュアリーで京都に挑む。そして何と更に来年はもう1軒、伊勢神宮に程近い英虞湾を臨む「アマン志摩」も開業予定。オリンピックを見据えたアマン日本大進出と言った感じね(笑)

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 話は戻って「アマン東京」、夜は全ての照明が和紙を通した様な仄かな明るさで落ち着いた風情になる。もちろん部屋だけでなく館内全体、特にガーデンレセプションの障子の天井(長40m・幅11m・高27m)は、5階分だけあってまるで巨大なランタン、黒い庭園の中にふんわり宇宙船の様に浮かび上がる。東京の夜景は星の様に大きな窓ガラスに煌めいて、昼とは全く違う幽玄な世界が広がるのよ。
 さて次回は、その33階にあるメインダイニング「ザ・レストラン by アマン」のお話。快晴の中、新緑が青々と輝く外苑を一望する素敵な席を用意して貰ったよ。遠くには富士山も見える♪続く・・・

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パームスプリングスの名建築で「ルイ・ヴィトン クルーズ」、そして新作ボンド?!

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 連休明けの少し寒い朝、今日(7日)は朝から「ルイ・ヴィトン 2016年 クルーズ・コレクション(Louis Vuitton Cruise 2016 Fashion Show)」がライブ配信される。朝が苦手な私もこう言う時は違うよ(笑) だってショー会場は「ボブ・ホープ邸(The Bob and Dolores Hope Estate)」、あのジョン・ロートナー(John Lautner)が1973年に設計したカリフォルニア・パームスプリングスの豪邸よ!?
 ジョン・ロートナーと言えばモダニズム建築を代表する建築家。彼の作品の中でもこれは最大規模(2171m2)。現地はきっと夕日に合わせてセッティングされてるはず、そこにニコラ・ ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の最新作が登場するんだからワクワクしない訳ないね♪

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 「ルイ・ヴィトン」2回目となるクルーズコレクション・ショー、前回「クルーズ2015」はモナコの大公宮殿前パレス広場だった。この時私はポール・マッカートニーも宿泊していた「ザ・ペニンシュラ東京」で深夜拝見した(笑) さて10時15分、会場が映し出され時間通りに開始。
 名建築のライブだ~♪パームスプリングスの美しい山々に囲まれやはり夕日を受けて何とも素晴らしい・・サン・ハシント山も見える。その名の通りボブ・ホープと妻ドローレスの為に作られた豪邸は、6エーカーの土地に建ち大きなドーム型の屋根が特徴的。ニコラ曰く「ここはジョン・ロートナーがに設計したシンボリックなランドマークで、最初に見た時からインスピレーションを持った」と。

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 ショーは屋内から中庭へ、屋外プールを一周するよう。さぁ開始、屋内のカメラにファーストルックのリアナ・フォン・ロンパエイ(Rianne Van Rompaey)が映る・・夕日を浴びながらガラス張りの廊下、そして階段を降りて中庭へ・・・彼女がヘッドフォンを外しBGMのスイッチを入れる。
 何と!坂本龍一「Rain」が流れ始めた!?もうやだニコラ~!!(鳥肌) 毎回ランウェイBGMがドンピシャ好みなので今回も期待はしていたが、まさかの龍一様の超名曲(言わずとも映画「ラストエンペラー」)。ニコラとは歳が変わらないので世代感は当然にしても、何を取っても好みがビンゴ過ぎて毎回色んなツボにはまり過ぎる。

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 花々が咲く庭、風に緩やかになびくブラウスとワイドパンツ・・光に透け風に流れて美しい。ファーストコレクション「2014-15秋冬」を彷彿させるレザーのフロントとベルト。元々私はスカートやパンツを含めゴージャスマキシ系が好き。色々各ブランドのソワレも揃えているが、ルイ・ヴィトン近年で言えば「2014クルーズ」くらいか(ディアナ・アグロンがホイットニー美術館ガラで着用した物)。
 今回はモードなエレガントさで主人が好きそうなラインナップ♪マキシドレス系がいっぱい!シャープでありながらロマンティックでもある、レザーやキラキラスパンも多くて嬉しい。「2015春夏」でゲットしたレザーのミニドレスがロングドレスになってたりする。レザーにパンチングされたモノグラム柄も可愛い♪

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 印象的な植物やチェーン柄、「2015クルーズ」のもそうだったけど、プレ・スプリング・コレクションは個性的な柄や色が沢山で華やか。そうそうスニーカーもたくさん登場した。フィット感も露出もあるニコラのルイ・ヴィトンは、ますます体型維持に努めないと着れないね。会場同様、アメリカンモダニズムなゴージャスさが、ニコラらしい未来的モードでとても良かった。
 あ、そうだ、ジョン・ロートナーのモダニズム建築と言えば、同じバームスプリングズに1968年に設計した「エルロッド邸(Elrod House)」も有名。1971年の映画007「ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever)」で大富豪の隠れ家として使われたのよ。826m2のリビングエリアで、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)が水着の「バンビとザンパー」と戦う名場面(笑)

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 と言う訳でついでに、今年11月に日本公開予定の映画007最新作「スペクター(SPECTRE)」の話をしておこう(笑) 発表されたオフィシャル・パートナーで目に付いたのは、ルイ・ヴィトンと同LVMHグループのウォッカ・ブランド「ベルヴェデール(BELVEDERE)」。今までは「スミノフ」だったよね?!つまり、今回からシェイクした「ベルヴェデール・マティーニ」が登場する訳だ♪
 よってベルヴェデール史上最大のマーケティングを行うべく、リミテッド・エディションを2種類1.75Lのボトルが用意された。まずは何と100本限定と言う、MI6本部が描かれた「MI6」ボトル。MI6高官のサインと同じ色のグリーンが使われているの。

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 でもこれは残念ながら市販されず、チャリティー・オークションなどのみ。そこで一般発売されるのが「007 シルバー・セイバー(007 Silver Saber)」、LEDで青く光る綺麗なボトルよ。そうそして、いつぞやもお話した「ボランジェ(Bollinger)」ももちろんオフィシャル・パートナー。前回「スカイフォール」時に数量限定で発売された「ボランジェ 002 for 007(JAMES BOND Edition Limitée Bollinger 002 pour 007)」に続き、今回も期待大。
 映画の中では「R.D.2002」が使われるとの噂も。と言う訳で、昨夜はいつもの「寿司 やま中本店」にて「ボランジェ・スペシャル・キュヴェ(Bollinger Special Cuvee NV)」を開けて乾杯したよ♪

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 そしてそしてスーツが似合う男性が好き(絶対条件)な私的には、ダニエル・クレイグ(Daniel Wroughton Craig)演じる6代目ジェームズ・ボンドの衣装が気になる。会見で登場した彼がまさかの、「N.ピール(N.Peal)」定番カシミアセーター(200£)を着てたのにはびっくり。映画に登場する全商品に「追加広告料金」を導入した為らしい、なるほど。
 しかしやはりメインはオフィシャル・パートナー、今回も時計は「オメガ(OMEGA)」、スーツは「慰めの報酬」「スカイフォール」に続き「トム・フォード(TOM FORD)」との事(ほっ)。ちなみに我が家のボンドさん(主人)はルイ・ヴィトンの、最新限定時計「タンブール エヴォリューション スピン・タイム」とキム・ジョーンズのジャージー・スーツ(笑)

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 ボンドガールにはレア・セドゥと、何と蓋を開ければモニカ・ベルッチの二人になっていた。彼女たちの衣装にも注目したいね。そして今回の目玉は「ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC)」とのパートナーシップ。ボンドと言えばやはり「アストンマーティン(Aston Martin)」だが、過去にも「ジャガー」「ランドローバー」は出ているよね。前回もジャガー「XJ」とランドローバー「ディフェンダー」があった。
 今回のボンドカーは新型アストンマーティン「DB10」だが、先日公開されたメイキング映像(ローマでのカーチェイス)ではジャガー75周年記念の「C-X75 コンセプト」が登場していた?!

 その他も新型「レンジローバー・スポーツSRV」と「ディフェンダー・ビッグフット」が出て来るとの事。ちなみにアストンマーティンと言えば、我が家的にはシャンパン「ジャクソン」が思い浮かぶ。アストンマーティン顧客アメニティーにもなった「ジャクソン ブリュット キュヴェ 730(JACQUESSON Brut Cuvee No.730)」、これを飲んで以来、私はすっかりジャクソンファンになったの(730を越えるナンバーはないけど)。これ書いてたら飲みたくなってきたなぁ・・今夜はワイン何を開けて貰おうかな~♪

イデヨ「ザ シティ ベーカリー テンジン」「ザ シティベーカリー バー & バーガー ルービン」極め倒し!

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 結局、得意技が出てしまいました♪コンコンチキワ、アタシがかの徘徊セレブヒ、チェリンザ・ミドリシアンですハレルヤ(こんにちはチェリ~さん、まさか徘徊が得意技?;) 今年は春から急激な初夏模様が展開される拷問、かつ自然からのテネシーワイルドビネガーな洗礼をいかがお過ごしですか?
 アタシは日傘の登場に少々出遅れ感が否めませんが、そこはもち肌白肌身美人プリマハムハムで紫外線も跳ね返すシャワーもびっくりです(あの、息つぎくらいしませんか?;)

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 と前回前々回と散々4月25日にグランドオープンした「ソラリアプラザ」のお話を前置きとはいえ致しましたで候うわず。つまり今回は、とどのつまり的ソラリアプラザに伺ったアタシの日常を語る会にようこそ!(え?;) 「よ~こそ~♪劇場~へ~♪チェリンザの世界~へ~♪」(あの;) こんにちは、ようこそ前置き全開の館へ!主人のチェリ~・ベーカリートーマス・ハレルヤです。
 今回は、言うなれば 品川・梅田のリベンジチャレンジシュリケンジャー、ピンクのチェリ~です(な、何か飲まれました?;) 今回の「ソラリアプラザ」壮大なリニューアルの目玉の1つになったのがコチラ・・

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 ニューヨーク発の老舗ベーカリー「ザ シティ ベーカリー(THE CITY BAKERY)」。この店は現在東京に2店舗(品川・広尾)、大阪に1店舗(梅田)あり、この度めでたく福岡が国内4店舗目として「ザ シティ ベーカリー チェリ~ちゃん」がオープン(違う)・・・「ザ シティ ベーカリー テンジン(THE CITY BAKERY Tenjin)」がね、がオープン。
 更に新業態となる「ザ シティ ベーカリー バー アンド バーガー ルービン(THE CITY BAKERY BAR&BURGER RUBIN)」も同時に登場すると言う太っ腹ぶりに、何か裏が、何か魂胆があるのでは?とリベンジチャレンジシュリケンジャーのピンクの勘がザワザワ(素直に喜べば?;)

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 「ザ シティ ベーカリー」は、1990年にニューヨーク ユニオンスクエアに開業して以来、ニューヨーカーはもちろん、海外から訪れる人々にも愛され続けている老舗ベーカリー・・などと言う基本知識は、以前も品川店・梅田店を度々訪れたアチキがウザク語っているので今回はカット。とにかく日本に2013年に初上陸し3店舗を展開中で、どこも当初は何時間か並ぶ行列イベント目白押し関脇(ん?)
 そんなお店が、4店舗目に福岡を選んで頂き、あ、連れてこられて?ん、無理矢理?(あのね;) そんな4店舗目の「ザ シティ ベーカリー テンジン」ですが、ニューヨークでも定番の「プレッツェル クロワッサン」を始め・・

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 数種の「マフィン」「ビスケット」「クッキー」「ブラウニー」「マシュマロ」などに加え、日本オリジナルメニューとして「CBブレッド」「NYカンパーニュ」「バゲット」などが加わり、めちゃくちゃ充実のメニューを提供して下さいます力士(・・ん?)
 ドリンクはマシュマロが入るとよりまろやかになる「ホットチョコレート」はもちろん、自然の素材にこだわった「ケール」「アボカド」などのフレッシュジュース、フルーツをふんだんに使った「ノンアルコールサングリア」などまで、ニューヨークで人気の定番メニューを楽しめるやっちゃったサンタルチア警報発令俵(ちょいちょい相撲用語入れるのは何か?;)

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 店内にはレストランスペースも併設され、オーナーのモーリーちゃんと日本の料理人とで開発したモノらしい。あ、遅ればせながら、アタシが伺ったのは地下2階に登場した「ザ シティ ベーカリー テンジン」と、1階に登場した新形態の「ザ シティ ベーカリー バー&バーガー ルービン」の2店舗。
 まず地下2階の、全国4店舗目にあたるメインのパン屋では、オープン仕立てなので購入制限を掛けられている「プレッツェルクロワッサン」が買える。「プレッツェルクロワッサン」目的の行列エピソードが東京・大阪でちらほらあったが、私は並ばずに買えるようになってから伺ったので、福岡でも並ぶであろう日時を避けた。

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 狙い通り平日のオープン10時、すぐに入れて色々購入し即退散したで候うよりきり(また;) 店内でも食べられますが、今回は沢山買い込みテイクアウト候うわず。好きな「チョコレートチャンククッキー」270円、「Wチョコレートクッキーホワイト」270円、ビスケットはもちろん「ベーカーズマフィン」340円。
 更に「メープルベーコンスコーン」270円、「ミックスサンド」500円、珍しい味わいの「サバサンド」450円、「イングリッシュマフィン」220円など手広く味わうかなりエキサイティングファイト!(た、食べすぎです;)

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 「プレッツェルクロワッサン」は、本当に何回食べてもまだ掴めない味わい。言うなれば塩のインパクト以外になく、でも止められない為にそれが弊害になり「プレッツェルクロワッサン依存症」と診断される方が続出するのでは?と勝手に心配(お構い無く~;)
 他にはクッキー類、これはわざわざ言わずともザ・ニューヨーク的なモノで、ザクザク言わせたろか~?ザクザク言わんかったらニューヨーカー失格やで~?みたいなニワカ感なしのクッキー(分かるからムカつくわ~;) サンドイッチ類に関しては、パンの種類が変わっても同じ意見で述べられます。

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 これは、なんて、シンプルな、お味、なの?(なんでカタコト?) 九重部屋なら店ごと平らげてもお代わりが出る始末よ、リピートアフターユー(なんで?色々なんで?;) あと、小さな目玉的なのが「ホットチョコレートドリンク」620円に「ホームメイドマシュマロ」100円をのせて♪
 この「ホットチョコレートドリンク」は、やるせないくらい甘いのだよ。ジャマルで溶けても良いが、今回はめちゃくちゃデカイこちらの別売「マシュマロ」を浮かべ、溶かしながら更に甘くとれけちゃうんだから~の勢いで飲み干す。戦いは、まだ始まったばかり押し出し(戦ってるんですね;)

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 さて、甘さに翻弄されるのはアタシだけで十分?いや、1階に構える「ザ シティ ベーカリー テンジン」でも溶けていただ・・あ、こちらでは「チョコレートドリンク」は提供されていないのであしからず~あしかけ(まだ戦ってます?;)
 なんとこちら、7時半からオープンし夜は24時まで開いてます。ちなみに、地下2階のほうも朝10時から23時まで開いてますから、こりゃ人生長い付き合いじゃな、本当にね、おとうさん(え、誰?;) アタシが伺ったのは、7時半から10時半までのブレックファーストタイム。人生、損しない為には早く起きるんだよ、お母さん。

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 (で、9時には寝るんですよね;) いやいや、8時でしょマダム(じ、人生長いでしょ~;) メニューからいくつかご紹介。「ブレックファースト」1050円、内容はトースト、ベーコンエッグ、マリネサラダ、コーヒー。105円足せばトーストをプレッツェルクロワッサンに変更可能。
 他には「フレンチトースト」920円。内容はフレンチトースト、ベーコン、コーヒー。はっきり言えば「プレッツェルクロワッサン」以外全てがボヤけてるという印象。「フレンチトースト」だけではなく、地下2階で購入したサンドイッチ類も含め、ぼやっとしてるからか「プレッツェルクロワッサン」や「ホットチョコレートドリンク」が際立つ感じ。

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 総じてニューヨークのピース又吉(誉めてます?;誉めて・・・もう良いです;) そうそう、今月にはベーカリー工房併設のベーカリーカフェ&レストラン「ザ シティ ベーカリー ヘイワ(THE CITY BAKERY Heiwa)」も福岡市南区平和にオープンするんだと~?
 他県の方にはわかりにくいと思うが、アタシの徘徊範囲から離れた住宅街なので、伺う機会はないだろう捻り手!(相撲見ながら書いてます?;) セキトリ君、頑張って♪(そうそう、可愛いんですよね、相撲協会のキャラクター・・・じゃなくて;)

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ゴージャス「ガストロノミー ジョエル・ロブション」 我が家的 Food Life 煌めく世界

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 先日「ジョエル・ロブションのパン」を食べて、妻が直ぐに「ガストロノミー ジョエル・ロブション(Château Restaurant Joël Robuchon)」へ連れて行ってとねだる話をした。そんなGW前の某日、彼女の望み通りに宿泊先の「アマン東京(Aman Tokyo)」から恵比寿ガーデンプレイスへ向かう。
 そう言えば先月、米国プレミア・ライフスタイル誌「エリート・トラベラー」の「世界トップ100レストランランキング(The Elite 100 Restaurants)」で、マカオ「ロブション・オ・ドーム(Robuchon au Dôme)」が6位になった。アジア唯一のトップ10入りと言う訳だ。

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 「グランド・リスボア・マカオ」最上階に位置するこの店は、ミシュラン香港・マカオでも7年連続3ツ星を獲得している。ちなみにランキング50位以内の日本の店は、15位・京都「未在」、26位・東京「日本料理 龍吟」、29位・東京「七丁目京星」と言ったとこか。
 そんな話をしながら車は「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」に到着。この城全体を任されているのは、ロブション氏から絶大なる信頼を得るアラン・ヴェルゼロリ(Alain Verzeroli)総料理長。そして今宵も2階、豪華バカラ・シャンデリアが輝く黄金のダイニング「ガストロノミー ジョエル・ロブション」へ。お馴染みのスタッフが揃う中いつもの席に案内される。

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 壁ミラーやテーブルにはクリスタル、各々のバカラ照明が煌めく。山地誠総支配人ほか代わる代わる皆さんが挨拶に来られて「今日もイケメン揃いね~♪」と妻はご機嫌(笑) 見渡せば満席、平日でも盛況な風情はさすが。さぁそんな中、我が家と言えばの信国武洋シェフ・ソムリエが登場、2月に福岡でお逢いした以来だ。色々と近況などを伺って再会を喜ぶ。
 この日信国ソムリエは、南アフリカのワイナリーから戻ってきたばかり。以前彼がワイン専門誌「ワイン王国」のデイリーワインのブラインド・テイスティングで1位に選んだのが「南アフリカのワイン」だった。それが1つの縁になって訪問する事になったと言う。

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 ワインと言うよりもアフリカ大陸、そして南アフリカの社会構造などについて深く考えさせられたそうだ。消費者は好みのストライクゾーンを攻めれば良いが(我が家ならフランスワイン)、プロとして日々新しいワインや地域をフォローして行かなければならない一流ソムリエの世界は、当然ながら大変だろう。
 さて、ロブションのハウスシャンパン「ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット マグナム(Veuve Clicquot Ponsardin Yellow Label Brut Magnum)」で喉を潤しながら、メニューについて村林篤メートル・ド・テルと相談していこう。

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 今宵はスペシャリテをベースに、数品差し替えてコースを組み立ててもらう。アミューズ・ブーシュは本日完成したばかりの新作「パイナップル・マンゴーを使ったガスパチョ仕立て」。渡辺雄一郎エグゼクティブ・シェフがテーブルに登場して、自ら解説してくれたため妻は大喜びだ(笑)
 ホワイトラムが効いていて爽やかさと刺激を加えている。そこに添えられたスプーンのクリームを注いで頂くと、また別の味わいに昇華する。ロブションらしくエキゾチックで楽しい、完成度の高いアミューズに妻は「やだ~初っ端からこれなの?!」とテンションが既に高い。

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 まずは一品目は本来なら定番「キャビア アンペリアル」のところを、妻のリクエストで「オマール海老 甘酸っぱい蕪のマリネ、ローズマリーの香り」に差し替えてもらう。これは「20周年ガラディナー」でも頂いた。蕪をまとったオマール海老は、オマールと言うより蕪のほのかな甘酸っぱさが活きた一品。
 香りの為に添えられたローズマリーなどの香辛料は彩りにも効果的。蜂蜜を感じさせる甘さやオマールの軽い旨味がシャンパンにはぴったりだ。そこで信国ソムリエに追加で、別のグラス・シャンパンをお願いしよう。

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 マイナスイオンで2万本以上が管理されている地下セラーから運ばれてきたのは「ブルーノ・パイヤール N.P.U(Bruno Paillard Nec-Plus-Ultra) 1999年」。ブルーノ・パイヤールのプレステージ・シャンパンだ。数日前にちょうど同じ物を家で開けていたので、飲み比べ的にもワクワクする。
 熟した感じと共に思ったよりフレッシュ感も残っている。ビンテージだけでなく同じデゴルジュマン(2012年)だと言うのに、家で飲んだそれと味わいはかなり違って驚く。ブルーノ・パイヤールはロブションのハウスシャンパンではなくなったが(~2013年1月)、在庫も多く今も取引があると言う。

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 フランスで飲むワインと日本で飲むワインもコンディションの違いを感じることが多い。その点ドメーヌから直接ロブションのセラー室に運ばれる、こちらのワインのコンディションにはいつも感心する。ロブションの楽しさの一つが「ワイン在庫・保存状態」だと改めて実感する一瞬だ。
 次の料理は「奈良県産リーフマウンテンエッグ 中は半熟のままカリッと揚げ、キャビアを添えて」。こちらは初めて頂くプレート。奈良の定評ある、大きな地鶏卵の周りにはサクサクのカダイフを纏わせている。ナイフを入れると濃い半熟の黄身がトロリと姿を見せた。

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 白いクリームにサーモンとディル、そしてキャビアが美しいコントラスト。濃厚な玉子の味わいにキャビアで塩気を補い、クリームソースで深みを出し、サーモンで変化も加えるといった完成度の高いプレートであった。
 これに合わせられた白のグラス・ワインは「ルフレーヴ ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ レ・ピュセル(Leflaive Puligny-Montrachet 1er Cru Les Pucelles) 2011年」。レモンの皮、ハーブ、オレンジマーマレード、キレのある酸味だが甘みもあり、バランスが取れてる。透明感のあるミネラ年ル感・・いつもながらルフレーブの世界に脱帽だ。このレベルのワインがグラスで飲めるのが、ロブションならではの贅沢さ。

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 そう言えば先日、「ルフレーヴ」当主アンヌ・クロード・ルフレーヴ(Anne-Claude Leflaive)氏が乳がんで亡くなった。1997年からビオディナミに転換し、「ルロワ」と共に影響力のある女性だった。ワイン造りだけでなく生き方の問題として、抗ガン剤治療を拒否していたとの事。何ともさすがと言おうか・・しかし59歳は若すぎる、とても残念だ。
 さて、やってきたのは「パンワゴン」。今宵も一口サイズがたっぷり40種以上美しく盛ってある。それに続いて登場した料理は「ホウボウ オゼイユをのせ海藻のクルートでグラチネ エストラゴンの香るソラマメのエクラゼと素揚げと共に」。

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 蒸し焼きにしたホウボウ。柔らかくその身質を活かした食感。下にはそら豆を細かく砕いて敷き、更にそら豆の素揚げを添えている。少量引かれたホウボウのジュのソースはぎゅっと強めで、全体の味わいのバランスが良い。「レ・ピュセル」と共に春らしく美味しく頂けた。
 赤ワインはいつものようにiPadのワインリストからチョイスしていこう。「シャトー・シュヴァル・ブラン 1982」にも惹かれるも「良いビンテージですが、メルローよりカベルネ好きの奥様の好みを優先しましょう」と、信国ソムリエの実に心得たアドバイスに妻も深く頷くいている(笑)

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 と言う事で「シャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild) 1979年」に決める。以前もこちらで同ラフィットは「1986年」「1978年」を開けている。今回の「1979年」は13万円と相変わらず良心的値段。他にも「シャトー・ムートン・ロートシルト 1970」も8万円と現在の市販価格に近い値段。
 「シャトー・ラトゥール」がプリムール販売を止めたため(他の五大シャトーも追随する可能性)、今後更に価格の高騰が予想される。引退を表明したパーカーも「ボルドーの高騰は自分にも責任ある」の述懐したようだ。

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 更に東京オリンピック景気によるワイン価格上昇の可能性もあるし、我が家も五大シャトーを飲むのは「ジョエル・ロブション」だけで・・と言う事になって行くかもしれない(市場に流れるそれは、コンディションと値段が釣り合わなくなる可能性がある)。
 3月ロブションにて、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」当主クリストフ・サラン氏を迎えたワイン会が行われたそうだが、その時開けられたのは20年間こちらのセラーで眠っていた貴重な「1937年」!何と戦争を生き抜いたワインだ。そして「1961年」との事。

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 クリストフ当主もさすがに「1937年」は飲んだ事がなく、「今この一本を頂く事に感謝したい」との奥深いコメントだったそうだ。「1961年」はカベルネ・ソーヴィニヨンだけで作った年のため思ったように熟成できておらず、むしろ「1937年」の方が若々しく感じられたと言う。そんな信国ソムリエのワイン談義と共に頂く「ラフィット 1979」はまた格別であった。
 今宵のラフィットは典型的なユーカリ香に続き、時間と共に杉、腐葉土といったブーケがチャーミングな酸味・・タンニンはさすがに溶け込み滑らか。70年代らしい味わいの中にも、どこかピュアさが感じられる満足の一本であった。

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 妻も「森の中にいるみたい♪」としみじみ味わっている。これには信國ソムリエ曰く、「太陽に恵まれなかった年の方がメドックらしくてカベルネらしいとも言えますね」「苦労したヴィンテージこそ造り手の汗を感じる事もできます」。
 そんな深いワイン話のうちに登場したのは「牛フィレ肉シャトーブリアン フォワグラと抱き合わせロースト ロッシーニ的考えで」。牛・フォワグラ・黒トリュフと言う所謂「ロッシーニ」を再構成した一皿。目の前で手際良く村林メートル・ド・テルがデクパージュしてくれる・・何とも美しい断面だ。取り分けた後テーブルでソースが掛けられ出来上がる。

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 敢えてオーストラリア産赤身肉を使ったことにより、クドクなく食せる。味わいはやはりバランス良く、複雑な旨味が最後に蓋をする。非常に満足した味わいの余韻に浸りながら、渡辺敏伸支配人や原田聡メートル・ドテルとも歓談する。「タイユバン・ロブション」時代を含むベテラン組は相変わらずの話術で、妻も終始笑っぱなしで楽しんでいる。
 運ばれたチーズワゴンはこの日は17種類。食べ頃お勧めの「コンテ24ヶ月」「シェーブル」3種類などを丁寧に切り分けてくれる。アヴァンデセールは新作の「ル・ゼブラ ココナッツのグラス トリュフ仕立て、透き通るパイナップルに引き寄せられて」。

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 これに信国ソムリエがサッと合わせてくれたのは「シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem) 1998年」。我が家のお気に入りソーテルヌの最高峰、以前こちらでも「2003年」「1995年」「2002年」と良く頂いている。美しい黄金色の液体はまさに噛みしめるような味わい。複雑なスパイスを練り込んだトロリとした蜂蜜のようだ。
 そんな甘さと混ざり合う酸味がまた素晴らしい。その深いハーモニーに大満足するうちに、運ばれてきたメインのデセール「マンゴー キャラメルとパッション、マンゴーのムースと共にかさね、チュイルをアクセントに」。こちらも甘く爽やかな美味しさで、あっと言う間にペロリと頂けてしまう。

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 そう最後には癒しのハーブティーを頂こう。運ばれた「生ハーブワゴン」は春らしく青々と美しい、爽やかな香りが漂う。お勧めの「レモンバーム」を基調に、それぞれ組み合わて入れて頂く。そしてハーブを寝かせている間にやって来たのはミニャルディーズ、妻お待ちかねのキラキラピンクのマカロンタワー「スイーツワゴン」だ。白蝶も止まっている。
 「なにこれメチャクチャ可愛い♪ どれもこれも欲しい♪」とキャーキャー言いながらカメラを向けている(笑) 「プチ・シュー」「トリュフ・ショコラ」「飴細工」「生キャラメル」「焼菓子」「砂糖菓子」「ギモーブ」「パート・ド・フリュイ」などなどとにかく盛りだくさん、素晴らしいビジュアルだ。

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 そこへわざわざ挨拶に出てきたくれたのが、総料理長アラン・ヴェルゼロリ氏。いつも優しく紳士的なアランシェフに妻は「きゃ~♪今日もほんとに素敵ね~♪」と惚れ惚れしている。握手した手が冷たいと心配する妻に、彼は「実は裏で大好きなアイスクリームを食べてたんだよ」とウインク(笑)
 毎年恒例の「黒トリュフ・ガラ」や「白トリュフ・ガラ」のテンションの高いパーティーも当然ながら美味であるが、平日の夜のディナーも落ち着き安定した美味しさに満足できる。アランシェフと渡辺シェフが指揮を取る、「ガストロノミー ジョエル・ロブション」厨房の完成度にまた脱帽させられた。今宵も心地良い余韻に包まれながら、スタッフの皆さんに見送られシャトーを後にした。

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 そういえば来月ジョエル・ロブション氏が来日し、6月25日・26日の2日間に渡って1階「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」でガラディナーを開催するという。実は「ラ ターブル」でのガラは初めて。料理も”Food & Life”をテーマに「全て野菜で構成したコース」が出される予定で、これも初めての試みとの事。
 ロブション氏も今年4月に70歳を迎えた。いつぞやか彼が「身体に優しい料理を更に追求していきたい」と言っていた事を思い出す。その意味でもロブション氏の新たな試みは注目になりそうだ。

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「マイメロディ カフェ」プチ降臨♪(未公開「キャンベル アーリー」)

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 今年のゴールデンウィークは皆様、いかがハッスルマスターでやんしたか? 例外なく福岡のゴールデンウィークと言えば「博多どんたく港祭り」でしたが、統計的に雲様がやっちまった感じで、雨模様でのパレードに全く関係がないアタシことチェリ~ナ・パジャマジャドレミがアイスイマセンでした感じで始まりました今回のゴールデンウィーク報告会、以上をもちました・・・(ちょと待て!言い逃げにも程がありますよ;)

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 こんにちは?(あ、こんにちはチェリ~さん・・・いや、だから;) 大丈夫よ~、わざわざ「博多どんたく港祭り」のパレードに参加しなかったってだけで、アタシのソールはハカタにササゲテルよ♪サザエさんだよ♪からのよ♪ジ・・・ブラだよ!(違う;)
 ま、そんな感じで長々とゴールデンウィークらしき週間を恐縮ながらも地元愛に溢れすぎて「ジ・ハカタキムスメだア~イ!」を結成したんですが、ま、この話も次回に託すとして、今回はすでに過ぎ去りソールイベントのご報告(またそのパターン;)

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 あの、サンリオ界きってのキティをも差し置きトップスターに躍り出た逸材メンディーこと「マイメロディ」をご存じであろうか?(メンディーことはオカシイ;) その「マイメロディ」ちゃんをテーマにした「マイメロディ カフェ」が福岡に、いや、九州に初登場!ご存じない方の為にも、公式プロフィールをご紹介しよう!
 本名は「マイメロディ」1975 年1月18日生まれの、めちゃくちゃ美魔女なお姉様(サンリオのキャラクターに止めてください;) 素直で明るい、弟思いの美魔女、あ、女のコ。宝物は、おばあちゃんが作ってくれた可愛いずきん。お母さんといっしょにクッキーを焼くのが好きで、好きな食べ物は、アーモンドバウンドケーキ (キャラクター設定初めて知りました)

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 ちなみに、アタシの大好きなキャラクターはマイメロディのお友だち「マイスウィートピアノ」ちゃん。ピンクのプードル?ヒツジ?でめちゃくちゃ可愛くて、今回のイベントでも並びで描かれたグッズが購買意欲に止めをさしたくらい(え、どういう意味?;)
 東京などで「マイメロディ」カフェが展開する時は、完全にマイメロディワールド全開な上に、メニューも満載、スポットも完璧なのですが、今回福岡に登場したマイメロは、岩田屋の「カフェ トリコロール ティアレ」を間借りした展開で、更にメニューは4品。

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 元々の「カフェ トリコロール ティアレ」のメニューも同時進行という何と間違えたのか? 限りなく、それっぽさ全開で済ませてしまった「マイメロディカフェ」(あら、少々ご立腹?;)  いいえ、強いて言えば、最近発売された「ジルスチュアート・ビューティ」のフォーエバージューシーオイルルージュの潤いっぷりに、アタシのモテ度に限界を設けるべきでは?と査定中(ポジティブ思考にも限度が;)
 4月22日から5月6日までの期間限定で行われたイベントカフェですが(そうでした、すでに終了してるんですよね) 2階フロアでは特設にて「マイメロディ」のグッズも発売され「ピアノ」ちゃん好きなアタシはパスケースなんか購入したんで、晴れてこれで新学期を楽しめ・・(おい、社会人;) アタシは初心を忘れない!(・・・;)

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 カフェに到着すると、エントランスには辛うじてココは「カフェ トリコロール ティアレ」の姿を「マイメロディ カフェ」に変身したんだよ?的なパネルや違和感半端ないマイメロちゃんのぬいぐるみの羅列、か~ら~の時々「カフェ トリコロール ティアレ」、時々「マイメロディ カフェ」を展開(残念です;) そんな中でもアタシは負けない!どんな逆境にも代わりを準備し、今、アタシはピンクスキンでフワフワなんだぞって思い込む(えっと~、もう聞きません;)
 メニューは4品。まずは「フルーツ畑のアーモンドワッフル」1458円。ほんのり甘くて香ばしいアーモンドをワッフルに仕立て、添えられたアイスとフルーツに、辛うじて小さな小さなマイメロディチョコが乗せられ、これがマイメロディのメニューだという事を思い出させました(気を確かに;)

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 次は一番人気?「にんじん畑のカレー&オーガニックキャロットジュース」1944円。少しだけスパイシーなカレーは普通ですが、オーガニックキャロットジュースを入れたマイメロディのマグカップは持ち帰れるので、お子様の注文率は高かったのかな~?高くなかったのかな~?(ん、どっち?;)
 そして「アイスティーオーレ」702円。ピンクのフォームドミルクを乗せたアイスティーで、マイメロディのクッキーが付いてくるのだけが楽しみ?アタシ、あなたの為に焼いたの・・ぱいせんクッキー(へ?) 最近のガノぱいせんに合わせて、ムキムキに焦がしてみました♪(いらん;)

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 最後はアタシも食べた「苺パフェ」1026円。ストロベリーヨーグルト、ラズベリーシフォン、ストロベリーアイス等の上に苺と、これまた辛うじてマイメロディカフェだと思い出させる小さな小さなチョコレートが1枚。
 イチゴパフェだけで言えば、福岡三越のラシック天神内にある「キャンベル アーリー」でスプリングあまおうフェアーで頂いた「あまおうパフェ」がインパクトありすぎて霞んでしまった。値段のインパクトも凄かったが、それなりに「あまおう」がふんだんに使用され、とにかくデカク食べ応えあったから納得(お幾らなんですか?) 1700円くらいだったかな~?;(覚えてないんですね;)

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 「キャンベル・アーリー」は、ナゼかパンケーキブームで有名になったけど、元々はあのフルーツ「TOKIO」系列だから、フルーツが美味しいに決まってるんだよね(確かに、本業はフルーツですよね)
 しか~し、ラブリ~過ぎるマイメロちゃんは永遠にラブリ~なのです♪ 何を出されようと、キャッキャ♪キャッキャ♪とテンション上がるのが「ジ・ハカタキムスメだア~イ!」メンバー必須です(え;) 来年の「博多どんたく港祭り」にメンバーとして参加したい方は、一年かけて乙女パシームを身につけ、確かなるぱいせん魂を信じて下さい!(どうか一人でお願いします;)

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アマン東京「ザ・レストラン by アマン」 癒しのランチデート

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 大手町タワーの33~38階の上層を占める噂の「アマン東京(Aman Tokyo)」、アマンリゾーツの27軒目のホテルにして初の都市型ホテル。1階エントランス周りには、3年かけて育成した木々・草花(81種56000本)を移植した「大手町の森」3600m2が出来ていて、都会にいながら自然を身近に感じる環境に驚く。
 この一角には戸建ての「ザ・カフェ by アマン」もいよいよ来月オープンする・・・と言う訳で、アマン東京について前回は「スイートルーム」、前々回は「パブリックエリア」を挙げて来たので、今回はメインダイニング「ザ・レストラン by アマン」を紹介しよう。

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 エレベーターで33階に上がって圧巻のガーデンレセプションへ。設計はオーストラリアの建築家ケリー・ヒル(Kerry Hill)氏。目に飛び込むのは広~い空間と、大きな窓、高い吹き抜け(長40m・幅11m・高27m)。障子の天井を通した光が美しいわ。
 アマンを象徴する黒い玄武岩の床や壁はずっと長く伸びていて、空間中央には流水に生け花、玉砂利の小庭。フロアを囲むような段差はいわゆる「縁側」、そこには着物姿の女性が琴を奏でている。未来的でダイナミックな設計だけど、ちゃんと本物の現実的で美しい日本。

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 「ビジネスセンター」「ライブラリー」「シガーバー」「バー」、そしてインテリアや食器など全てを黒くした「ザ・ラウンジ by アマン」では、人気のブラックアフタヌーンティーが楽しめる。その奥に延びているのが今回訪れたメインダイニング「ザ・レストラン by アマン」と言う訳。窓の向こうに見える青い空と皇居の緑、遠くに富士山・・・とにかく広く開放的、この日は平日だったから人も少なく過ごしやすかった。
 私達宿泊客が「朝食」に使うレストランでもあるが、この日私達は「ランチ」で使う事にした。最近は宿泊客以外の予約で満席になってしまうホテル内レストランもあって驚くが、こちらの様に何かにつけ「宿泊客を優先」してくれるのが嬉しい。

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 金屏風的大きな日本画がある所が入り口。奥にそびえるのは壁一面のガラス張りワインセラー。世界中から取り寄せたワイン、こだわった日本のワイン、そして名蔵元から選りすぐった日本酒など1200本が収容されている。案内されたのは景色の良いお勧めのテーブル。窓から見下ろせば広がる外苑の緑と高層ビル群、何より広がる青い空・・快晴で清々しい見晴らしよ。
 高天井まで延びるアジアンテオストの大きな棚、下段には黒い茶器類が飾られている(棚の向こう側にザ・ラウンジがあるからか)。ロビーから繋がる空間なので、石と木と黒基調のインテリア、アマンらしい落ち着いた風情になっている。

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 そうそう、34階に個室タイプのダイニングルームが5つ備えているとの事。ホテルの総料理長は大畑英司氏、レストラン料理長は中西潤也氏、シェフ・ド・パティシエは宮川佳久氏、カフェ料理長は相馬宏行氏。何とオール日本人でしかも皆「マンダリンオリエンタル東京」出身者。和を盛り込んだアジアンキュイジーヌ、モダンコンチネンタル料理がコンセプトとなっている。
 安心安全な日本の契約農家から、季節の新鮮無農薬野菜を仕入れている言う事で、基本の「ランチコース」6500円に加え「ベジタリアンコース」7500円も用意されている。迷ったが結局は主人と同じランチコースにした。

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 まずは乾杯、グラス・シャンパンで「クリュッグ グラン・キュベ(KRUG Grand Cuvee Brut)」を頂こう。一皿目は「長崎県産桜鯛の炙り」、白い平皿に春らしく彩られた一品。旬や菜の花など春野菜の心地よい苦みや香るオーガニックグリンピースのソース、それにフランス産キャビアのほんのりとした味わい。塩気を効かせて素材の旨味をピュアに引き出していた。
 次は「フランス産フォアグラのソテー」と「北海道産牡丹海老のミキュイ」から後者をチョイスする。こちらも爽やかな色合い。ほんの軽く炙った牡丹海老を、香川産ホワイトアスパラガスのピューレと共に頂く。

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 とても優しい味わいで、18ヶ月以上熟成のミモレットチーズとカラスミで塩気を補う感じ。これに合わせて白ワインもグラスで頂こう。お願いしたのはカリフォルニアワイン「オー・ボン・クリマ シャルドネ ミッションラベル(Au Bon Climat Santa Maria Valley Chardonnay Mission Label) 2013年」。サンタバーバラを代表するジム・クレンデネン氏による、ブルゴーニュ的エレガントさが特徴。
 しかもこのラベルは、日系アメリカ人墨絵画家ドリュー・カタオカ女史による「サンタ・バーバラ・ミッション」で、日本正規代理店用のオリジナルラベルよ。言えばつい先日は赤「オー・ボン・クリマ イザベル 2011」も飲んだな。

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 グラスに注がれると薄いゴールドが日の光に揺れて綺麗♪ レモンの皮・グレープフルーツなどのシトラス系・・香りは控えめだけど酸味が心地よい。アタックからふくよかな甘さを感じ、余韻には軽い樽のニュアンスが残って味わいを引き締める。とても軽く爽やかな飲み口はランチにはぴったりね。
 続いて運ばれたお料理は「74度でゆっくり調理した鱸のブイヤベース」。スズキの下には「春キャベツのプレゼ」が敷かれ、上にはサクサク「山菜のフリカッセ」がこんもりと乗せられている。ブイヤベースもナチュラルで優しい味わい、癒しを感じるね。

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 メインは「奈良県産大和地鶏のバロティーヌ」。シンプルでいかにもアマンらしい盛り付けだと感じる。山芋を大和地鶏で包み込み、山椒を効かせている。「チキンのジュ」のソースが、添えられた加賀野菜「金時草」や、新牛蒡のチップスなどの野菜の味も引き立てる。クルミの香りもまろやか。
 これに合わせた赤ワインもグラスで頂こう、「シャトー・ボタンサック(Chateau Potensac) 2000年」。我が家お馴染みサンジュリアンのメドック格付け第2級「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」オーナーのドロン家が所有するシャトー。クリュ・ブルジョワ級の中でも評価の高い1本よ。

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 2003年には300を越えるブルジョワ級のシャトーが3段階に格付けされたけど、これはトップクラス「クリュ・ブルジョワ・エクセプショネル」に選ばれたの。濃い色で、湿気た土、ハーブのニュアンスが心地良く表現され、左岸らしいコンパクトにまとまった香り。
 ホール胡椒のスパイシーさも感じる。余韻は短いがタンニンは溶け込み、薄い膜のような苦みを残す。凝縮感はないけど、軽やかなダイニングメニューには寄り添えるね。

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 さて最後はデザート、3種の中からチョイスする。私は「チョコレートのムースグラッセ」。エクアドル産カカオ70%チョコレートのムースを土台にして、カカオチュイルの輪の中にピンクな「木苺のソルベ」が乗っている可愛いデザート。そして主人は「北海道産フロマージュブランのクレームダンジュ」。
 表面黒いのは炭、アマンと言えばブラックスイーツよね♪ 添えられた愛媛県清見みかんのパンフライ、そして柚子とラズベリーのコンフィチュールの酸味がポイントね。とちらも美しい上にボリュームもあってお腹一杯になった。

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 その後エスプレッソと「AMAN」ロゴ入りチョコレートとプティシューで締められた。そうそうそんな中私達の所へ現れたのはジェフリー F. スワード (Jeffrey F.Seward)総支配人。爽やかなブルーのジャケットがお似合いで、明るく優しい話し振りはさすがアマンの風情にぴったりだったわ。
 どのプレートも、各素材の味わいが染み出てくるような柔らかい仕立て。アマンのダイニングらしいこだわり、穏やかでナチュラルな味わいが印象的。「外部から食事だけに来る」と言うよりは、やはり宿泊客がゆったりとした「アマン時間」を過ごす、その一部として使うのが理想かな。ここはアマンの世界観を感じる癒しのレストランね。

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丸の内「センシ バイ ハインツ・ベック」 On va aller à la fête!

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 またの名をベアトリス・アレキサンダーこと、チェクトリア・サンドウィッチマンですコンコンチキワ~(こんにちはチェリ~さん、あの、何に対するまたの名なんでしょうか?;) そこで登場するのが、このマシン「カナリバイブスアゲテル?」セイ?(へ?;) そげな感じで邁進します、今日のテーマはコチラ「ニュージェネレーションチェリタキ」。
 新世代の新世界、チェクトリアのタマゲタキャリアの略っぽくて気に入ってますが、さておき、こんな会話を常日頃から定説なる我親愛ニュージェネ仲間とフラリ入店したながコチラ、オールデイダイニング「センシ バイ ハインツ・ベック(sensi by Heinz Beck)」。

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 ニュージェネいわく「別宅の上手側の部屋に激似」だそう(そうなんですか) 私からしたら、本宅の下手側ともそう変わらないんだが(分かる人にしか分からない情報いりません;)  一先ずご説明しますと、イノベーティブ料理を提供する「ハインツ・ベック」と、現代風イタリア料理を提供する「センシ バイ ハインツ・ベック」は、昨年11月東京・丸の内に同時オープンしたお店、な~の~で~す~よ~(それで?;)
 イタリア3ツ星のベックたまがですね、我が国ジャパンに出店されましてね・・・と詳しくは、ファインダイニング「ハインツ ベック(HEINZ BECK)」に行ったparentsの記事に丸投げするとして(デタ!他力本願;)

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 今回、私が伺ったのは完全無敵のカジュアルなカジュレンジャ~レッド店の1階「センシ バイ ハインツ・ベック」でして、こちらはモダンイタリアンでカジュアルなオールデイダイニング。たまに、チェクトリアって赤も抜群に似合うよね?言われる~(知らん;)
 そんな1階は高さ6.5mの吹き抜けとガラス面で覆われた開放的な空間で、美食と健康を追求するハインツ・ベックたまの料理を五感で味わうことができるんだぞ~。たまに宙を舞うベックたまが見えたら、それは眼精疲労だぞ~(おい;)

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 1階と2階で別の店として展開しているが、入口は1つ。1階は入口で全てが見渡せそうなくらい、写真で見ていたイメージよりこじんまり。2階から見たほうがガラス面はいかされる?ん?(誰かに聞いてます?;) 通されたのは窓側に配置されたカップルシートのようなテーブル席。いやぁ、て、照れるでないきゃ~(おい、女ども;)
 ディナーに伺ったのだが、日が落ちるのが遅くなったので食事の最後辺りまで外は明るく、黒と赤を基調にした店内の方が暗く感じた。そこにパッと明るく可愛らしい女性の笑い声がケタケタと聞こえる・・楽しそうだなぁ、あ、ガラスに写る私らだ(な、殴るぞ;) では順に本日の出演者をご紹介しよう。

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 私達を胃の深い場所に誘う前に、雰囲気からそれなりに関わりを持とうと努力が垣間見えるメニュー達です!(ど、どういう意味?;) まずは、明るい外に見える皇居の外堀、ね~ね~、まさか泳がないよね?的なバカな質問はご法度よノンノンな「カンパチのタルタル、苺、グリーンアスパラとガスパッチョ」からスタート(普通に言えませんか?;)
 すると「ねぇ、聞こえる?あ、風の音なんだね、また誰かが泣いてるのかと」なんて風情溢れるコメントを言わされてる感半端ない「グリーンピースのスープ、アオリイカとタジャスカオリーブ」を口にしている友に、「これからの季節ならテラス席も良いよね、でも今夜は強風で嘆き囁きだと聞こえないよ?」

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 なんて返しながら私は「柚子の風味のリゾットと生姜でマリネしたホタテのカルパッチョ」を頂いた。何だろう、イタリアンに来てまでご飯を感じると幸せ・・・疲れてたんだな~(あの、本当に普通に言えないんですか?;) 「でもさ、隣がパレスホテルだから裏道アワーピープルが凄いんだけど」と話してると「真鯛にひよこ豆のピューレとボッタルガ」が来た。
 「本当だね。けっこう皆さん普段着でオーライだし、めちゃくちゃ見えてるけどナッシングハプニングなのかな?」とのクエスチョンに「子羊肩肉と春野菜」が、まさかの逆襲。え?私がそっちじゃない・・・ま、良いか、昔はles fèvesって言われてたし(いや、誰がそら豆なんて呼びます?;)

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 真鯛なんて~のをカラスミで頂く、塩分からの塩分、塩オン塩みたいなイメージ。ベックたまに掛かると、真鯛もまな板の鯉?あ~、恋?(え?え?え?もうどういう意味?;) 最後はチェクトリアちゃんメインのデザート、本日は「チーズケーキとラズベリーのシャーベット」どぇす。
 ほら、だいぶ外も暗くなって、こうなると外堀に吸い込まれそうな暗闇。店内のライトアップがいかされてきて、天井のシャンデリアはポワッと光だし、それだけを見ていたら「美女と野獣」のダンスシーンを思い起こさせる。ほら、2階に誘う階段の灯りも見えやすく・・・アタシ、ダレ?ココ、ドコ?(こらこら、シレっと2階に行かないの;)

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 ほら見て~、チーズケーキの上にのってるラズベリーのメレンゲちゃん。小さいのに一口チーズケーキと一緒に食べたら、コンチクショ~ラズベリーじゃん、小さいのに!小さいのに!(え、ダメ?;) このデザートだと良いよね。たまに、デザートだと思って、色んな料理の出番を終え、気の抜けたタイミングに辛うじてデザートです・・
 は~ん?これをデザートと?最後に登場させんのかいな?は~ん?みたいな時があるが、皆様、どうかデザートまで気の抜く悲しいフィナーレだけは「違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い♪」(何故、鈴木雅之;) そして、コーヒーと小菓子。私は普段から嗜む「カプチーノ」を注文。

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 ほら、また誰かさんが嘆いてる。良いじゃない、幸せって小さな事の積み重ね。誰かに与えられる事でも、他人に左右される何かなんかじゃない。言わば自分の見方で鳥は歌い、地面は踊る。生かされてる自分は花よりも香り、世界は我時点で回るんだから・・・ただ私が聡明なだけ♪(ほら、ラテアートがハートなだけで幸せな奴がココにもいますよ;)
 ランチからデザート、ディナーまで使える「センシ バイ ハインツ・ベック」。かなりフラ~っと来ても大丈夫だし、女性同士でも男性同士でも、もちろんカップルから家族、お一人様まで可能だね。それでは私事ながらぱいせん対面までカウントダウン!3、2、1、On va aller à la fête!(パーティーに行こう!? お疲れ様でした;)

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九州に新星現る!小岸明寛シェフの紡ぎ出す美しき次世代フレンチ

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 今九州で我が家が最も注目しているフレンチシェフと言えば小岸明寛シェフ。佐賀県出身の彼は旧「タイユヴァン・ロブション(現ジョエル・ロブション)」、パリ「アラン・デュカス オ プラザ・アテネ」「ピエール・ガニェール」、スペイン「ムガリッツ」での修行経験がある。そして北海道「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」を経て昨年から「オーグードゥジュール メルヴェイユ」に入った。
 また全国の若手を発掘するコンセプトの日本最大級料理人コンペティション「RED U-35」の2013年第1回大会で準グランプリ・ゴールドエッグも受賞している。

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 そう言えばつい先日2015年第3回大会が開幕したが、新しい審査員長に村田吉弘氏(菊乃井)が就任。その他山大助氏(ポンテベッキオ)、山本征治氏(龍吟)、狐野扶実子氏(料理プロデューサー)、 須賀洋介氏(SUGALABO)が審査員に加わった。
 さて、この4月から小岸シェフが仕切る新体制となった「オーグードゥジュール メルヴェイユ 博多(Au gout du jour merveille HAKATA)」は、JR博多シティ「シティダイニング くうてん」の9階。その「くうてん」では今月15日から1ヶ月間、プレミアムな九州の恵みをくうてんのテーブルで楽しめる「Farm to Table」を開催している。

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 新鮮で豊かな九州の食材を使った、くんてんのシェフたちによるイベント。この案内冊子の表紙に採用されているのが小岸シェフの美しい作品。糸島産アスパラをメインにハーブや手摘み野菜が彩る、「ミシェル・ブラスのガルグイユ」を思わせるプレートだ。
 合わせて「JR博多駅前広場」では21日~23日の3日間、九州の農産物や加工品を約30の生産者が直接販売する「博多FARMERS' MARKET」も開催される。こだわった新鮮野菜が手に入ると言う訳で賑やかだろう。更に来週26日には博多阪急のイベント「旬の食材×夏ファッションを毎日の暮らしに!」も行われる。

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 小岸シェフがこの企画のために用意したオリジナルコースを、彼による「食材の話」を聞きながら楽しめるとの事。なんとも小岸シェフ満載なJR博多シティ(笑) そんな今勢いにノッテいるフレンチシェフの料理を頂きに、私達は平日夜に「メルヴェイユ」を訪れた。
 出迎えてくれたのは安武志門氏、いつもの席に案内してもらおう。京橋「シェ・イノ」や銀座「シェ・トモ」を経て地元福岡に戻って来た彼のサービスは穏やかで安定感がある。そうそう小岸シェフとは「タイユヴァン・ロブション」「ピエール・ガニェール ア 東京」で一緒だったいいコンビだ。

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 まずは乾杯、ボトルでお願いしたのは「ポール・ロジェ サーウインストンチャーチル(Pol Roger Champagne Brut Sir Winston Churchill) 2000年」4万円。間接照明に美しく黄金の泡が煌めく・・洋ナシ・白いキノコ・白桃・アカシアの蜜など、落ち着きのある魅惑的な香りがゆっくりと立ち上る。ふっくらした甘みのアタックに続いて、フレッシュ感・果実感と上品な酸化熟成のバランスが絶妙だ。
 「ポル・ロジェ サーウインストンチャーチル」自体はこれまで余り相性が良くなく、同じ「2000年」も今年開けていたが今宵のそれはなかなか良かった。「今まで飲んだ中で1番美味しいんじゃない♪」と妻の機嫌も良い。

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 そこにアミューズが運ばれてきた。色鮮やかに可愛く盛り付けられた4種類ものそれが順に並べられる。「え~?!こんなにたくさん細かい作業大変じゃないの~?!」と妻も目をパチパチして見とれている・・気配にふと見上げれば小岸シェフがテーブルに挨拶へ。そして自らアミューズを解説してくれた。
 まずは右のショットグラスに入った「エアーなラタトゥイユ」。目には澄んだコンソメジュレだけのようだが、すくい上げて口に運ぶとまさにラタトゥイユそのもの!の味わいが広がる。バジルの新芽の爽やかさも良い塩梅。そして小さな切り株に乗せられた「そば粉のガレット」。

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 上には「自家製新玉ねぎの寒天」「タスマニア産サーモン」「アカシアの花」などが乗っている。サーモンは44度でコンフィしたものだ。複雑に重なる味わいがシャンパンにも合う。大き目のグラスの中には「フォワグラのコンフィ」に「生姜のサブレ」。添えられたピザ生地チップスも面白い。
 パリッと焼きのばした生地の上には「マンゴー」「帆立のタルタル」「蟹のムース」と、小さいながらもとても良いバランス。どれも塩の使い方もベストでメリハリもあり、盛りだくさんで楽しめる。彩りも良く引き出しの多い・・まさに「ピエール・ガニェール」的アミューズだろう。

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 シャンパンと共に気分が上がって来たところへ「長崎県産伊勢海老のカクテル仕立て」がやって来た。美しく浮かび上がる緑のポワンタージュは「ロブション」譲り。まさに経験が生かされた一品だろう。
 カクテルグラスの底には、ほぐした伊勢海老の爪、伊勢海老のコンソメジュレ、カリフラワーのムースが層をなしている。一番上には軽く火を入れた伊勢海老のメダイヨンが、散らした伊勢海老の卵と共に鎮座する。カレーオイルのアクセントを纏わせつつ、伊勢海老の凝縮した旨味を堪能できる一皿だった。

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 続いてこれこそ小岸シェフと言った美しく華やかな風情の「ハマグリと野菜のスーブ仕立て」が登場する。ハマグリと出汁が「海」を、ソラマメ・ズッキーニ・アスパラガスが「大地」を、カブのエキューム(泡)が「雲」を表現したもの。いわゆる「地球」をイメージし、上へ上へ伸びていく「ジャックと豆の木」にヒントを得たと言うから何とも夢がある。
 苦味と香りを仄かに感じさせるカーネーションやアカシアなどの艶やかな花。そしてまるで野菜をそのまま口に含んだような自然を味う感覚。それらが一体となって植物類の余韻を爽やかに残してくれる。野菜の苦味と呼応するハマグリの旨味と微かな苦みも良かった。

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 ちなみに「地球」と言うと、同じ「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」出身の大阪「ハジメ」のプレートを思い出すが、米田肇シェフはのそれはグイグイと迫ってきて最後は複雑に混じり合って一つになったソースと共に食べきる感じ。小岸シェフのプレートは全く違って何とも穏やかで優しい。繊細で可憐なイメージであった。
 次は「仏産フォワグラのコンフィ」。47度で40分火を入れたフォワグラのコンフィは、薄くスライスされ面白い食感。「ノーマ東京」のスライスしたアンコウをふと思い出す。合わせて白いメレンゲもデザインされたように配置されて美しい。フワーと立ち上がる爽やかな柑橘系の香りが印象に残る。

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 ミント・レモンバームのジュレ、そしてライムを香らせた「ミルクのグラニテ」などからだ。佐賀産グレープフルーツのコンフィチュール、そして甘さと食感を加えてくれるメレンゲがアクセント。コースの流れを考えた巧みな味わいと言うべきか・・軽やかながらもリッチなフォワグラを楽しめる面白いプレートだった。
 続いて今宵の魚は「アマダイ」。先程の「ハマグリと野菜のスーブ仕立て」もそうだったが、白いベルナルドの皿はまるでキャンバス地、とても活かされている。甲殻類の香り立つ「オマールのジュ」が美しく弧を描き、「ブロッコリーのピューレ」も端に筆書き風に配置されている。

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 味わいの主役である「甘鯛」は鱗をパリッと仕上げてあってかなり好みの火入れ。ナイフを入れると表面の鱗がサクッと個気味良い音をあげ、続いて磯の香りもふんわり立ち上る。オマール海老のクリームソースが十分な旨味を、ウニが甘みを補う。ブロッコリーの野菜らしさで変化も加えながら、飽きずにあっという間に完食できた。
 そして今宵のメインは「鹿児島黒毛和牛フィレ肉のロースト」。柔らかく厚みある肉質は熱々ジューシーで美味。マデラ酒とトリュフのソースが、肉に移った炭火の香りと相乗効果で食欲をそそる。添えられた迫力のヤングコーンやアーティチョーク、玉ねぎのローストなども食べ応え十分。

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 肉の下にはモッツアレラチーズも潜ませ、ここにも最後まで飽きずに食べさせる工夫。これに合わせて赤ワインもボトルでお願いしよう。選んだのはボルドーのメドック格付け2級「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(Chateau Leoville Las Cases) 1994年」、これも4万円と良心的値付けだ。
 熟した黒い果実、木の皮、やや湿り気を帯びた細かい粒子の黒土。そして最後に心地よいハーブのニュアンスが広がる・・差ほど良いビンテージではないが、サンジュリアンらしいバランスの良さに、「ラス・カーズ」らしい程よい果実の凝縮感。それが熟成感とともに味わえて満足した。

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 かなりお腹一杯になったところへ、ピンクのプレデセールがやって来た。リュバーブのネットリした甘さ、ピンクペッパーの粒感、ヨーグルトソルベの爽やかさが一体となったものだ。口直しと言うには完成度が高い。続くメインのデセールは現代的なアートなプレートだ。聞けばいつものように畑中みさきパティシエールの作品。
 ただやはり小岸シェフの影響だろうか、今までとは違った風情も感じる。長崎県産イチゴのほかにブルーベリー、砕いたビスケット、ピスタチオのアイスが流れるように配置されている。表面を焦がしたサバイヨンソースが視覚的にも味わい的にもバランス良く添えられている。

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 イメージ的には「イチゴのグラタン」を再構成したものと言うこと。それに合わせて安武氏がサッ出してくれたのは、すっきりした「ベルナール・ブレモン ブリュット・グラン・クリュ(Bernard Bremont Grand Cru Brut)」。イチゴと共に爽やかな余韻を楽しんだ。最後は小菓子とハーブティ。オブラートに包まれた生キャラメルやフィナンシェなどで締めた。
 小岸シェフはフランスのレストラン修行歴が長いこともあり、自然にフランスらしい味わいが表現されている。しかもそれぞれの修業先での経験を生かして引き出しも多い。勉強家でもあるのだろう、現代的に洗練されワクワク感を忘れないメニュー構成だ。

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 苦味の使い方も上手く、上品な中にもエッジが効いてる。量も適度でコースの流れも上手いため、食後の満足度もかなり高い。妻は「これは頻繁に通えるね~♪」とテンションが上がりっぱなしだった。爽やかでメリハリある料理はシャンパン好きな小岸シェフだけあって、特にシャンパーニュには良く合うだろう。これからの季節が更に楽しみだ。
  席数も減らして余裕ある空間になった事も良い(サービス料をとるようにしたのも理解できる)。また次回伺うのがとても楽しみだね~と語りながら、小岸シェフと安武氏に見送られつつ、喧噪に包まれている博多駅を後にした。

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「亀十」&「アンリ・ルルー」他力でゲットだぜ♪

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 全国的に有名で手に入るのが東京だけ、なんてお菓子は沢山ある。食べたくてもなかなか手に入らないし、わざわざその為だけに出向いたりは出来ない。こんこんちきは、だから地方にはアタシがいます、来ちゃったアグラバーディ〜ヴァ、チェスミンです♪(こんにちはチェリ〜さん、確かにわざわざは行きませんかね)
 とは言え、食べたい頻度はそんなに高いわけでもなく、年に2~3回食べられれば良いくらいならば、この手があります「バイヤー頼み!」(出た、他力本願)

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 地方のデパートでは、全国の美味しい物を集めるのが趣味のバイヤーさんがおられます(いいえ、お仕事です;) そんなバイヤーさんならば、時折々で全国の美味しい物を体よく与えるという、お客天国なカンパニーをお持ちなのです(いや、そんなカンパニーはありませんし、何から何まで言い方がオカシイですよ;) 
 と言う訳で、今回お世話になったカンパニー天国デパートがこちら「岩田屋」(福岡の老舗デパートですね) チェスミン徘徊地域にある為、ちょいちょいナチュラルターンからのクローズドインピタス、そしてリバースターンを繰り広げている目撃者多数でしょうが(通報されないようにして下さい;) 

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 今回、岩田屋のバイヤーさん頑張ったでショーから2作品をご紹介。まずは大正末期の創業で約90年の歴史をもつ、今や何故か突然の再ブームを果たした浅草の「御菓子司 亀十」さん。「亀十」さんと言えば「どらやき」(ですね) それも大行列の出来るどらやき屋さん。
 場所は浅草雷門のすぐ近くで、誰がどう見ても観光地にある派手な和菓子屋って店だったのですが、数年前から芸能人が手土産やら差し入れやらに使っている事を暴露してから、今は酷い時には数時間待ちの行列でやって手に入る代物に(らしいですよ)

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 以前は食べたかったら行けば買える代物が、こんな事態になるなんて想像もしてなかった。どらやきフリークならば、今日は「亀十」にするか?「うさぎや」にするか?なんて軽く悩む程度だったのに、今は「亀十」を食べたいなら何時に行くか?何時間並ぶか?と次元の違う話に。
 と、愚痴はさておき、そんな時はあの人らに頼もう!バイヤー、バイヤーさ~ん!(体よく使うんじゃない;) 実は以前から福岡三越さんや、今でも博多阪急さんでは定期的に亀十の「どらやき」が入荷してます。それこそわざわざ浅草まで行かずとも、数に限りはありますが手に入るのです(ありがたいですね)

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 そして岩田屋さんにも、時々にはなってしまいましたがたまに手に入れて下さいます。言うなれば、観たい日は選べないが岩田屋さんが2列目を並ばずして手に入れてくれたから行かない?という感じ(そこは1列目ではないのですね?;) あ~た、1列目を並ばずして頑張らずして手に入れたいなんて、豚にフォアグラ、バカラにカルピスだわよ(どういう意味?;)
 いつ出会っても本当に良い姿。その柔らかさは鍛え上げてるからこその柔軟性だし、美しさは内なる物なのか、そこは鍛え上げられた物なのか、どちらにしろタイプ(な、なんの話?;) 亀十さんの「どらやき」の話(マジで?;)

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 皮の柔らかさはまさにパンケーキよりで、餡の甘さとの相性は完璧。久々の再会にどう見たら良いか?どう味わえば良いか? それこそ素顔を拝むなんて初めてだし・・(やっぱり何の話?;) 1つ325円、納得の筋肉、金額です(・・・;)
 バイヤーさん頼み、日本物の次は海外物。世界で唯一のキャラメリエ「アンリ・ルルー(HENRI LE ROUX)」さん。こちらは東京ミッドタウン店をはじめ数店舗ありますが、当然福岡にはありませんので、ほらバイヤーさんガンバ!(オイ;)

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 クリスマスやバレンタインデーなどの催事では当然来てくださいますが、なにせそんなイベントには競合店がひしめき合ってますので、なかなか「アンリ・ルルー」のみを贔屓するわけにいかず、なかなかの順位に追いやってしまいゴメンナサイ!(え?懺悔?;)
 そんなイベント以外のシーズンに来て頂けると、本当飛びつきます。更にそれは代表菓子の「セー・べー・エス(C.B.S.)」を丸ごと1個分包み込んだ「アンリ・ルルー」ならではの「クイニーアマン」なんて来た日にゃ~、分刻みのスケジュールを割いて買いにステップ。ほら、アタシの為にぱいせんが踊ってる(え、誰?;)

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 世にクイニーアマンは沢山あるけれど「アンリ・ルルー」のC.B.S.を使うクイニーアマンは、それはそれは濃厚で幸せのコラボ。そう、まるで「エンパイア」でのジャマルとハキームのアイドル対決みたいな「H・E・N・R・I ・L・E ・R・O・U・X」「YOYO〜♪」(どういう事?;)
 他にもブルターニュ特産の加塩バターを贅沢に使い、とても柔らかく仕上げたキャラメル達が入った「アソルティモン・ドゥ・キャラメル」8個1296円。これにはC.B.S.はもちろん、フルーツやショコラなど、厳選された素材のマリアージュが入ってます。

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 マリアージュ、チェスミンとムキッチョぱいせんのマリアージュ(え;) 「あほ~にゅ~うぉ~~♪」(歌うな歌うな;) 更に、サクサクした食感と素材の良さが際立つ「プティット・ガレット・ブルトンヌ」は864円。本日の「努力せずに手に入れる方法は、いかがだったでしょうか?(え?そんなテーマ?;) 人生、少しくらい泡のように浮いても良いじゃない!(いや、どういう事?;) 次回「念願のホニャララ」お楽しみにね♪

自由がモットーな我が家の旅、ストレスフリーを目指す「移動手段」

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 我が家には「移動(旅)」がつきもの、良く新幹線に乗り良く飛行機に乗る。狭い日本では用途や楽しみに応じてあちこち短時間で容易に行ける。住・食・買・観・遊・・それぞれ楽しむ「最高の場所」があるからね♪ 主人は仕事だとだいたい全国日帰りで行き来可能だったりする。
 以前もお話したが、移動中少しでも快適に過ごすために、なるべく最新設備で最上クラスを選ぶ。何事も我が家は「自由」がモットーなので、いつでも変更が出来る様に、飛行機のマイルなどを使った席やアップグレードはしない(ホテルのポイントも同様)。つまりステータスランクも結局は余り意味がないわ。

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 という訳で我が家はこの日も目的を敢行すべく移動する。もちろん全てに着いてくるのは「ルイ・ヴィトン」の旅行鞄たち、強度と便利さにおいてこれに勝る物はない。まずはANAから、いつもの様に「プレミアムクラス専用カウンター」にて手続きしてからの~「ANA LOUNGE」。
 しばし寛いだ後搭乗口へ・・・この日乗り込んだ機体は何と「ボーイング787-8 ドリームライナー」 ?!これは中距離国際線用「ビジネスクラス クレードル(BUSINESS CRADLE)」なんだよ!国内線で当たる確率は低いのでラッキー♪パチパチパチ

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 頭上にキラキラ7色LED照明で未来的。「B787」と言えば色々あったけど(まだ片付いている訳でもない?)いわゆる準国産旅客機、機体主要部約35%が日本製なの(三菱重工業ほか数十社)。今ではANA・JALだけでなく海外エアラインでも増えて来たね。
 エンジンはロールス・ロイス・ホールディングス製トレント1000、ちなみにJALはゼネラル・エレクトリック製GEnxを搭載。そう言えば昨年夏登場したばかりの、胴長タイプの最新機体「B787-9」が、5月5日から国際線初の羽田-ミュンヘン線を運航を開始した。

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 これは「B787-8」の約1.2倍の座席数と貨物を搭載できて、燃費効率が23%上がっている。そして8月以降には羽田-ジャカルタ線も開始予定との事。その上ANAは今年、胴長の「B787-10」も3機発注した。これは国内線専用と言う事だがいつかは乗れるかな~。
 あ、一昨日就航したみたいだからこれも追記しておこう。トヨタ紡織と共同開発したと言う「B767-300 普通席」新シートの登場。トヨタ紡織と言えば最近話題の北陸新幹線「グランクラス」のシートよね?!ピッチや幅は同じだが、座面高低くして体格を幅広く対応。硬めクッションで自動車シートの様に包み込む仕様だとか。

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 と言う訳で今回の「B787-8」、最新テクノロジーで客室内湿度や気圧を調整、大きな窓は電子カーテンなど、快適な機内環境になっている。プレミアムクラスはシート2列の2-2-2、シートピッチは約144cm。ポイントは当然ながら160度のフルリクライニングのシェルシート。
 フットレストとレッグレストは一体構造になっていてベッド状態なので、疲れていた主人は珍しく30分程爆睡していた(笑) 座席背面には12.1インチの大型液晶モニター(タッチ画面)、センターコンソールや座席下には電源ポートやUSBジャックなども充実。

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 さて機内食。この時は羽田発の「Premium GOZEN」夕食と言う事で、銀座「馳走 啐啄」西塚茂光氏監修メニュー。「海苔入り出し巻玉子」「サーモン餅粉揚げ 千草あんかけ」「しらすと胡瓜の酢の物」桜海老ご飯」など。お願いしたドリンクは、スペインのスパークリングワイン「コンデ・デ・カラル・ブリュット(Conde de Caralt Brut)」。
 そうそう週末夜便にはありがちだが、疲れたCAが熱い味噌汁などを高い所から手渡すと言う感じでヒヤヒヤ・・収益向上は良いけどやっぱり最近はサービスに気になる点が多いかも。

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 ちなみに6月以降のプレミアムクラス「Premium GOZEN」が変更になるとか。温かい食事は羽田・千歳・伊丹・福発6路線に加え、7月からは那覇を含め10路線で展開する。
 また「Premium GOZEN」夕食の名店コラボは、羽田発「日本料理 よし邑」、千歳発「日本料理 潤花」、伊丹発「日本料理 千里山 柏屋」、福岡発「日本料理 洗心」に。アフタヌーンティーの「Premium SABO」は「トシ・ヨロイヅカ」となるとの事。更に夏季限定で「スターバックス ヴィア アイスコーヒー」も登場する。

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 そんな訳でお次はJAL。最近は何度となく「JALファーストクラス(JAL SKY NEXT)」を紹介しているので細かい事は省くが、この日も赤い絨毯で白い本革張りのシート(シートピッチ約130cm/42度リクライニング)で快適。
 いつもの様に午前中の福岡発で羽田へ。朝食は「ビーフパストラミとポテトサラダのフォカッチャサンド」「ロワイヤル 桜海老ソース」「フレッシュサラダ、オニオンドレッシング」「アサリと筍のスープ」「フレッシュ フルーツ」。やはりは軽食であっても陶器の方が美味しく感じるものだね。

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 ちなみに5月のティータイムは亀屋良長「焼きカカオ」や烏鶏庵「烏骨鶏かすてら」だったが、何と6月の羽田発では銀座「空也」の最中と「空いろ」のどら焼きのセットが出るからスゴイ!「空也」の最中はやはりレア過ぎて嬉しい。
 そうこうする内に、快晴で揺れもせず無事降り立った羽田空港JAL第1ターミナル。見渡せば長崎出身の景観アーティスト・石原和幸氏による緑化デザイン「花の楽園-緑の詩をきかせたくて-」が広がる。ガラス天井から降り注ぐ日差しに鮮やかな緑・・初夏らしい植物の賑やかさで元気も出るよ。

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 あそうだ、あれ買っていこう・・寄ったのは「よーじやカフェ 羽田空港第一ターミナル店」。我が家的には京都定番土産でお馴染み「よーじや」さん。マーケットプレイスB1F、太陽の塔前にあるこちらのカフェでは甘味を中心に、渋谷店でチェリ~も飲んだ「よーじやカプチーノ」や、数量限定「ゆず風味パスタ」などがウリ。
 そして今回私が欲しかったのはコチラ、空港限定商品「あぶらとり紙 アロエ」♪ 定番の白地と並んで緑色のパッケージがズラッと!あぶらとり紙はよーじやに敵うものはないね。

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 さぁ最後は、飛行機に加え国内移動で最も活躍してくれるのが新幹線。中でも地震に備えた「中央締結ブレーキ」「台車振動検知システム」「定速走行装置」など搭載した「N700A」、そしてもちろん「新型吸音床構造」「新型制振パネル」を搭載グリーン車。インターネット接続環境も向上したし。
 更に今年3月のJRグループダイヤ改正で、東海道新幹線の営業最高速度が時速285Kmになったしね!そう、東京~新大阪間が3分短縮したの(3分を侮るなかれ)。もちろんもっと時間短縮は可能なんだけどね、過密路線では他の車両速度にも対応しないと追いついちゃうから。

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 つまり今後改造車を含めた「N700A」が更にどんどん増えて行けば、最高時速300Kmになる日も遠くない。ちなみに山陽新幹線は既に300Km運転してるしね、東北新幹線は一部320Kmなんだって。乗り心地と速さの進化、何より正確な時間と移動前後のロスタイムなしは、新幹線の利点。
 オリンピックに向けて日本国内の交通事情が更に向上していくはずだから、「移動」がストレスフリーに近づいて行くのは我が家にとってもすごく嬉しい事ね。さぁ今週末は何に乗ってどこへ遊びに行こうかな?お天気にもよるよね~♪

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九州を代表する「寿司 やま中」で贅沢に楽しむ夜

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 先月BSフジで「WONDER JAPAN TRIP ななつ星 in 九州」と言う番組が放送された。我が家はあいにく見逃してしまったが、後日その録画DVDを頂く機会があり、遅ればせながら鑑賞した。
 「地域創生」と「観光の未来」を考えるというテーマのもと、放送作家の小山薫堂氏を中心に赤池学氏(ユニバーサルデザイン総合研究所)、松任谷正隆氏(音楽プロデューサー)、星野佳路氏(星野リゾート)、猪子寿之氏(チームラボ)、八木亜希子氏(キャスター)の6人が 、クルーズトレイン「ななつ星」で由布院などを巡りながら語り合うと言う企画だった。

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 九州観光をエンターテイメント化しているので、地元人的にはやや大げさで苦笑いする演出もある中、我が家が注目したのは前半部に登場する「ななつ星」内の食事場面。「ななつ星」オープニングスタッフ就任前は「レストランひらまつ 博多」シェフ・ソムリエだった鶴田尚弘氏が、サービスクルーとして映っていた。
 そして何より、「鮨割烹 やま中」御主人・山中啄生氏が車内で自ら握る映像やインタビューに応える場面(笑) 毎週「ななつ星」に同行する「やま中」市山氏から、色々と車内の様子やエピソードを聞いてはいたが、こうやって動画で見るとまた違ったリアルさがあり面白かった。

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 と言う訳でこの日も夫婦二人で訪れたのは「すし割烹 やま中 本店」。コンクリート打ちっぱなしでガラス張りの外観は迫力。世界的建築家・磯崎新氏設計建物は相変わらず居心地が良い。1階メインダインングに入ると「朱塗りの壁」「雲型和紙照明」「樹齢800年美州檜一枚板カウンター」と、モダンな中に自然素材が融合している。
 テーブル席は磯崎新氏の特注「モンローチェア」。天井高で居心地の良い広々とした空間は、全国からはもとより外国からの客も多い。いつもの様にカウンター席に着くと、御主人ほか職人さん達の元気な挨拶が響く。

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 ガラスのネタケースには新鮮な魚達が鮮やか、まずは乾杯といこう。この店定番シャンパーニュ「ボランジェ・スペシャル・キュヴェ(Bollinger Special Cuvee NV)」を選ぶ。東京では握りを短時間でサクサクと頂くことが好きな我が家も(東京鮨巡りはこちら)、地元では博多寿司ならではの楽しくワイワイが基本。
 博多でも他店に行く機会は激減し、レストランのように夫婦リラックスして食せる「やま中 本店」ばかりとなっている(博多鮨巡りはこちら)。そう言えば少し前、初来福と言う客人に「やま中の博多寿司」を・・と思ったが本店は日曜休業だった。

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 そこでやま中御主人が支店の1つ「ニューオータニ博多店」にわざわざ予約を入れて下さったので、そちらへお連れする事に。ホテルニューオータニ博多の地下1階に「鮨処 やま中」はある。本店をこじんまりさせた様な、そしてとても居心地の良い空間だ。本店のスタッフもいるため私も安心して頂く事ができた。
 残念ながらこの日連れは、前日に「博多の夜の洗礼」を受けて絶不調の様子(笑) 色々食材を用意してくれていただけに店には申し訳なかったが、担当の川上氏は始終笑顔で接して下さる。本店とはまた違うツマミや日本酒も勧めてもらい、結局私がマイペースに楽しむ事になった。

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 頂いたのは京都・木下酒造の純米酒「玉川」自然仕込の・無濾過生原酒。これはアルコール度数が20度なので「日本酒」なのだが、「玉川」には白ラベルと言うアルコール度数が22度越えが存在する。そちらは酒税法上「日本酒」ではなく「雑酒」になり値段も上がる。
 また木下酒造には日本唯一の外国人杜氏・イギリス人フィリップハーパー氏がいることでも知られ、なかなか面白い蔵元だ。最後は「握り」と共に、福岡・若波酒造の特別純米酒「蜻蛉」 を一人楽しんだ。これからは急な「日曜の寿司」にはオータニ店を使わせて頂こう、そう思った。

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 話は戻って、夫婦で楽しんだ本店の夜のこと。担当はお馴染み市山氏、今回も「ななつ星」の報告から会話がスタートする(笑) さすがに最近は御主人と市山さんが各週交替で握っているという。確かに毎週揺れる電車内で握り続けるのは、体力的にも時間的にもなかなか大変だろう。
 今回も見せて頂いた携帯電話の「市山写メ in ななつ星」。中でも妻が一番テンション上がっていたのは「ななつ星」ダイニングでお座りしているマスコット犬「ななちゃん」、確かに可愛い。その他季節替りのパネルは「錦鯉」などで涼しげ。

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 それでは一息ついたところで刺身から切ってもらおう。博多らしく「アラ(クエ)」からスタート。続く皮目を焼いた「鯛」。そこに運ばれてきたのは「鮪」のブロック。これも近海九州産、その大トロ部分を分厚く切ってもらう。妻もご機嫌だ。きめ細かくなめらかに溶けていく脂を存分に楽しむ。
 今日のお勧めの一つは豊前の「赤貝」との事。仄かな海の風味がふくよかに広がる。貝類は余り得意でない妻も「確かにこれはかなり美味しいよね」と納得していた。続く今宵のお造りは、美しい有田焼に綺麗に盛り付けてある「オコゼ」だ。ネットリしながらもどこか爽やかな口当たり。

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 やはりこうなるとシャンパーニュではなくて日本酒が飲みたくなる。基本ワインの私達も、気が付けばこちらでは日本酒を楽しむことが多い。もちろん店内にはシャンパン・白・赤を開けているお客さんも見受けられ、客が自由に楽しめる懐の深い寿司屋である。
 前述のオータニ店でも接客してくれた日本酒に詳しい女性スタッフが、今回も色々と面白い物を用意してくれていた。まずは長野・大澤酒造の辛口純米酒「明鏡止水」。ん?しかし見慣れぬ派手なラベル・・「JUN-KARA 9(純辛ナイン)」?!

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 実はこれ、「九州地区限定」商品。名前の通り日本酒度+10前後だが、米の旨みをが感じる柔らかな甘さがある。余韻の辛口さが印象を引き締めてくれる。これに合わせて新鮮な玄海産の「ヤリイカ」が出される。「ごま塩」で頂くと、ヤリイカのネットリした甘さをより引き立てて美味。
 続く唐津産「ウニ」はイカ素麺の出汁に纏めて、ジュンサイと共にスルスルと頂く趣向だ。下には摩り下ろした山芋も敷かれている。妻も「これ好きなんだよね~♪」と機嫌良い。そして今年初の鮎が登場した!

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 「稚鮎の天ぷら」は茹でたてのソラマメを添えて。熱々のサクッとした天ぷらの食感に続いて、稚鮎らしい仄かな軽い苦味が何とも心地よい。そこでまた戻って、初夏らしくシャンパーニュを合わせて楽しむ。更に「車海老の揚げ出し」も出て来た。しし唐と共に甘めのつゆで頂く。半生の車海老は艶かしい甘さ。
 そして妻が毎度外せない、有明の「ワタリガニの甘酢」もさっぱり頂く。お腹は既にいっぱいなのだが、さすがにやま中は品数豊富・・私達にはストップを掛けないと永遠に皿が運ばれてくる(笑)

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 そんな事を思っているところへ、柳川産「焼き穴子」がとうもろこしを伴ってやって来た。良い香りがまたまた食欲をそそる・・ホクホクのそれを山葵で頂く。となると更に日本酒を楽しみたくなり、今度は地元・福岡の純米「寒北斗」を所望する。嘉穂町にある寒北斗酒造の定番で、先程のよりは甘め。
 そこへ、ふわふわの炙った「自家製カラスミ」が運ばれるのだからたまらない。卵らしい口当たりを残した絶妙な味わい。妻も「どこの唐墨より好きなんだよね~♪」とお気に入りだ。

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 かなり満腹、そろそろ握ってもらおう。小ぶりでバランス良い握りなので軽く頂ける。まずは最初ツマミでも頂いた「大トロ」を。続いて「白甘鯛」は薄く切った昆布で木の芽を挟み込んで。そしてふんわりの「鮑」は、甘いタレに軽く柚子を散らして九州らしい美味しさ。
 そしてお勧めの大分産「ハマグリ」はお吸い物で頂く。余りに立派な蛤が2つも入っていて妻もびっくり、「お腹がはちきれちゃうよ」(笑) 更に「車海老」「穴子」も握って貰うという食べたい放題だ。

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 最後はいつもの様にチェリーちゃんの為に「ゴージャス太巻き」ならぬ「ゴージャス握り」のお土産をお願いする。作って頂く間には甘味「練乳×あまおう」「黒豆」で寛ぐ。思う存分に食べつくしたスペシャルな晩餐なだけに、会計も当然ながらスペシャルだった(笑)
 帰りは御主人をはじめ皆さんに見送られつつ、手を振り満足して店を後にした。車中「ほんと何でここに来たらすっごく食べちゃうんだろう・・」と二人顔を見合わせて笑う。次もまたお腹を空かせて来ることにしよう。

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行ったグランスタダイニング「築地寿司清 & 利久」 行きたいコーヒーショップわらわら♪

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 もう初夏だ!もう初夏ね!と騒いでいても、日本の四季には順番がある。そう、梅雨だ・・・こんにちは、いつでもアグラバーが呼んでいる雨にはめっぽう弱いチェスミン・カラーバリエーションです(こんにちはチェリ〜さん、南から梅雨入りし始めましたね今年も)
 大事に使っていた日傘が壊れ、急遽オシャレな日傘を購入したのもつかの間、こりゃ梅雨用に頑丈でオシャレな代物を調達したほうが良いのではないか?と思ったり思わなかったり。

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 あ、ちなみに雨傘に求めるのは大きさ、頑丈さ、素敵さです(だ、誰かに要求してます?;) と、梅雨に負けない宣言をするならば、腹ごしらえは乙女の必須!行く先々でもそれは変わらぬ条件でありんす。朝からガッツリ、朝はガッツリ、朝だからガッツリ(もう分かりました;)
 最近は朝から営業の店も増えましたが、旅行中ならばココは外せない「GRANSTA DINING」(東京駅のグランスタダイニングですか?) ニューヨークのミッドタウンにある「グランド・セントラル ダイニング・コンコース」じゃないかと言うのかい?(誰も言ってませんよ;)

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 日本でもコーヒー流行りが続いてるが、ニューヨークではコーヒーなんて日本のイタダキマス!に匹敵する親密さ(どういう意味?;) ニューヨークで片手に何を持つかと言われれば、コーヒーか自由の女神的たいまつ(・・・;) そんなニューヨークで人気のコーヒーショップと言えば「ゴリラコーヒー(GORILLA COFFEE)」。
 ブルックリンに2002年にオープンした、今ニューヨークで飲める美味しいコーヒーショップ5に入る行列店。それが今年、東京は渋谷に上陸したのは青天の霹靂・・イイな、イイな~とボヤいているがココで本題に(え?え?コーヒーショップスルー?まさかの?;)

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 そこで朝食の話に戻るが(いや、だいぶ話ズレましたよ;) 旅行中に良く利用するのが東京駅ならば、ゴリラに見向きもせずコチラに邁進して下さい「GRANSTA DINING」(そうですよ、グランスタダイニングの話してたんですよ;)
 グランスタダイニングは、東京駅改札内1階にある「ノースコート」に蕎麦・中華・イタリアンなどの名店とコラボレーションしたレストランを中心に、弁当・スウィーツ・ドリンクバー・セレクトショップなど16のショップで構成されるエキナカ・レストラン施設の事で~す。

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 そして、今回ご紹介するのはその中から7時から営業で朝食が頂けるエリアの人気店2つ。まずは地方民の思い込み、東京の築地と銘打ってるなら間違いない「築地 寿司清」さん(どういう・・いや、良いです;) 創業は明治22年の老舗寿司店ですが、とにかくめちゃめちゃ支店がある。アチラコチラにあるけれど「グランスタダイニング」だから伺ってみようホトトギス!
メニューは「鯛胡麻だれ」670円や「刺身定食」830円などがあるが、私は一番人気は「まぐろ丼と豚汁」830円を選択。もちろん寿司店なので、朝からでも握って下さいます、ま~粋。

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 何でも先入観は必要(へ?) 築地の寿司なら美味いよね(え、いや、何?;) 朝からまぐろ丼て私もやるやる(何がよ;) さすがに昼まで何も食べられなかった(ふ、普通;) あ、コーヒーは飲みました(また話を戻さないで;) 持ち帰りもあるから新幹線の中で頂ける、嬉しいハプニング!(え、どこがハプニング?;)
 続きまして~、JR博多シティでは未だ開店時に行列が出来る人気店「たんや 利久」さん。ここなら行列もなく、朝7時からガッツリ仰天島ですよ(どういう事?;) メニューは「牛たん定食」1人前1620円、1.5人前2214円など。

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 内容は「牛たん」「牛テールスープ」「ご飯」に「牛たんの佃煮」。他にも「牛たん丼定食」1404円。内容は「牛たん丼」「牛テールスープ」「温泉たまご」「お新香」。そう、こちらの朝は朝からでも普通メニュー。朝食メニューはない、朝からガッツリのメシ喰らう店にゃ~のだ~!これで~イイのだ~♪これで~イイのだ~♪父さん母さんお嬢さん♪(非常にレベルの低い替え歌で;)
 朝イチ牛たんを初めて経験したからか、そりゃもう人間こんなに潤うかってくらい脂な女(他に言い方ないんですか?;) 定食の牛たんは分厚くて食べ応えヤバシでも、私の好きな牛たん丼の牛たんは薄切りちゃん。本当に食べやすく、朝を忘れて止まらない、止まない雨はない(へ?;)

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 ニューヨークの雨は降り出すと風まで強くなるからめんどくさい。どんな時でもオシャレさも追求するから雨傘はコレ「Davek SOLO New York」。種類も値段も結構なモノだが、長持ちするならこれで~イイのだ~♪それに、そんな気分でも飲みたいコーヒーが「ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)」。こちらも日本初上陸を果たした人気店。
 イイな~イイな~♪沢山お店が出来て。。。カプチーノ好きな私は「エスプレッサメンテ・イリー(espressamente illy)」に行こう!(ニューヨークじゃないし;) これで~イイのだ~♪(イイんだ;)

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ニューオータニ東京 エグゼクティブハウス禅「ガーデンスイート 夢窓庵」で瞑想?!

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 爽やかな風が吹く5月も後半、今回の東京宿泊先は久しぶりに日本ブランドのホテル、紀尾井町にある「ホテルニューオータニ東京」よ。言わずと知れた日本のホテル「旧御三家」の一つ。1964年東京オリンピックに向けて建設されたこの巨大ホテルは、昨年開業50周年を迎えた。この立地に2万坪の敷地はさすがなんだけど、もっと解り易く言うと・・
 3棟のピルに1400以上の客室と34の宴会場、レストラン38店にショップ200店。更に500年の歴史を誇る日本庭園(旧伏見宮邸宅)、赤いバラ園、2000m2の屋外プールなどなど・・何と年間宿泊客数が約50万人と言うから驚くでしょ?!

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 今の日本はどこに行っても外国人観光客が多い感じだが、こちらは驚くほど以前と景色が変わらず、日本の3世代家族が穏やかに過ごすといった風情。主人は仕事上こちらに単独で宿泊する事もあったが、私は随分久しぶりの宿泊。
 そうそう、つい先日も地震があって東京都心は色々大変だったが、やはりホテルは災害時を考慮しての設備チェックも必要。こちらの場合は食料は元より、電気やガスが停止しても備蓄タンクにより3日間稼働可。1500kWのジェネレーター3機で電力30%も稼働可、災害協力井戸で水350t供給可、と取りあえず一安心。

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 向かうは本館「ザ・メイン」11・12階に位置するホテルの中のホテル「エグゼクティブハウス 禅」全87室(全室禁煙)。デザインコンセプトは「侘び・寂び」のシックな墨絵の世界。近年流行っている、オリンピックを意識した「外国人向けエキゾチックジャパン」の風情を、いち早く取り入れたのはこちらと言える。
 カードキーでのみアクセス可能、セキュリティもプライバシーもしっかりしていてオータニ内でも特別な空間となっている。専用「エグゼクティブラウンジ」は約200m2と広くて静か、選抜された礼儀正しいホテルマン達が出迎えてくれる(幹部クラスもお見受けする)。

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 ウェルカムドリンク(ジンジャーティー)とおしぼりが運ばれ、ゆったりとした中でチェックイン。もちろんチェックアウトも、ビジネスサポートやコンシェルジュ機能もこちらで行える。そして1日4回のフードプレゼンテーションでは、今までの軽食・ドリンクに加えてこの4月から新メニューが登場していた。
 ティータイム(11時~16時)にエグゼクティブハウス禅限定の「抹茶パウンドケーキ」、そして「ピエール・エルメ・パリ(Pierre Hermé Paris)」から日本初上陸と言う、ドーナツ「ブール・ド・ベルラン」が出されている~?! のだったが、私達が入った時4時を少し過ぎているとの事でゲット出来ず・・残念。

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 そうよ、「ザ・リッツ・カールトン京都」が出来るまでは「ピエール・エルメのクロワッサン」も、ここのラウンジ朝食でしか頂けなかったものね。そんな朝食も4月から、エグゼクティブラウンジと館内4か所のレストランでの選択肢に加え、ルームサービスも可能になった。
 いつもルームサービスを追加オーダーしてたから嬉しい。さぁ今回も最上級の「エグゼクティブ・ガーデンスイート 夢窓庵 MUSOU-AN (115m2)」27万程度に泊まる(2番目の「エグゼクティブ・ガーデンスイート(102m2)」はこちら)。

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 一息ついたので部屋に案内して頂こう。12階、黒を基調とした墨絵風の廊下を抜けて行く・・浮かび上がる白いラインは白砂の様。一番奥に浮かび上がるプレートと盆栽オブジェ、そこが最上スイート「夢窓庵」よ。玄関スペースは黒石床に金色の玉などが輝く和のディスプレイ。ここには合わせて黒石のシックなゲスト用トイレがある。
 扉を開けると左側にはシルバーを基調にしたダイニングスペースで、大きなダイニングテーブルと壁に大きな墨絵。盆栽や器など置かれた飾り棚を仕切りに扉右側には、ゴールドを基調にしたリビングスペース。

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 天井から下がる和紙の照明、枯山水のローテーブル前には漆塗り家具に50インチのテレビ、並んで「バング&オルフセン」と墨アート。奥には漆モチーフなデスクの書斎がある。ミニバーと「ネスプレッソ」もあるし、主人は今回もここで過ごす時間が多かった。
 窓を見下ろせば、赤い橋がかかった美しい日本庭園と都内シティホテル最大級のガーデンプール。向こうには東宮御所、東京タワーも見えるわ(夜はライトアップされて更に綺麗)。

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 隣の部屋は寝室で、こちらも和紙風照明と漆風な黒のデザインでモダン和の世界。ベッド頭上の切子グラスのディスプレイが印象的。奥のクローゼットルームは、かなり広く収納力があって、空調も独立していて使いやすい。木製シューキーパーも2つ。
 私はクローゼットルームの横に位置する大鏡の化粧台で過ごす事が多かった。寝室の窓際には続く奥には、白を基調とした広々のバスルーム。ここにはエステスペースがあって、「エグゼクティブハウス禅」で唯一部屋でエステが受けられる仕様になっている。

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 温泉風の石床と桶、竹で出来たアートな壁、虹色に光る丸くて小さなジャグジーバスなど面白いデザイン。洗面台はフィリップ・スタルクのWシンク。ここのトイレはすっきり白基調。バスアメニティは「サルバトーレ・フェラガモ タスカン・ソウル(Salvatore Ferragamo Tuscan Soul)」のシャンプー・リンス・シャワージェル・ボディローション。
 男女それぞれに資生堂コスメセットがあり、女性用は「エリクシール」のメ-ク落とし・洗顔フォーム・化粧水・乳液。その他「バスソルト」「へちまたわし」「マウスウォッシュ」など以前と変わらずのラインナップ。

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 「エグゼクティブハウス 禅」のどの部屋も天井が低く、物も多い為に全体的に狭く感じるが、竹・金箔・和紙・漆・墨・器・・と「本物の和」が華やかで、重厚感ある演出となっている。オータニ自体が環境への配慮を掲げているので空調や窓ガラス(紫外線)なども安心。
 ちなみに今回の宿泊の目的と言えばホテルイベント。日本人初のフランスミシュラン2ツ星を獲得したレストラン「パッサージュ サンカント・トロワ(Passage 53)」のフェア♪ 何とパリ本店をわざわざクローズし、佐藤伸一シェフがホール・調理スタッフを引き連れて来日。3日間限定でそれは開催されたの。

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 と言う訳でそのディナーに向かう前、再び11階「エグゼクティブラウンジ」に寄る。この日はちょうど月に一夜の宿泊者限定「ZEN Music Lounge」、ラウンジでは2回ジャズの生演奏が行われる。開始6時に向かうと既に満席状態。ラウンジ奥には軽食も並んでいる。スタンダードナンバーを1ステージ40分と結構長めの演奏。
 皆さんシャンパン「ペリエ・ジュエ グラン・ブリュット(Perrier-Jouet Grand Brut)」を片手に夕日を眺めながら、静かに耳を傾けていた。私達もしばし楽しんだ後、ガーデンタワー40階にある「ベッラ・ヴィスタ(BELLA VISTA)」に向かうとするわ。

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 さすがマンモスホテル、ある意味一つの街と化しているので(アーケードが3つもある)、ホテル内の移動でもかなりの距離。とは言ってもどこも絨毯敷きなので、景色を見ながら「リュウ・ド・リボリ」などのんびりデート気分で歩けるわ。
 そうそう、本館1階のフレンチ「トゥール・ダルジャン東京(La Tour d'Argent Tokyo)」も横目に見ながら進む。パリで400年以上の歴史を誇る「ラ・トゥールダルジャン」唯一無二の支店であるこちらは、昨年開業30周年を迎えた。

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 「トゥールダルジャン東京」と言えば・・ホテル全体の飲食部門を統括するエグゼクティブ・シェフ・ソムリエ谷宣英氏だね!?(笑) 今回の「パッサージュ53」のフェアにもちろん谷ソムリエが登場、 色んな楽しいお話も聞かせて頂いたよ♪ その話は次回に続く・・・

日本人初パリ2ツ星「パッサージュ53」佐藤伸一シェフ凱旋フェア!(前編)

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 フランスでのスタジエやシェフの経験を経て、日本各地で活躍するシェフが今や普通になった。さらにはフランスにそのまま残ってシェフとして活躍する人も多くなった。そんな中いよいよ登場したのが日本人初のフランスミシュラン2ツ星。
 佐藤伸一シェフ率いるパリのレストラン「パッサージュ サンカント トロワ(Restaurant Passage 53)」だ。開業わずか半年で1ツ星、その1年後に2ツ星を獲得し、現在5年連続2ツ星に輝いている。

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 佐藤シェフは北海道出身。パリの「アストランス(当時1ツ星、現3ツ星)」や「ピエール・ガニエール」、スペイン「ムガリッツ」を経て、日本人調理スタッフだけでパリで星を取りたいと、著名な肉屋「ユーゴ・デノワイエ(Desnoyer)」をスポンサーに2009年「Passage 53」をオープンさせた。現在はその「デノワイエ」子息ギヨーム・ゲジュ(Guillaume Guedj)氏と共同経営となっている。
 パリ2区にあるパリ最古のパッサージュ、18世紀の歴史建造物「パッサージュ・デ・パノラマ (Passage des Panoramas) 」の一角53番地。パリ独特の風情ある素晴らしいロケーションにその店はある。

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 佐藤シェフは2013年「ルレ・エ・シャトー」グランシェフの称号を取得(店内写真はRelais Châteauxから)。2015年「LE CHEF」誌の世界の料理人トップ100にも選出された。そしてつい先日、世界のレストラン・ランキング情報「Opinionated About Dining」の「欧州のレストラン・トップ100(Top 100+ European Restaurants 2015)」の48位にもランクインした。
 ちなみに1位はスペイン「アズルメンディ」、2位はフランス「トロワグロ」 、3位はフランス「アルページュ」、6位はモナコ「アラン・デュカス・ル・ルイ・キャーンズ」、9位デンマーク「ノーマ」、16位フランス「ブラス」、25位「ピエール・ガニェール」など。

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 日本人初のフランス3ツ星に一番近いシェフと言われる一方、2012年にはカジュアルな餃子専門店「Gyoza Bar」をオープンさせて話題になった。場所は「Passage 53」の並び。既に行列ができる程の人気店で、昨年には北マレ地区に2号店も出した。
 「新種のラビオリ」と評判を呼んだ「餃子」のタネは「デノワイエ」のドルドーニュ産豚肉にねぎ・しょうが・柚子胡椒を混ぜたもの。それを自家製ぽん酢で頂く。こちらではワインではなく「餃子×ビール」なのだ。

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 そんな佐藤シェフが今回本店を一週間クローズし、共同経営者でもあるメートルのギヨーム・ゲジュ氏と彼の弟(メートル)、そして調理スタッフ8人を引き連れ来日。東京で初となるフェアを「ホテルニューオータニ東京」にて3日間開催すると言う。
 以前から我が家の「訪問したいレストランリスト」の上位にあったので、今回思いもかけず日本で食せる機会が訪れてラッキーだ。当然知るや否や、ホテル宿泊と共にディナーの予約を入れた。

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 先日のマンダリンオリエンタル東京での「ノーマ」フェアもそうであったが、大掛かりな仕掛けのレストランイベントも増えてきた。星付きレストランが増え、地方特別版も含めると「星」があふれている日本。もう「海外星付きシェフのフェア」と言うだけでは、集客できる時代ではなくなりつつある。
 シェフの実力・魅力に加えて、招聘する側・される側の本気度も消費者の選択の対象になってきていると思う。さてディナー予約時間、フェア会場であるガーデンタワー40階にある「ベッラ・ヴィスタ(BELLA VISTA)」に伺う。

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 続々と客が入って席が埋まっていく。オープンキッチンの中には佐藤シェフの顔も見える。既にテンションが上がる妻を見たオータニ・ソムリエ佐藤氏が機転を利かし「料理始まる前の今ならお会いできると思いますよ」と妻をさっと案内してくれた。
 当然ながら妻は大喜びでキッチンへ。佐藤シェフは忙しい中わさわざ厨房から出て来てくれたそうで、戻ってきた妻は「紳士で素敵♪カッコイイ~」と既に目がハートだ(笑)

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 テーブルにはこの日の為の見開きのワインリストも用意されていた。パリ「Passage 53」のワインリストを入手し、その中からオータニ側が用意したと言う。シャンパンとしては、「ドン・ペリニヨン 2004」グラス4800円・ボトル38000円、「モエ・エ・シャンドン グラン 2006」グラス3000円・ボトル22000円、「ドン・ペリニヨン ロゼ 2003」90000円が用意されていた。
 しかし我が家は通常のレストランのワインリストから「サロン ブラン・ド・ブラン ル・メニル ブリュット(Salon Blanc de Blancs Le Mesnil Brut) 1996年」64000円をチョイスした。

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 グラスに注がれると夕暮れに煌めく泡が美しい。熟したリンゴ・黄桃・・ミネラルは柔らかくなり穏やかなアタック、まさに飲み頃と言える美味しさ。テーブルには、オータニ全体の飲食部門を統括するエグゼクティブ・シェフ・ソムリエ谷宣英氏も早速登場。
 「このサロン1996と言えば、当時ホテルと掛け合って120本ほど仕入れた思い入れのある物なんです。60本ほど残ってますが、2年前位からようやく開き始めたと思います」との話だった。確かに我が家も「サロン 1996」は、2年前4年前と飲んでいたが今回のが一番よかった。

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 もちろん、オータニが直接仕入れて「トゥールダルジャン東京」のセラーで眠っているのだから、状態も良いのだろう。そんなサロンを食前酒的に楽しむうちに、料理が一部のテーブルに運ばれ始めた。
 ディナーコース(27000円)に加え事前予約すれば、佐藤シェフのスペシャリテの一つ「ソローニュ産インペリアルキャビアとジャガイモのニョッキ ピエモンテ産ヘーゼルナッツとマスカルポーネのムース」10000円が追加可能だった(限定100食)ので、当然我が家もお願いしていた。

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 今回料理をサーブ・説明してくれるのは「トゥールダルジャン」から移動してきたばかりの、「ベッラ・ヴィスタ」副支配人小山典昭氏。まずはその追加料理「Caviar」が運ばれた。何と言ってもコンモリと盛られた迫力のキャビアに目を奪われる。本店では25g提供するというが、このフェアでも18g使用していて十分な量だ。
 「キャビアとジャカイモ」という定番の組み合わせに疑問を抱いた佐藤シェフが試行錯誤して練り上げて一品という。まずキャビアは、フレッシュさの際立つロワール地方ソローニュ産の淡水で育ったもの。収穫してすぐに密閉されるため鮮度が格段に良い。

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 上質のキャビアが持つヘーゼルナッツ香との繋ぎも考えられた完成度の極めて高いプレートだ。「インカの目覚めのニョッキ」のネットリ感とフレッシュなキャビアのネットリ感、そして澄ましバターの風味に塩気。それが微妙な温度差を保ちながら口の中で渾然一体となる。
 続くプレートは「Brocolis ブロッコリーの新しいかたち」。周りのテーブルにも運ばれ、基本のディナーコースはここからとスタートになる。ブロッコリー茎の部分を塩・クリームだけでなめらかなムースにして、エスブーマにしたもの。

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 その上にブロッコリーの粒々(いわゆる花蕾部分)を少し茹でて乗せ、ブロッコリーの形状を再構成したという訳だ。一見シンプルだがスプーンを入れると何ともすべらか。口に運ぶとリッチな舌触りに新鮮な野菜の香りに包まれる。本物のブロッコリーよりもブロッコリーらしい味わいというべきか・・これまたグッと気持ちが引きつけられていく。
 続いて「Oursin ウニとアドッククリームとデュルスのジュレ」。フランスで流行ってるという、干し鱈の燻製をベースに煮詰めたアドッククリーム。その独特の旨味、微かな燻香と塩気が全体をまとめ上げる。

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 海藻のジュレとウニがこれも一つになって、まとまった「海」の味を感じさせる。上に降ったネギの花の香りもまた良かった。日本人ならではの雲丹の扱いによって、見事にフレンチに昇華した一皿に大満足。周りのテーブルからも「美味しい!」という声が漏れていた。
 次はいよいよ佐藤シェフのあの白いスペシャリテの登場になる。「Passage53」と言えば白、店内インテリアも白で統一されてこだわりがある。よってこの日の妻の装いも全身白にした。もちろん今年のトレンドでもあるが、佐藤シェフへの敬意も込めて。そしての珠玉のワイン達も・・「後半」へ続く

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パリの最新フレンチ「Passage 53」のスペシャリテを味わう楽しい夜(後編)

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 日本人初のフランスミシュラン2ツ星と言う事で、今最も注目されている「パッサージュ サンカント トロワ(Restaurant Passage 53)」佐藤伸一シェフ。先月パリの店を1週間クローズし、共同経営者のギヨーム・ゲジュ氏(メートル・ド・テル)と共にスタッフを引いて来日。東京で初となるフェアを「ホテルニューオータニ東京」で開催した。
 私達はディナーで訪れ、基本のコースに加えて事前予約していた100食限定のスペシャリテ、「Caviar ソローニュ産インペリアルキャビアとジャガイモのニョッキ ピエモンテ産ヘーゼルナッツとマスカルポーネのムース」からスタート。

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 前回は「Brocolis ブロッコリーの新しいかたち」「Oursin ウニとアドッククリームとデュルスのジュレ」までお話した。シャンパンはホテルのワインリストから選んだ「サロン ブラン・ド・ブラン ル・メニル ブリュット(Salon Blanc de Blancs Le Mesnil Brut) 1996年」、飲み頃でとても良い状態に満足しつつ料理と楽しむ。
 さていよいよ次は、佐藤シェフのスペシャリテ「Calamar イカとカリフラワーの白いお皿」の登場だ。「Passage53」と言えば店内インテリアも白で統一され「白」こだわりがある。

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 上に乗っているのは「生カリフラワーのスライス」、ふわり消えていくような薄さ。下には軽く表面を焼いたコウイカの香ばしさが思ったより立ち上って来る。敷かれているのは、オリーブオイルで滑らかなタッチを表現した「カリフラワーのピュレ」。最後に振られたフルール・ド・セルが全体を引き締める。
 カリフラワーの様々な食感とまろやかさ。イカの香りと甘みが絶妙なバランスを奏でる。そして全体を白でまとめた美しさ。正にスペシャリテである理由が体感できた一品だった。

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 続いて「Asperge blanche フランス産ホワイトアスパラ カルボナーラソース」が運ばれて来た。旨味がぎゅっと凝縮されたようなカルボナーラソースが美味。瑞々しいロワール産ホワイトアスパラガスは、仄かな食感からジュワっとジュが流れ出すよう。佐藤シェフ曰く「ホワイトアスパラガスはバターでコンフィするのが一番美味しい」との事だが、なるほど~と感心する味わい。
 パリパリのパルミジャーノの塩気と、軽くミモザ風に振った卵黄もアクセント。最後までソースを楽しめる様にとバン2種が添えられており、ソースを拭いつつ最後まで頂いた。

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 ここで白ワインをグラスで頂こう。フェア用のワインリストの中から迷わず「パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー マグナム(Pavillon Rouge du Chateau Margaux Magnum) 2011年」6000円をお願いする。やはりマグナムで頂けるのは貴重である。
 他には、「ピエール・イヴ・コラン・モレ サントー・バン ラ・シャトニエール 2011」3000円、「ギュファン・エナン プイィ・フュイッセ 2011」3200円、「マルク・コラン シャサーニュ・モンラッシェ レ・シュヌヴォット 2011」3800円、「アンリ・ボワイヨ ピュリニー・モンラッシェ・クロ・ド・ラ・ムーシェール 2011」4800円があった。

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 現在ホテルニューオータニ東京の飲食部門を統括するエグゼクティブ・シェフ・ソムリエ谷宣英氏が、マグナムボトルを涼しい顔で片手でサーブしてくれる。「トゥールダルジャン」から移動して「ベッラ・ヴィスタ」副支配人になったばかりの小山典昭氏が、横から「お~さすがだ」と突っ込みを入れている(笑)
 甘露な甘さに厚みのあるテクスチャーが存在感をみせる。それでいて上品なミネラルと酸が全体を引き締める。「深いながらもエレガントな美味しさね♪」と妻も楽しんでいる様子だ。

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 次は「Homard ブルターニュ産オマールと春の野菜」。フランス産グリーンピースのソースや、しゃきしゃきのグリーンアスパラガスに色鮮やかなオマールが映える。春野菜の青さと「マルゴー・ブラン」がぴったり爽やかに寄り添い合う。
 今度のグリーンアスパラガスは、先程のホワイトアスパラガスよりも繊維を感じる歯ごたえを微妙に残している。中心部に微かな歯ごたえを残したグリンピース、そして最後にオマールのプリプリの身の旨味を存分に味わう・・フランスらしい味わいに満足だ。

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 続いて登場したのは「Ormeau 鮑」、岩手産の殻付き。実は最初のメニューでは「鮑」ではなく「仔羊」だった。佐藤シェフのイメージしていたブルターニュ産が日本には入って来ないため変更されたのだ。日頃パリでフランスNO.1の肉屋「デノワイエ(Desnoyer)」から仕入れているのだから、なかなか今回のフェアでも食材調達は大変だっただろう。
 細かく切られた鮑は、肝のソースと泡立てたアドックソースを絡めながらスプーンで頂く趣向だ。中には磯香り立つ鮑だけでなく「インカの目覚めのニョッキ」も数個潜んでいて、微妙な食感のコントラストが食べ手の満足感をまた引き上げてくれる。

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 深く濃厚な海の味わいがぐっとこちらに迫って来るような1皿だった。ここまでだけでもパリらしい洗練された料理に大満足する。そんな中ショットグラスに入った「Granite オゼイユのグラニテ」が運ばれた。オゼイユの特徴を絞り出したような独特の味わい。
 そこに「青リンゴのソース」が爽やかな甘さと香りを加えてくれる。苦みを感じさせるオゼイユの野生の酸味が響く、なるほど納得の口直し。さぁ次は噂の「Oignon 新玉ねぎとイベリコ豚のチョリソー」の登場だ。

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 ローストした日本産新玉ねぎを1枚1枚剥いて、その間にチョリソーを重ね、再び「玉ねぎ」の形に成形する。それからオーブンでキャラメリゼしたもの。いわゆるミルフィーユ仕立てで、表面のキャラメリゼが何とも香ばしい。本店ではイベリコではなく「黒トリュフ」を挟む事もあると言う。聞くだけでイメージがムクムクと広がり食べたくなる(笑)
 と言う訳でここで赤ワインもグラスでお願いしよう。フェア用のワインリストを最初に見た時から、妻が「これにしてね♪」と決めていた「シャトー・マルゴー マグナム(Chateau Margaux Magnum) 1999年」18000円だ。グラスでマルゴー、しかもマグナムと来ている。

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 その他は、「パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー マグナム 2004」6000円、「ジャック・フレデリック・ミュニエ ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル 2011」4800円などがあった。「シャトー・マルゴー」も谷宣英ソムリエが、マグナムボトルを軽やかに片手でサーブしてくれる。大きなグラスに揺れる美しい濃い赤・・アタックは軽やかで、コーヒー・スミレ・ハーブ・・マルゴーらしい上品さ。
 タンニンの存在感はあるが圧倒的にまろやかで優雅な余韻を見せてくれる。シャトーから直接空輸されたマグナムだけあって、得も言われぬ素晴らしいコンディション。これまで今一つマルゴーには満足してこなかった妻も、「驚き!これがマルゴーの真の姿なの?!」と感嘆の声。

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 そんなマルゴーをじっくり味わっている所へ登場したのは、今宵のメイン「Poularde ブレス産プーラルド胸肉のロースト もも肉とフォアグラのバロティーヌ」。ブレス若鶏の胸肉表面はパリパリに香ばしく焼き上げる一方、身は本当にしっとりとなめらかに仕上げている。もも肉はフォワグラと共に網脂で包み込んでいる。
 マッシュルームとプーラルドのジュのソースがこれまた濃厚で、まさに「パリで頂くフレンチそのものだね~♪」と妻と会話も弾む。レモンを垂らしたシットリしたほうれん草の付け合わせと共に、最後まで美味しく頂けた。

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 最後「Dessert」、4種も出てくる。何と「Passage 53」の共同経営者のギヨーム・ゲジュ(Guillaume Guedj)氏がサーブしてくれる。妻は「キャ~!イケメンすぎる~♪」と1人はしゃぐ(笑) 彼はフランスの肉屋「ユーゴ・デノワイエ」の子息だ。
 まずは1品目は可愛いビジュアルの「イチゴとベリー」のデザート。甘く儚い泡とピンクのソルベ、サクサク甘いメレンゲの食感も楽しい。妻はトッピングの白花も嬉しいよう。私はここから、残った「サロン」を白ワイングラスで楽しむ事にする。

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 2品目の平皿は「ニワトコのシャーベット」。ニワトコの香り立つ爽やかなシャーベットの下には「ココナッツミルクのスープ」。クレームブリュレ的なパリパリのキャラメリゼの食感が良い。散らした少しの「ニワトコの花」が独特の味で効いている。甘さど塩気とのコントラストが引き立ち、スルスルと美味しく頂けた。
 次はパリの店でもお馴染み、佐藤シェフが一番美味しいショコラの食べ方だと言う「ショコラのタルト」。タルト生地が極薄、「世界一薄いタルト」なのだそうだ。

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 ベローナ産チョコレートにヘーゼルナッツの香り、滑らかさは「水飴」だと言う事で納得。少しだけ垂らしているのは「アカシアのソース」。濃さと甘さのバランスが良く、ショコラ好きの妻はペロリと食し、「これまた食べたい」と名残惜しそうだった。
 そしてもう一皿、一見して「日本のケーキ」とわかる風情のがやって来た。なるほど、これは「Passage53」のではなくホテルニューオータニ東京「パティスリーSATSUKI」のもの。ホテルのグランシェフ中島眞介氏とのコラボレーションメニューとの事だ。

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 それはSATSUKI定番人気の「スーパーメロンショートケーキ」をバージョンアップさせた新作、「エクストラスーパーメロンショートケーキ」だった。後日SATSUKIではこれを1日10個限定1ピース3800円で販売開始と言うので、妻も「ワ~イ♪」と楽しそう。1木1個に絞った直径約18cmの静岡県産マスクメロンを、1ピースに3分の1も使用していると言うから驚く。
 玄米卵を使用して白くふわっとした生地になり、アーモンドミルククリームがメロンを引き立てる。そんな盛りだくさんのディナーコース、締めは「生ハーブティ」を頂いて大満足で終えた。

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 多皿コースであるが一皿一皿、凝縮し複雑な旨味であったり、ピュアな素材の食感や味わいだったり、考え抜かれた完成度を堪能できる。その為今でも、何を食べたかはっきりと味わいを思い出す。ワイン好きでドメーヌで醸造法も学んだという佐藤シェフらしく、ワインとも様々な接点があり、抜群の相性を見せてくれた。
 まだまだダイニングは賑やかで厨房も忙しい中、帰り時佐藤シェフがまた出て来て下さり、色々お話する事が出来た。このフェア終了翌日にはパリに戻り、即日店を開けると言うからエネルギッシュだ。

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 そう言えば8月に、「家庭画報 × ななつ星 in九州」3泊4日特別ツアーが行われるが、この目玉企画が佐藤シェフによる一夜限りのスペシャルディナーとの事。九州食材をメインにフランス食材を掛け合わせた特別料理を提供する。「カルティエ」ジュエリーの特別展示車両も出来るらしいし、いつもより格上の豪華な旅になるだろう。
 つまりまた夏に佐藤シェフは来日されると言う事で、「ななつ星」の他でもフェアが行われるかもしれない(期待)。再会を楽しみに手を振りながらレストランを後にし、2人ご機嫌で同ホテル本館「エグゼクティブハウス 禅」へ戻った。

東京駅「奈良 天平庵」&「空いろ」熱波ネパネパ!

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 ある天気予報士のぐっちーは言いました(あるって、名前言ってるし;) 「今年は例年と違い、梅雨の前に夏が来て、で、梅雨が来て、更に暑い夏が・・・」(まだ5月時に33度・34度とか真夏の気温になった地域もありましたね)
 それって「今年は去年に引き続き、会おうと思えば毎日会える、で、飛行機を予約し、新幹線を予約し、更にホテルを予約し・・・みたいな?」(いや、何がですか?)

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 こんにちは、申し遅れました、ワタクシ、見る人が見ればチェスミン・トラワレノミンゲイヒンです(こんにちはチェリ~さん・・ん?囚われの民芸品?;) アグラバー丿南、九州八繁華街丿摩天楼姫デ~ス(なんでカタコトなんですか?;)
 今回も前回に引き続き、地方民族の集客施設「東京駅」イン中のご紹介デ~ス(イン中て、インイン言うてるだけだし;) 中々、外外、入場料ハラってクダサ~イ(もう誰なんですか?;)

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 そう、それは奈良から始まった。パッと見、確実に老舗の香りが充満し、それはそれは昔から受け継がれているであろう魂のように!(いや、ドラゴンボールじゃないんですから;) いや、仮面ライダー(どっちでも良いです;)
 しかし創業は平成18年、おい、ひよっこじゃないか!(おい、失礼だぞ;) こりゃ~おひねり一本(どういう意味?;) そこは創業年数うんぬんが、どうのこうねじゃないのですよ!創業18年の奈良のお店とはコチラ「天平庵」さんです。

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 奈良には沢山お店があるようですが、今回は東京駅の駅ナカ「エキュート東京」店にお邪魔しました・・・邪魔などしておら~ん!(へんなとこでキレないで下さい;) 天平庵のロゴマークは、「大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)」をモチーフにデザインされており・・
 大和三山の自然が創り出した偶然か、畝傍山を頂点に見事なまでの間隔をなし、三角形のきれいな位置関係を保っているらしく、その様子をロゴマークに表現したとの公式発表。なので、どんなに疑おうと、隠れホニャララでは決してないのだ!(何も言ってないですよ;)

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 そんな隠れロゴマークでも登場した大和三山ですが、こちらの代表菓子は、まさに「大和三山」いう名のどら焼き。しっかりとしたサイズには、隠れロゴマークがしっかり焼き印されています(だから隠れホニャララじゃないの!;)
 古代大和の象徴「大和三山」のように、長く親しまれるようにとの願いが込められてるどら焼きは、北海道産小豆・国産小麦・ヨード卵など選びぬいた素材が使われ、製法そして鮮度にもこだわり尽くされた隠れどら焼きは、毎朝早朝より焼き上げられた物だけを販売しているんだそう。

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 「ハイホ~♪ハイホ~♪声を揃え~♪」(ん?7人の小人が関係ありますか?) 「ぱいせ~ん♪ぱいせ~ん♪ムキ~ムキムキ~♪」(言いたいだけですね;)そんな創業18年「天平庵」さんには「エキュート東京」にてお店がありまして、店の奥にはカウンターだけのカフェもございますなり。
 メニューには、創業450年の老舗「森野吉野葛本舗」の吉野本葛を100%使った、つるりとのどごしのよい葛きり800円や、「月の舟セット」なる軽やかな口あたりながらも、深みのある味わいのコエドビールに香ばしいナッツセット700円とかあるみたいで(みたいで?;)

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 私らは、和菓子屋カフェだと必ず頼んでしまうホトトギス、鳴いてばかりのカラス達、不気味と思うなオッカさん、ほら、あいつらも水浴びするんだせ~い(・・・何なんですか?;) だから「抹茶セット」1000円だよ? 内容は抹茶と、季節の上生菓子。
 京都宇治で取れた良質なお抹茶と、この日はにじいろジーンのジーン君的な、いや、ジーニー的な?虹色柄の上用饅頭。あと「ぜんざい」ほうじ茶つき800円も。北海道の小豆農家と契約し、有機肥料を使用、減農薬で栽培された小豆のみを使い炊き上げたぜんざいで、中には餅と栗も入ってる。以上!(え;)

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 席数に限りがあるので、なかなか座れないのですが、時間帯によっては穴場なパターンも。ほら言うじゃない?目に入れるモノはケチっちゃダメだって(存じませんが、目は大切に;) いっけな~い!「エキュート東京」に時間を裂き過ぎちゃった、ごめりんごめりん♪
 次は東京駅の改札外にあるお土産フロア、東京駅一番街「TOKYO Me+(トウキョウミタス)」だぞ。以前は「エキュート東京」に出店していたのを閉店し、しばらくの潜伏期間を経て「TOKYOMe+」に昨年夏オープンさせたのが「ぎんざ空也 空いろ」。

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 (潜伏というが、お店は他にありましたが東京駅に復活ですね) 「空いろ」と言えば、明治17年創業の銀座の老舗和菓子処「空也」から生まれたブランド。「空也」は、和菓子好きなら知らない人はいない?「空也最中」でも有名なお店ですが、そこの五代目山口彦之氏が、もっと若者や外国の方に間口を広げた新しいお菓子を作りたいと、立ち上げた新ブランド。
 と初めて紹介するみたいに言いましたが、出来たばかりの頃からファンです。好みでした、佇まいも、姿カタチも、声色も(え?;) あ、色合いも?(は~;) 

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 商品も「たいよう」「つき」「くも」「ほし」「かぜ」「しずく」と空にちなんだ名前で、私の好みは「つき」と言う名のクッキーサンド。もちろん空也らしくこだわりの餡が挟まれているのだが、私は挟んだクッキーのファン。「ア~ラ~ビィアンナァ~~~ァァァイ!♪昼も夜も~♪」(急に何なんですか?;)
 いや、五代目の希望通り、海外の方にも勧めやすく気に入って頂けそう(東京駅ならやはり電車型ボックスですかね) ただ、海外の方にはクッキーサンドの「つき」ではなく、米粉どら焼きの「たいよう」みたいだけれども、私は負けない!(何が?;) 

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 ぐっちーの天気予報が当たらねとも、私の熱射病は灼熱のアグラバーのせいだってね(あ~そうですか;) 皆!東京駅の雑林ばりのトゲトゲしさに負けないで突き進んで!慣れれば大荷物を抱えながらも踊り狂っちゃえるから(いや、あのね;) 「ア~ラ~ビィアンナァ~~~ァァァイ! ♪ぱいせんムキムキ〜♪」(皆さんも熱中症にお気をつけて;)

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