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Channel: リヴァロ家の食卓 by リヴァロ家の幸運な時間
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銀座「ベージュ アラン・デュカス 東京」で熟成ワインと珠玉の料理を堪能する夜(後編)

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 前回に続き、シャネル銀座ビルディング10階にある、「シャネル(CHANEL)」とフレンチの巨匠「アラン・デュカス(Alain Ducasse)」とのコラボレーション・レストラン「ベージュ アラン・デュカス 東京(BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYO)」にて。銀座の夜景を映すガラスに向かって広がる洗練のダイニング。
 5m程ある天井高で開放的、遠くには東京タワーも見える。落とした照明の中各テーブルがぼんやりと浮かび、インテリアやテーブルクロスのベージュ・ツイード柄がエレガントだ。随所にシャネルマーク、スタッフの制服もシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛けている。

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 トイレの入り口扉には、女性用はバッグ(シャネル・マトラッセ)が、男性用にはネクタイが掛けてある。石鹸も「シャネルNO.5」と言うのはさすがだろう。そう言えばおしぼりにも香水が含ませてあった。我が家は夫婦共にもう20年はシャネルの香水を愛用していて(今は「ブルー・ドゥ・シャネル」「ココ・ヌワール」)、石鹸も同様なので我が家的には落ち着く香りでもある。
 さぁ段差上の落ち着く明るい席で、美食レポートの続きと行こう。まずはグラス・シャンパンの、「ルネ・ジョフロワ ロゼ・ド・セニエ・ブリュット プルミエ・クリュ」と「ポメリー キュヴェ・ルイーズ 2002」で乾杯し、その後改めて「ドゥーツ ブラン・ド・ブラン ブリュット 1988」をボトルで開けた。

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 ワイングラスに注がれたそれは、照明に黄金の泡が美しく輝く。蜜・洋梨のコンポートなどの穏やかで綺麗な熟成香、エレガントな飲みごたえだ。そこへ前菜2皿目の「蝦夷鮑のヴァプール、冬野菜」がやって来た。春にかけて旬を迎える「蝦夷鮑」に冬野菜を添えたプレ-トだ。帆立の貝柱をベースに魚、クレソンからとったソースで仕立ててある。鮑でソースを作ると黒くなるのであえて帆立貝を使用したという。
 シェフお薦めコース「Menu du Chef」から選び、3皿が選べるコース「Collection」に追加してもらった1皿。前皿「野付産帆立貝とラディッキオのグリエ、ブロッコリーのソテー」に負けじと劣らない迫力だ。火を入れると縮んでしまう鮑をいかに美味しく提供するか、小島シェフが究極にこだわったそうだ。確かに吸い付くような柔らかさに続いて海のエキスが溶け出すような味わい。

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 爽やかな笑顔の山本知典プルミエ・メートル・ド・テルの話によると、京都「瓢亭」「菊乃井」「草喰なかひがし」「祇園 さゝ木」との交流の中から3時間蒸す事を学び、小島景シェフ的にも「3時間ポシェが一番美味しい!」と言う結論に至ったとの事。そんな何とも興味深い話に聞き入った。
 面白いのは添えられた野菜が、小島シェフ十八番の鎌倉野菜ではなく「瓢亭」からの紹介で京都から仕入れている京野菜だと言う(笑) シンプルに茹でただけという長葱の甘さや里芋の滋味深さを周りに配置した、味わい深く食べ応えのある一皿であった。

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 次に登場したのは「オマール海老のポシェ、クルジュのロースト」。テーブルで香り立つビスクソースが注がれて完成する。ふっくらと美しく火の入ったオマール海老を、甲殻類の濃厚なソースで頂く黄金律の美味しさ。ズッキーニの収穫時期をずらして甘さを引き出したクルジェ。カボチャのような甘さがオマール海老の豊かな旨みに呼応し、ライスチップの食感と余韻がアクセントに収まる。
 いかにも「オマール海老を食べた」と言う満足感に包まれる、満足の一皿であった。さぁここで赤ワインを楽しもう。ワインリストに見つけて思わず飛びついたのは、ボルドー・サンテステフ「シャトー・モンローズ(Chateau Montrose) 1970年」だ。

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 妻は最近またはまっている「シャトー・ラトゥール」を希望していたし、実際シャトー蔵出しのQRコード付きという1982年にも惹かれるが、なかなか珍しいこれを飲みたい欲求には勝てなかった(笑) メドック格付け第2級ながら、1級に劣らない「シャトー・モンローズ」は、実際「サン・テステフのラトゥール」と言われている(5Kmしか離れていない)。
 1825年創設、現在はかのマルタン・ブイグ氏がオーナー。1970年代後半から造り方が変わるので、これはその前と言う事になり貴重だ。その昔ヒースの開花時に一面が薔薇色に染まる事から、モン(山)ローズ(薔薇)と名付けられたのだそう。カベルネソーヴィニョン65%・メルロー25%・カベルネフラン10%。

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 予想に反してまだレンガ色までいかず、茶色を帯びたガーネット。大塚ソムリエも「飲み頃はいつ来るんでしょうね~」と驚いている。アタックから中盤にかけて膨らんだ余韻が最後まで広がる。ドライイチジク・甘草・・ハーブの爽やかさ。枯れかけた葉や土だけでなく牧草の青さも残している。果実味やフレッシュな酸も残るなど、熟成感とのバランスが絶妙に取れていてなかなかの美味しさだ。
 「これすごく美味しいじゃない!」とラトゥールをチョイスせず懐疑的だった妻も楽しんでいる。穏やかながらワイン愛に溢れる大塚信秀シェフ・ソムリエのワイン談義を聞きながら楽しめた。実はこの1970年は、ロバート・パーカーの「モンローズの最も偉大なヴィンテージ6」に入っている。

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 パーカー曰く「これを味わう喜びを知ったら、誰でもモンローズが『サンテステフのラトゥール』の名に恥じない、重々しいワイン生産してきたのは間違いないと認めるだろう」。ラトゥール同様に長期熟成向きだと言われるが、正にそれが実証できた1本であり、過去に飲んだ同「1970年(ムートンマルゴー)など」の中でもトップクラスであった。
 そこへ運ばれた来たのが、メインの「北海道オークリーフ牧場仔牛、トピナンブールのソテー カリンのマーマレード」。ジュのソースがテーブルで注がれる。フォークを入れるとスーと抵抗なく切れていく「乳飲6ヶ月の仔牛肉」。ある意味非常にシンプルな仕立てだが、素材の質と的確な調理に対する自信が滲む。

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 添えられたホクホクの菊芋も美味しい。そしてソープの旨みに付け合わせのカリンの旨みが重なる。ふんわりなミルキーな肉質に、わざわざ熟した「モンローズ」を合わせたかの様な絶妙なマリアージュになった(妻も拍手)。「モンローズ」もまだ残っていたので、ここで「フロマージュ」も頂こう。
 メートルが抱えて来たのは14種類も並ぶトレイ。しかもチーズの熟成香がふんわり漂ってきて食欲をそそる。妻は蕩ける「シェーブル」、私は濃く熟した「コンテ」など食べ頃お勧めを頂き、ワインとじっくり味わえて満足する。そしてお待ちかねのデセールは、残しておいた「ドゥーツ」と楽しもう。

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 妻はやっぱりスペシャリテの「カレ・シャネル ショコラ-プラリネ、ヘーゼルナッツのアイスクリーム」を選んだ。シャネルとのコラボレストランらしく、デュカスの代表作「ショコラ・プラリネ」を「シャネル・マトラッセ」デザインにアレンジした物。一見してそれとわかる華やかさで、開店以来の定番。
 山本メートル・ド・テルも言っていたが、何よりサクサクのプラリネ感と濃厚な甘さこそが美味い。ショコラ専門店「ル・ショコラ・アランデュカス・マニュファクチュール・ア・パリ」をオープンさせたデュカスグループならではの、フランスらしいショコラデザートだ。

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 一方私はこの季節ならではの「イチゴとアーモンドムースのサブレ」と迷ったが、結局ボリュミーな「リンゴのコンフィ、パッションフルーツ/キャラメル グラニースミスのソルベ」を選んだ。甘く爽やかな香りで、フレンチらしい美味しさを堪能できた。ハーブティーはやはりツイード柄のティーカップで。
 ガラスのトレイには小菓子、シルバートレイにはシャネルボタン型「カメリア・ショコラ」が並ぶ。そうそう今年のバレンタインは伊勢丹新宿で、シャネルアイコンをモチーフとしたチョコレート(ブトン・シャネル/マカロン・ベージュ/カレ・シャネル/カメリア・ショコラ/マトラッセ)を限定販売したとの事。

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 商標登録の関係でそう簡単には登場しないから貴重だ。帰りにはいつもの様に、パステルカラーのマカロン3個ずつお土産に頂く。ちなみにそれは、宿泊する「アマン東京」に戻って、ウェルカム・アメニティの「スミス&フック カベルネ・ソーヴィニョン セントラル・コースト 2013年」と共に味わった。
 さてさて今年も開催されると言う「コレクション・ベージュ 2016」。選び抜いた食材を特別のコースに仕立てる料理のオートクチュールだ。第一弾は4月20~24日、「リヴィエラの夢」と題し、モナコ「ル・ルイ・キャーンズ アラン・デュカス・ア・オテル・ド・パリ」ドミニク・ロリー(Dominique Lory)シェフを迎える。

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 我が家は数年前の同企画(ランデブー)で、モナコ「ル・ルイ・キャーンズ アラン・デュカス」25周年に合わせたフランク・セルッティ(Franck Cerutti)シェフ来日時に伺った。今回も「ル・ルイ・キャーンズ」でこの時季に出している料理を、日本の食材もまじえてロリーシェフと小島シェフが再現。
 ワイン・パン・オリーブオイルに至るまで「ル・ルイ・キャーンズ」の物を用意するとの事。ロリーシェフはパリ「スプーン」から「ピエール・ガニエール」を経て、サントロペ「スプーン」へ。その後モナコ「ル・ルイ・キャーンズ」からパリ「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」に入り、再び「ル・ルイ・キャーンズ」へ。

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 2013年にシェフ就任で今正に旬のシェフと言える。そう言えばつい先日、ニューヨーク「シェフズクラブ」でデュカスシェフとロリーシェフが、エアーフランスのイベントでフェアを行っていた。
 さて今夜の「ベージュ東京」について話を戻そう。素材にこだわると標榜するレストランは多いが、その素材の特徴や美味しさが、過不足なく客側に伝わる店は少なかったりする。余りにシンプルすぎるとビストロ料理になるし、複雑に旨みを昇華させるフレンチの良さがなくなる。

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 そんな中小島シェフの料理は、どの素材を食べたか明らかな印象を残しつつ、フレンチらしい旨みも重なる。そのバランスが素晴らしいなと改めて感じたディナーであった。どうしても「シャネル」ブランドのイメージが強すぎるレストランであるが、美食とワインのレベルを改めて感じた。
 若く緊張感もありつつ、エレガントなサービスのスタッフ陣も総じて良く、「また次の季節も訪れたくなるなぁ♪」と名残惜しそうな妻共々楽しい時間が過ごせた夜だった。


間に合いましたね「ギャレット・ポップコーン」あ、間に合いませんでしたよ「アンリ・ルルー」

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 こんにちは、たまに挨拶すると「どこの美人さんかと思った!」と言われますチェリア・ヌネスです、悲劇のヒロインなんて、きんぴらごぼうよ!あ、まっぴらごめんよ!(こんにちはチェリ~さん、ご近所のおば様方はお優しいのですよ;)
 悲劇と言えば、現在全米で放送している人気ドラマ「BONES -骨は語る-」シーズン11、最近までシーズン11で終了と噂されていたので心配していましたが、シーズン12をファイナルシーズンとして製作することを決定したらしい。 つまり、シーズン12で打ち切るからという事よね?

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 主演のブレナン役のエミリー・デシャネルと、ブース役のデヴィッド・ボレアナズのほか、ジョナサン・コリアーとマイケル・ピーターソンの続投も無事に決まってるとか?そりゃそうでしょ!終わるんだもん、必要なメンバーには最後まで出てイタダキマスキャラ~(泣いてます?;) 泣いてません!
 現在日本ではシーズン10が放送中ですが、まだ私も出ていませんし、シーズン8あたりから微妙な展開で不思議エピソードが満載、例えばブレナン達の最強の敵のオチが突っ込みどころ満載だったり、ブレナン役エミリーが実際の妊娠2回・・・ま、これは良いや、あとブースの陰謀からの復活、

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 スイーツ突然の降板など、危なっかしい設定で右往左往(えっと、出てないから何ですか?;) それにしてもジャスティン・ビーバーキュンはシュテキなイケメンキュンになって、音楽は好きで聴いてるけど、良ければ一緒に最終シーズンは全12話とか寂しすぎる幕引きだし、一緒に最後ゲスト出演とかしても良いわよブフ(マジで出る気か?;)
 まだ日本にはこれからシーズン10の終盤だからまだ先だけど、こんな寂しい夜には暴食に限る(いや、ダメでしょ;) 正月明けから開催されていたパンケーキカフェ「ジェイエスパンケーキカフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」と、

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 アメリカ・シカゴ発祥の老舗ポップコーンブランド「ギャレット ポップコーン ショップス(Garrett Popcone Shops)」がコラボレーションしたフェアも、ホワイトデーの3月14日で終了しちゃいます(1月14日からでしたよね) えっとー「J.S. PANCAKE CAFE」で提供されていた、ギャレットポップコーンを使用した限定パンケーキはご賞味頂いたかにゃ?(どこ目線で言ってるんですか?;)
 他にも「Garrett Popcone Shops」では、そで山かほ子氏のデザインによるコラボレーション限定オリジナル缶でのポップコーンも販売されました、あ、まだでしたらギリギリ間に合いましたね、私が手に入れてありましからお見せ出来ますよー。

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 (だから、何目線で言ってるんですか?;) そんな時期に発売されいた限定ポップコーンは世界初登場の新フレーバー「チョコココ キャラメルクリスプ」。ほろ苦いココアキャラメルクリスプをベースに、チョコレートのコクと風味を加えたリッチな味わいでバレンタイン気分を盛り上げる商品だったのだぞ。
 まだ間に合う、バレンタインまでとは言わず、わざわざ出した新フレーバーですからホワイトデーまでやっちまいますよ(え、ダメですか?;) チョコレートを期待しすぎると、あまり全面にチョコレートが登場しないので、

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 これはチョコレートなのか?ポップコーンなのか?と考えてしまえば、やはりポップコーンだしチョコレートではない(そりゃフレーバーですからね;) でもチョコレートじゃないかと言われたら、甘さの加減が大人テイストではあるものの、やはりこれは何か?と聞かれれば、「チョコレートだと思われます」と答えよう(もう面倒くさい;)
 ほら「あなたはセレーナ・ゴメスか?」と聞かれ「セレーナかと言われたら違わないけど、違うような気もする」ね?(違う違う、そこは全く違う;) 価格は1ガロン缶で3600円、1クォート缶で1500円。

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 他にもバレンタインシーズンに購入した場合は日本限定デザイン缶「ピンクゴールド缶」「ブルーゴールド缶」でポップコーンを買えちゃいました。淡いピンク色とゴールドの「ピンクゴールド缶」の展開サイズは1ガロン缶のみで、価格は2800円から。
 もう1つの「ブルーゴールド缶」の展開サイズはクォート缶のみで、価格は1130円から。共に取り扱い可能なフレーバーは「シカゴ ミックス」「キャラメルクリスプ」「チーズコーン」「マイルド ソルト」「プレーン」「カシュー キャラメルクリスプ」「チョコココ キャラメルクリスプ」。

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 こちらもバレンタインシーズンまでではなく、在庫があればホワイトデーまで行く模様。つまり、バレンタインにピンク缶で彼に「チョコココ」をあげ、ホワイトデーにブルー缶で「キャラメルクリスプ」をお返しにもらうって事も・・・いやいやいや、お返しでサイズが小ちゃくなってるやないかい!(で、ですね;)
 そんな悲しいバレンタインなら、バレンタインなんて無くて良い!とか悲しみにくれた彼女らに贈ります。パニックルームをご存知ですか?(違うでしょ!;) 違います「アンリ・ルルー(HENRI LE ROUX)」のクイニーアマンはご存知ですか?

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 フランス産小麦を使用し、表面カリカリのカラメリゼの香ばしさと歯ごたえがたまらない歯茎泣かせの苦労人、食いね~海女さん!(違う;) 違います、「クイニーアマン・オ・C.B.S」.。普段は東京だけでしか食べられないキャラメルの申し子が、天に代わってお仕置きめいた素晴らしいキャラメルプリンスことクイニーアマンきゅんが、
 バレンタインシーズンだけ全国行脚の旅に出回って、麗しのキャラメル行脚で女子らの思考を止めに回る、そりゃ恐ろし(おい;) そりゃ素敵な販売がありましてね、

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 今回は通常のヤバい物の他に「クイニーアマン ショコラ・オ・キャラメルタタン」1個324円なるマジヤバい物が販売されました。カカオの風味がしっかりと感じられるブリオッシュ生地に、キャラメルタタン1個分が包み込まれていて、ふんわりと香るキャラメルタタンのやさしい甘さと、カカオのビターが結構なビター感で濃いのが抜けられぬ闇のようです。
 (だ、大丈夫ですか?) な、なんとか。いつまでも、あると思うなビターとイケメン(マジですか?;) すみません、いつまでも、あると思うなバレンタインの余波と恩恵(何があったんですか?;)

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 私のナイトが最近、念願のデビューを果たしました。これは宇宙にも勝る雨あられです(微妙に意味不明です;) ホワイトデーは、ほんの気持ちが基本中の基本でしたが、今年は旗に吹雪が舞うように、山に降り立つ岸辺のガチョウのような心境で、感慨深いです。
 さて、お次に舞い降りるレターは何でしょうか?お待ちしております(え?お返し要求してます?してますよね?静かにしてますよね?;)

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またもやアマン東京、コーナースイートで楽しむ朝のシャンパン

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 春の嵐の中訪れたのは超高層ビル「大手町タワー」。「大手町の森」の木々が横殴りの雨に揺れている。ビルの横から入る車付けは、まるで洞窟に入るような不思議な風情・・ここは2014年末にオープンした、アマンリゾーツによる世界初の都市型ホテル「アマン東京(Aman Tokyo)」のエントランスよ。
 1階エレベーター前の土壁アートは、左官技能士・挾土秀平氏の作品。ホテル自体は33~38階の上層部を占めるわ。設計はオーストラリアの建築家ケリー・ヒル(Kerry Hill)氏。33階にある「ガーデンレセプション(中庭)」は、相変わらず圧巻の障子天井が印象的なの。

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 昨年秋に来日した「ルイ・ヴィトン」アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)氏も、この巨大和紙照明(長さ40m・幅11m・高さ27m)の写真をインスタグラムに上げていたよ。黒い玄武岩のフロア中央には流水に浮かぶ生け花。この日は大きな梅の木で、日差しの中美しいピンクの花が開花し始めている。
 その周りには玉砂利の小庭、服部将己氏や星野聖氏などの陶芸作品も見える。奥には「ビジネスセンター」「ライブラリー」「シガーバー」。今回で私達は4度目の宿泊だけど、見渡せばこれまでより何やら賑やかな様子、ウェルカムの琴の音もクリアに聞こえない?

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 思えば開業1年を越えてすっかり満室状態ね。「ザ・レストラン by アマン」や「ザ・ラウンジ by アマン」も大人気で今だに長期予約待ちと聞くわ。時間帯によってはレセプションエリアまでも「ブラック・アフタヌーンティー」のセッティングがされていた程。そうそう、昨年6月にオープンしたアマン世界初のカフェ「ザ・カフェ by アマン」が、今月からメニューを一新した。
 カジュアルなフレンチレストランになったと言うから、明るい時間にいつか覗いてみようかな。これからの季節はさぞ周りを囲む木々の緑が美しいわね。さて運ばれたウェルカムドリンクは「青梅ジュース」。

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 国産大葉と青梅をブレンドして緑茶で仕上げた物、爽やかに喉を潤せる。いつもは部屋でチェックインを行うが、もう案内してくれなくても自分で部屋まで行けるので、ここで簡単にチェックイン手続きするよ。ファブリックに覆われた鍵を貰って、宿泊者専用エレベーターに向かう。鍵は最新セキュリティでエレベーターでもかざすタイプ。
 全84室、今までは上から3番目のスイート「スイート(146m2)」に宿泊していたけど、今回は上から2番目のスイート「コーナースイート(121m2)」に宿泊する。角部屋なのでプライバシーが保たれ、二面の窓に広がる眺望が楽しめるわ。最近の「東京のホテル」の価格高騰からすればかなりのお得感があるわ。

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 柔らかな間接照明の廊下を抜け、奥まった部屋の扉を開けるとここも檜の香りが漂ってくる。花崗岩や玄武岩が使われた広い玄関には、スツールとスリッパ(靴を脱ぐ)。ラックには傘も掛けてある。玄関を中心に左にリビングルーム、右にベッドルームとこちらもしっかり2部屋に分かれて、住宅の様な心地よさね。
 ハリギリ・クリ・楠などを多用した和モダンの内装ですっきりシンプル。玄関から左側「リビングルーム」には、手前からグラス類やネスプレッソが収納された、マイクロウエイブもあるパントリー。バーカウンター下にはミニバーとワインセラーがあるよ。

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 入っているアルコール類とオリジナルジューズ以外は全て無料、種類も豊富なので嬉しい。部屋中央に4名用ダイニングテーブルで、皿の上には今回も「山田屋まんじゅう」。壁沿いにコンパクトな書斎とゲスト用トイレ。部屋奥の窓際にはTVとカフェテーブルにソファとチェアー。
 そして何より目を見張るのが、コーナーに広がる大きな窓からのパノラミックな景色よ。左手にはスカイツリー、日本橋一帯に東京タワーと来て、右手には国会議事堂や皇居まで見える・・この範囲でこの距離感はなかなかない。適度な高さが、まるで宙に浮いている様な感覚になるの。

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 また戻って玄関から、右側「ベッドルーム」は手前からクローゼットと大きなデスク、繋がる様に真ん中にキングベッド。各所に畳風フロアマットが敷いてあるわ。窓側に向かった段差を降りて、ミニバーやTVが収納された棚を仕切りにカフェテーブルセット、窓際にディベッドとなっている。
 部屋に並行した障子風扉の向こうには、石造りの温泉風「バスルーム」。花崗岩や玄武岩が使われていて床暖房も完備。手前にダブルシングとトイレで、窓際の深いバスタブ側は「雪見障子」になっているわ。奥まったところにシャワースペースもあって広い。脇には樹齢350年の檜で作られた湯桶・洗い桶・風呂椅子も。

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 バスタブ淵の石器には「檜香の石鹸」「バスソルト」が入っていて、浮世絵風説明書「Japanese Bathing Ritual(風呂の入り方)」も添えてある。今回のYAKUYU(薬湯)は「春・柚子湯」。「鎮痛・血行促進効果が期待できます」との添え書き。
 バスアメニティ(シャンンプー・コンディショナー・シャワージェル・ボディーローション)は檜の香りを取り入れた「アマン東京オリジナル」。かなり大きめのボトルで、モノクロに「AMAN」のシンプルロゴ。歯ブラシやヘアブラシなどは加工和紙の袋に入っている。白い「今治タオル」や「PLOHのバスローブ」も相変わらず柔らかで心地よい。

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 いつも何かしら工夫されているウェルカムアメニティ。今回は、石器に入った「金柑」と、カリフォルニアの赤ワイン「スミス&フック カベルネ・ソーヴィニョン セントラル・コースト(Smith & Hook Cabernet Sauvignon Central Coast) 2013年」だった。スイス人ニコラス・ハーンが1974年に牧場(スミス・ランチ/フック・ランチ)を葡萄畑にして「スミス&フック・ワイナリー」を設立。1980年が初リリース。
 ベッドルームにはいつもの、甘口醤油と海苔の「おかき(浮千鳥)」と、伊予柑が入った愛媛県ひなのや「ポンポン菓子」が置いてあった。無料ペットボトルは、富士山麓標高840mで採水された「富士ミネラルウォーター」。これもシンプルな「AMAN tokyo」のロゴパッケージなの。

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 ちなみに今回朝食時にお願いしたのがシャンパン。前回前々回はワインセラーの「クリュッグ グラン・キュヴェ(KRUG Grand Cuvee Brut)」を開けたが、今回はルームザービスの「ルイナール ブラン・ド・ブラン(Dom Ruinart Blanc de Blancs)」。1729年創業世界最古のメゾン・ルイナール。「シャルドネ・ハウス」とも呼ばれ、エレガントで上質なシャルドネの味わいが特徴的。
 日差しにキラキラ光るクリアボトル♪ 前夜「ベージュ アラン・デュカス 東京」であれだけワインを飲んだにも関わらず、まぁ迎え酒と言ったところかな(笑) いつもの様に「アメリカンブレックファースト」と「和朝食」にする。やはりドリンクは「チョコレートミルク」にしてもらった。

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 こちらは、安心安全な契約農家から新鮮無農薬野菜を仕入れているのがポイント。蕪・里芋・人参・大根・さやえんどう・・シャキシャキ感があって美味しいわ。他にもホテルオリジナルジューズは、大畑英司総料理長が和歌山「谷井農園」で作り出した100%フルーツジュースで、添加物や防腐剤を使用せず身体に優しいの。
 そして「アマン東京 オリジナルジャム」もジュースと同じく「谷井農園」企画で、マーマレードやベリー&ベリーなど、しっかりとした素材の味わいを感じる。そうそう、今回の「フルーツ盛り合わせ」は特に甘くて美味しかった。パンは3種類。

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 添えられた群馬県下仁田「神津牧場」のバターは、濃厚だけどまろやかな日本らしい味わい。1887年創業の「神津牧場」は日本最古の洋式牧場。387haの敷地に200頭のジャージー牛がいるが、その中にここのホテルが可愛がっているジャージー牛「アマン アンダ」ちゃんがいるの♪
 その他も、神奈川県相模原「井上ファーム」の有精卵を使った卵料理は、栄養価の高い卵らしい風味が印象的。やはりこれが食べたかった「長野県木島平村産コシヒカリの釜炊き白米」。やはりちょっと固めではあったが、今回も土鍋で炊かれてホカホカ温かい状態で運ばれたよ。

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 前夜しっかりフレンチディナーを頂いたとは思えない食べっぷり(笑) 前回よりは少し濃くなった気もするけど、基本的にどれも薄味で素材の味を上品に味わえる。眼下に広がる東京らしい眺望の中、2人遅い朝食を楽しみつつ「次回はホテル内レストランでゆっくり食事をしよう」と話して幸せな時間だったよ。
 そうだこれを忘れてはならない、いよいよ今月1日に開業した伊勢志摩公園内の「アマネム(Amanemu)」!豊かな自然と真珠の養殖などを臨む中、すべての客室に温泉を取り入れたアマン初の温泉リゾートなのよ♪ こちらもケリー・ヒルが設計担当。ホワイトオーク材メインのインテリアと言うから、いよいよそちらも早く見てみたいな。

「タコベル」を紹介するのは九州新幹線博多駅出身チェスミン丸の内CEO主水どぇす。

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 なんと、めでたく我らの九州新幹線が全線開業5周年を迎えました、この博多駅も5年前に見違えるほどキレイに生まれ変わり、それまでの博多駅がどんなんだったか少しも思い出せません!これはいよいよ、私の脳に何らかのチップでも埋め込まれたか?とかなんとか(こんにちはチェリ~さん、本当に綺麗になりましたよね博多駅・・・えっとチップは聞かなかった事に;)
 そんなガッツリスルーは日常茶飯事、あえての喝采受けて立つ!煙のように消え失せて、いつしかアタイは伝説に♪(いや、逃げとるやないかい;) こんにちは、砂漠の駆け抜けているのはおそらく私チェラ・サバンナです。

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 九州新幹線が5周年だからって、熊本駅が期間限定でくまモン駅になるってやっちまった伝説もありますが、今では世界のくまモン、いや、マンハッタンのアントンですから致しかたないと(え?今マンハッタンにいらっしゃるんですか?)
 つまり福岡の博多駅、JR博多シティも開業5周年をめでたく迎えたのですから、お祝いモードに差し掛かっていますよ博多駅!祝いには欠かせないアニバーサリーモデルには、ラグビー日本代表で昨年脚光を浴びた福岡出身の五郎丸歩選手が起用されています(ここでもルーティーンですか)

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 いえ、CMでは福岡市民が五郎丸ポーズ炸裂。ほら、指は2本じゃないとあれだけ言ったのに5本も立てて!もうそれは手のひらですよ、パーですよパー(いや、それは5周年だからわざとの5本パーポーズですよ;)
 そうなんですかぁ?それならそうと、私の今年のルーティーンはこれでいっちゃいますよ?(それ、まさかのレイザーラモンすぎませんか;) 時代は回ると言いますから(まだ回さなくていい大丈夫です;) また、5周年を記念した「さくらイルミネーション」が駅周辺で展開してますからね。

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 ピンク三昧ですよ、ピンクにライトアップされてますからね、私の今日のコーデもピンクコートにピンクストールにピンクブラウスに、仕方ないからピンクバッグにしましたよ(1から勉強して下さい;) そうですよ、今年は博多駅隣接に「キッテ(KITTE)」が出来ちまいましてね、そのキッテ内に「マルイ」が出来ちまいましたよ(出来ましたね)
 東京にいた頃でも、あまりマルイ派ではなかったので、マルイ博多初登場と言われても、そうでしたか!なら花火ドカンドカンとはならいかもしれませんが、博多駅がまた綺麗に栄えるのは、代々続くサバンナ一族にとって喝采、では一曲(止めなさい;)

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 そんなキッテ内には九州初登場のお店も、その1つがアメリカ・ポートランド発祥のパンケーキ専門店「オリジナルパンケーキハウス(THE Original PANCAKE HOUSE)」。吉祥寺店・原宿店に続く、日本3号店らしいじゃないですか?1953年に創業しアメリカ全土に124店舗を構える老舗店ですよ。
 博多マルイ店のオープンを記念し、開店初日の4月21日と22日の2日間、先着100名様にオリジナルマグカップのプレゼントが実施されるますから、皆さん足繁く通ってあげて下さいね(行かないんですか?) 通ってあげてね(いや、だから;) あげて(・・・;)

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 遅くなりましたが、今回ご紹介するお店は昨年4月に日本1号店となる渋谷道玄坂店をオープンさせ、開店前からおよそ200人の大行列が出来た帰ってきたアイツでお馴染み「タコベル(Taco Bell)」です(お馴染みかどうかはさておき、再登場は成功したら良いですね)
 「タコベル」は、米国を中心として世界に6000店舗以上を展開するファストフードチェーンで、1980年代後半に東京と名古屋に一度上陸した過去がある。90年代前半に撤退、ほんの数年での展開だから私含め知らない人も多いのでは?人々の趣向やファストフードに対する考え方も変わってるので、

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 今回は時代背景も変化した現日本に、前向きな感じではあるみたい(続くと良いですね) この日お邪魔したのは1号店ではなく、昨年末に2号店としてオープンした汐留の日テレプラザ店。客層は渋谷とは違い、汐留・新橋で働く人が中心になるのかな?
 カレッタ汐留のイルミネーションも終わるこの日、チェスミン丸の内CEO主水でも行けちゃったから、誰でも行けちゃうウルトラソール♪ヘイ!(な、なに?;) 看板メニューは、トルティーヤで具をはさんだ「タコス」や、クレープのように具を巻いた「ブリトー」。

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 ほか、トルティーヤで具を包んでグリルした包みピザみたいな「クランチラップ」に、トルティーヤチップにソースをつけて食べる「ナチョス」など。また日本限定メニュー「シュリンプ&アボカドブリトー」「タコライス」もあり、この「タコライス」が裏一番人気との噂(なぜ裏?)
 えっと、それはねー、それは・・(言いたかっただけシリーズ?;)裏一番人気(はー;) だってライスだもん、タコライスだもん、沖縄発祥のタコライスだかんね(それは本当ですもんね) 今回伺った日テレプラザ店は、タコスやブリトーなどを含む渋谷道玄坂店同様のグランドメニューに加え、新たに「朝食メニュー」を提供。

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 ラインナップは全4種で、ハッシュブラウンとスクランブルエッグ、クランブルソーセージ、チェダーチーズなどを包んだ「A.M.クランチラップ」や、チョコレートを生地に挟んで焼き上げた「チョコディーヤ」など。私の密かなイチオシは「チョコディーヤ」。
 柔らかなタコス記事にマジチョコだけのシンプルスイーツ、ウケるくらいシンプルなのに、これくらいが良い時あるじゃない?でも軽いのに気持ち満足の胃持ち感で、タコライスの後でも平気でイケる。もちろん基本の「タコス」も美味しかったけど、次に気に入ったのは「ブリトー」かな。

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 中に挟む肉や調味料を選ぶ工程もだが、出来上がったブリトーの多種な具材に味わい、これは日本人にも合うと思うんだけど、なにせ純日本人、疲れたら米、頑張る時は米、泣いたら、喜んだら、怒ったら米なもんで、だからってそこは「タコライス」とはならないら複雑な乙女心ダビョン(複雑にしてるのはアナタです;)
 渋谷店は広そうだけど、日テレプラザ店に関して言えば座る席に限りがありすぎ。少ないのに、1階の外に面したカウンターで注文してから、これまた外に面した隣のカウンターで受け取って、やっと階段を上り空いてるか探すとか。

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 そんな段階踏んでたら座れないし、座れないまま物が冷える恐れあるわけ?今んとこ分からないけど、とにかく席数が寂しいから、なかなか座る気になれずにテイクアウトしちまうわ(なるほどね) 「タコベル」にしろ他のファストフード店にしろ、気軽に使えなきゃ続かないし・・
 注文の仕方は思ったより簡単だが、毎度1つを選べない私には、これもあれもと食べるしかないので「タコベル」に行く毎に太ってしまう恐怖と戦わなければならない(いや、いい加減1つに絞りましょうよ;) 分かった、今回はナイトの勝利!(何の話?;)

福岡市の中心 大濠公園「レストラン花の木」で愛を叫ぶ?!

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 ここの所何かと多忙を極めている我が家、なかなかブログ記事まで手が回らず蓄積状態だ・・気が付けば先月の報告もままならず。我が家と言えば日本的バレンタインに加え、世界基準の男性から女性へ愛を込めた「バレンタイン」と「ミモザの日」のイベントも必須。もちろん「ホワイトデー」も遂行しなければならない。
 そう毎年、ブーケ・プレゼント・外ディナー・家ワインと多項目をクリアすべく、年末年始に続きこの時期も大変なのだった(笑) と言う訳でまずは今年のバレンタイン・ディナーはこちら、地元・福岡市の中央に位置する大濠公園内の「レストラン 花の木」(ちなみにバレンタイン当日は家ワインとプレゼントだった)。

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 黒田長政の福岡城建築時に外濠だったこの地。よってお隣は福岡城跡で「舞鶴公園」「鴻臚館跡(旧平和台球場)」も今は梅が美しい季節。あと2週間もすれば「西公園」も含めて桜が咲き誇り、方々から桜を見に多くの人が集まるだろう。
 福岡城の袂に代々受け継がれし我が家的には、この辺りは庭も同然。2月の寒い夜、マラソンする人もまばらな大濠公園の「ボートハウス 大濠パーク」に向かう。全館リニューアルから丸1年という「レストラン花の木」に前から予約を入れていた。

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 広々贅沢な個室「Room 1953(モンロールーム)」で、寺田敏広シェフの確かな料理と、黒木昭博シェフ・ソムリエのワインを存分に楽しむとしよう。ライトアップされた水が流れる通路を抜け1階のエントランスに入る。エレベーターを中心とした吹き抜け空間は、寄木張りフローリングも美しく、木の温もりとクラシックなインテリアが上品だ。
 黒木ソムリエと歓談しつつエレベーターで2階へ。500本程が並ぶガラス張りの大きなワインセラーを越えて奥の左側が個室になる(写真はセラー前で色々教えてくれる吉原隆行ソムリエ 笑)。

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 黒木ソムリエが引いてくれる椅子こそが、マリリン・モンローが使った名物のイス(生地張替・骨組補修済)、そして同テーブル。床から天井まで延び邪魔する物がないコーナー総ガラスは、池に面していて大濠公園の美しき景観が楽しめる。まるで船上に居るかのようだ(旧店舗時はこちら)。
 移築したアンティーク照明や骨董類も華やか、優雅で落ち着く空間となっている。窓の景色に妻がカメラを向けるも、映るのは部屋にいる私達。次の季節には同時間でも明るいはずなので、コーナービューの美しい公園の自然を撮れるだろう。

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 さてまずはシャンパンで乾杯。ワインリストを眺めつつ黒木ソムリエと相談する・・これが長くなるので、妻はいつも「早く乾杯したいな~」とぼやく(笑) 結局決まったのが黒木ソムリエお勧め「アンリ・ジロー アイ・グラン・クリュ ブラン・ド・ブラン(HENRI GIRAUD Grand Cru d’Ay Blanc de Blancs) 2004年」、昨年秋に「レストラン クレッセント」で同「ブラン・ド・ブラン 2002」を開けた。
 イギリスやモナコ王室ご用達、1625年から続く老舗シャンパーニュメゾン「アンリ・ジロー」。現在12代目当主クロード・ジローが仕切る。この「ブラン・ド・ブラン 2004」は1990年・2002年に続く3ビンテージ目。

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 アイ村グラン・クリュのシャルドネを100%使用して、わずか2000本と言う貴重さだ(シリアルナンバー入り)。美しく揺れる琥珀色・・清廉なミネラル感に続いて蜂蜜のような甘露なニュアンス、そして美しい酸味、奥にベジタブルなニュアンスも。若くて硬さもありつつ、妻もとても気に入っていた。
 そこへ運ばれたアミューズは、新生花の木を象徴する「大濠公園の池」を模した平皿(カマチ陶器)でやって来る。福岡城主・黒田家紋「藤巴」にちなんだ藤色。スプーンは池に浮かぶ「観月橋」で深緑のカップは「浮見堂」、地元密着博多愛あふれる老舗レストランならではの演出だ。

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 その上今この時は、同公園内にある「福岡市立美術館」で開催していた「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」(現在は京都市美術館へ巡回中)とタイアップしたメニュー「モネ家のおもてなし」も入っていた。モネ家のレシピを一部参考にシェフが練り上げたと言う。
 面白かったのは「オゼイユとジャガイモのスープ」、ナッツも添えている。これは昔のレシピ通りだとハードな感じだったので、160年前の白ワインは甘かったはずと言う推測から試行錯誤を繰り返し、甘い白ワインに変更したところ上手くバランスが取れたとの事。この辺りのシェフとソムリエの連係はさすがだろう。

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 その他「ブッフパテ」には、キンカンを添えて爽やかにアレンジ、「ビーツ」にはクリームと生ハム、そしていつもの「天使の海老のフリット」もパリパリで美味しかった。続いて前菜1皿目「佐賀産ホワイトアスパラガスのカルボナーラ仕立て」が運ばれる。寺田シェフと黒木ソムリエが偶然発見し、自ら仕入れて来た肝煎りの「築上町産鶏卵」がポイント。
 豊かな自然の中で放し飼いで育っている鶏だそうだ。上にはスターレットキャビアが丁度良い塩梅で乗っている。築城鶏卵のねっとり濃厚な旨味、ハマグリの海の苦味と野菜の苦味が、香り豊かにまろやかにまとまる。

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 春の訪れを感じる、爽やかでいて食べ応えあるプレートだった。続いて更に春を感じる色鮮やかな前菜が運ばれてくる。贅沢にも「唐津産アワビとオマール海老」を一皿にまとめ上げたものだ。ふんわり弾力ある鮑、そしてプリプリのオマール、最後に炭火焼きによる風味も加えている。ソラマメなど鹿児島産野菜達が青々と香り立ち、春の息吹を目にも舌にも感じる。
 アサリの旨味と菜の花のクーリの食感で、見事に完成されていた。次にやって来たのは、寺田シェフお得意の魚、今宵は高知の金目鯛だ。こちらも色鮮やかな朱と緑のコントラストが何とも美しい。

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 マリニエールソースをアレンジし進化させたものと言う。通常ムール貝・フュメドポワソンを使うが、クールブイヨンにレモンを加えたブールブランを合わせて、最後にハーブをたっぷり加えて香りを引き出した。黄ニラやポワロネギのピューレのアクセントも効いている。
 的確な火入れの金目鯛だけでも美味しいのだが、そこにソースの酸味が変化をもたらす。フレンチらしく幾十にも重なり合うような味のトーンを最後まで楽しんだ。メインの肉を前に赤ワインもボトルで開けよう。ガラス張りの大きなワインセラーには現時点で500本程は揃っている。

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 ワインリストは内容も充実して値付けも良心的。そんな中から、前回訪問時選んだのは「シャトー・ムートン・ロートシルト 1985」だった。そして今回も妻のお気に入り「シャトー・ラトゥール」をチョイスする。言わずもがなこちらもボルドー5大シャトー、格付け1級。ポイヤックに位置し1331年からの長い歴史を誇る。
 残念ながら古酒はないとの事で、まだ早いけど~と話しながら黒木ソムリエが抜栓していく「シャトー・ラトゥール(Château Latour) 2001年」。実はこの「2001年」についてパーカー曰く「偉大な2000年よりかなり早く飲める(2007~2025年)」、なので期待もある。

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 ラベルには14世紀中頃に建てられてた要塞「サン・ランベールの塔」が描かれている。1993年にフランソワ・ピノー氏が所有権を獲得し、数年に渡る大規模改革を行った(フレデリック・アンジェラ社長来日)。最近では恵比寿「ジョエル・ロブション」で開けた「1966年」がとても良かった。
 この「2001年」は青みがかった濃い赤。炭焼きコーヒー、涼やかなスパイス、仄かな苦味、熟成し始めた赤果実の甘みと樽香り・・凝縮感は余りないが一口で「さすがラトゥール!」と思えるエレガントさだ。

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 そして若い時期ならではの、若さ溢れる濃いタンニンと果実味中心の美味しさも実感する。なかなかの状態に「やっぱりラトゥールで凄いのね♪」と妻も納得しきり。これに合わせる肉は「オーストラリア産仔羊」だ。ローストした後、皮目を炭火焼きしている。運ばれてくるとテーブルに香りが立ち上り、「うわ~!香りだけで何杯もワインがいけちゃうよ」と妻(笑)
 ピンクの断面と炭火で変色した表面のコントラストが美味。ミルキーでジューシーな仔羊の良さを存分に味わえる満足の焼き具合だ。付け合わせは早春の筍。更に蕗の薹を潜ませたタプナードに、刻んだトリュフの香りを纏わせた蕪と、どれも楽しい味わい。

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 これらがまた「若いラトゥール」と良い塩梅でつないでくれた。すっかりお腹一杯満足した所で、プレデセールがやって来る。ピンクと赤が印象的な「リンゴとイチゴのコンポート」だ。リンゴとイチゴが代わる代わる顔を出す、爽やかな一品に目が覚めるよう。デセールは、カマチ陶器の大平皿に乗せられた「グレープフルーツのジュレ、ハチミツのアイスクリーム」。
 何と甘酒を使ったと言うこんもりの泡が蓋をしている。小ぶりながらも食べ応え十分であった。最後はハーブティーと小菓子。苺のミニタルトやショコラなど可愛い数種を楽しむ。気が付けば向こうに見えるダイニングは既に客が帰って静か・・

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 また楽しさに長居したようだ。帰りは1階で寺田シェフとメニューについて色々話を聞きつつ、他のスタッフとも話ながらワイワイ賑やかに外に出る。黒木支配人と寺田料理長が車まで見送ってくれ、手を振りつつ地元らしい穏やかな気分で店を後にした。
 外は雪が散らつく程の寒い日だったが、早い春メニューで身も心も春気分であった。さぁ次回は愛と幸福を呼ぶ「ミモザの日」のディナーを紹介しよう。そうだ来週はホワイトデーも待っている・・頑張ろう(笑)

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沖縄はもう夏?!「ハイアット リージェンシー 那覇」ビジネス男一人泊

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 多忙な主人に変わり、私による久しぶりの「男一人出張記」をいきますか!狭い日本、飛行機での「日帰り出張」は基本として(銀座すし善銀座ほかけすきやばし次郎六本木)、「ビジネス男一人泊」も少なくはないわ(グランドハイアット東京コンラッド東京日航アリビラ)。と言う訳で今回は沖縄編。
 そう言えば昨日13日は万座ビーチが海開きしたんだって!「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」では、海上安全祈願神事や海開きセレモニーが行われたよ。青い海にマリンリゾート~♪ 学生時代に行った旧「万座ビーチホテル&リゾート」初期が懐かしいわ。

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 主人は既に今年2度目の沖縄出張、いずれも宿泊先は国際通りと壺屋やちむん通りを結ぶ桜坂エリアにある「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄(Hyatt Regency Naha Okinawa)」を選んだ。ハイアットグループ沖縄初進出として昨年7月にオープン。地元でも最もオシャレな新ホテルとして話題よ。那覇空港から車で20分、空港周りのホテルの中で最も高層建築。
 デザインコンセプトは「沖縄の水と風を感じる」、なるほど沖縄リゾートと言うよりは洗練された南国オアシスといった風情ね。天井高で華やかなエントランス、6.5mのガラス窓に囲まれて開放的な「ザ・ラウンジ(the lounge)」。

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 亜熱帯植物が賑やかな庭が広がっているわ。南国らしくナチュラルでカラフルなインテリアの中には、沖縄の伝統的な焼き物「やちむん」やキラキラ「琉球ガラス」があちこちに見える。琉球ガラスのアートワークは全て、琉球ガラス作家・稲嶺盛吉氏が手掛けている。そうそう、特に天然石を使った大きな「オニキス壷」が印象的。
 夜はこの壷がぼんやり浮かび上がって不思議な光を放つの。客室は全294。4つのレストラン&バー、プールやフィットネスジムなど充実していて、レジャーだけでなくビジネスでも利用しやすそう。そうだ、プール開きは既に3月1日と言う事でさすがに早いね。

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 クラブフロアは5~17階、最上階18階に位置するのが「リージェンシー クラブラウンジ」。遅い時間のチェックインだったので軽くシャンパンを頂けたよ。その他朝食や軽食・カクテルなどが各時間で用意されている。そして宿泊する部屋は「リージェンシー エグゼクティブ スイート」、最上スイートで64m2はかなり狭いけど、まぁ主人1人泊りの場合は丁度良いかな。
 前回は「ツインルーム」でダブルサイズベッドと狭かった様なので、今回は「キングルーム」をチョイス。キングサイズベッドを一人で使えて快適でしょ。自宅でもキンザイズを並べたツイン設定なので、出張であってもベッドサイズは重要なの。

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 寝室に繋がるバスルームは、ベージュとブラウンでまとめられた落ち着いた空間(Wシンク)。並ぶバスアメニティは、140年の歴史を誇るイタリアのビューティブランド「アッカカッパ(ACCA KAPPA)」。創業者ハーマン・クルル(Hermann Krull)のイニシャルH(アッカ)K(カッパ)から来た名前よ。
 知性が漂う大人の香り「ホワイトモス」 シリーズから、シャワージェル・ボディローション・シャンプー・コンディショナー、石鹸もあったね。ラベンダーとウッディフローラル系のアロマ。前回宿泊時はモノクロデザインのボトルだったんだけど、今回はパステルカラーで軽やかなパッケージに変わってた。

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 ウェルカムアメニティは赤ワイン「M.シャプティエ コート・デュ・ローヌ ベルルーシュ(M. Chapoutier Cotes du Rhone Belleruche) 2013年」と「琉球銘菓 くがにちんすこう」。こういうもてなしは嬉しいね♪ その黄金シーサーの絵柄の中に入った小ぶりな丸型ちんすこうは、2010年発売ながら、今や沖縄の新名物なのよ。
 「くがに」って黄金(大切なものが輝いている様)の意味、縁起が良いわ。お店で箱買いすると、沖縄伝統工芸「紅型(びんがた)」パッケージもあるので、お土産にもお勧めだよね。そしてM.シャプティエは、タン・エルミタージュに1808年創業のローヌを代表する老舗ワイナリー。

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 「ベルルーシュ」とは美しい(ベル)ルーシュ(ミツバチの巣箱)と言う意味ね。葡萄はローヌ南部のグルナッシュとシラーを使っている。紫系の濃い赤、果実のかなり甘い味わい・・那覇の市街地を見下ろしながら一息付きつつ夜食用に取っておく。ルームサービスは2種類の弁当箱(軽食/ディナー)のみとちょっと寂しい気分かな。
 そんな夜食「デイナー料理 弁当箱」は2段になって、スモークサーモン・オードブル・ミニステーキ・海老と魚のグリル・手毬寿司・ソーセージ・チーズ・フルーツ・デザート、が入っている。夜食としては十分なボリュームね。

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 最上階にある創作イタリアンレストラン「ミラノ・グリル(Milano | Grill)」から熱々の出来立てを運んでくれたんだよ。ついでにボトルで開けたシャンパンは、デザート的に「モエ・エ・シャンドン ブリュット ロゼ アンペリアル(Moet & Chandon Brut Imperial Rose)」。い~な~、春は絶対桜ピンク~だよね~♪ あ、沖縄は2月が桜満開なんだって!
 そうだ、前回はそのイタリアン「ミラノ・グリル」で男一人飯を敢行したらしいから、その様子も書いておこうかな。ライブキッチンのウッドダッチオーブンで仕上げるのがウリの、ホテルのメインダイングよ。仕切るのはホテルの副総料理長も兼ねている木村健太料理長。

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 大阪生まれで関西ホテル畑(途中パリでフランス料理も)だからか?周りのテーブルは大阪からの団体客で大賑わい(笑) そう言えば2度の宿泊とも、館内は関西からの団体客が多かった印象だとか。そんな「ミラノ・グリル」での男1人ディナーは、グラスシャンパン「モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル(Moet & Chandon Brut Imperial)」で喉を潤した後、
 白ワインもグラスで「ケンダル・ジャクソン ヴィントナーズ・リザーブ・シャルドネ(Kendall-Jackson Vintner's Reserve Chardonnay) 2014年」を軽く楽しむ。1982年設立のカリフォルニア・ワイナリー「ケンダル・ジャクソン」と言えば、アメリカのオバマ大統領お気に入りで知られているよね。

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 その後赤ワインはフルボトルで、スーパータスカン「テヌータ・サン・グイド サッシカイア(Bolgheri Sassicaia SASSICAIA Tenuta San Guido Incisa della Rocchetta) 2012年」を開ける事にした。トスカーナ州ボルゲリ地区から生み出される「石の多い土地」という名のサッシカイア。「シャトー・ラフィット」ロスシルド男爵から贈られたカベルネ・ソーヴィニヨンを植えてその歴史が始まったわ。
 砂利質な土壌もボルドーに近い。1994年には単独のD.O.C.である「D.O.Cボルゲリ・サッシカイア」を取得した。年間生産量は20万本、約半数がイタリア国内で消費される。カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%。

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 醸造はステンレスタンクで行われ、約14日間マセラシオン後、フレンチ・オークのバリックで24か月熟成(新樽33%)、8ヶ月以上瓶内熟成。2012年のボルゲリ地方は寒く乾燥した冬が続き、5月からやっと暖かくなった。夏は多雨量と日射、気温差により十分に葡萄が熟成した。そんな恵まれた気候が素晴らしいワインを造ったと言う訳ね。
 グラスに注ぐと揺れる濃い黒艶やかな赤色。黒果実・スミレ・ハーブ・バニラ・・・スパイシーさもありミネラルも感じる。しなやかなタンニンとふくよかな果実味、洗練された酸味が調和しているので、若いのにそれなりに飲みやすい。余韻も長く心地よい・・と主人(笑)

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 と言う訳で料理はアラカルトでオーダーしていくよ。冷たいオードブルとして「キッシュ」、そして「オリジナルシーザーサラダ」。続いて温かい前菜は「フォワグラのポワレと焼きリゾットミラネーゼ マルサラ酒のソースで」をチョイス。メインは「骨付き仔牛ロースのチーズパン粉焼き ミラノ風」で、更に締めは追加でお願いした「ボロネーゼ」。
 ホテルらしく幅広い旅行客に食べやすく仕上げた、無難な「洋食」と言う感じだったとか・・なるほど(笑) 3月からはフランスワインの仕入れも増やしたと言う事よ。そうだついでに、沖縄滞在中に食べたと言う「沖縄そば」も書いておこうかな。

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 壺川通りにある「そば処 こどら」。ここは国際通りの有名店「宮古そば どらえもん」の、お嬢さんがされているので「こどら」なのだそう、へ~面白いね。写真で見てもすごいボリューム!沖縄の風土と伝統を楽しめる沖縄そば、味を語ること自体が野暮と言うものね。地元の人(ウチナーンチュ)が認める、風土に根ざしたソウルフードを味わう事は勉強になるわ。
 さぁ最後は、福岡・沖縄間の移動。いずれも「ANAプレミアムクラス」を使ったよ。この区間は「JALファーストクラス」設定がないから必然的にそうなるか。沖縄は上空からの景色が楽しみの1つだよね♪

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 それでも機体が古かったりすると、ビジネスであっても片道1時間20分は寂しい気分かもしれない(笑) では今回「3月前半の機内食」をザッと上げておくよ。まずは福岡から那覇の「朝食」、厚焼き玉子・鶏の照り焼き・炊き合わせ (焼きたけのこ 若布 人参 絹さや)・ほうれん草白和え・高菜と桜えびのご飯・湯葉と海苔のお吸い物。
 そして那覇から福岡の「昼食」は、鯖の塩焼き・キャベツと桜海老の炒め煮・牛そぼろと牛蒡の有馬煮・煮物 (一口がんも 南瓜 人参 オクラ)・筍ご飯。どちらも春らしい食材。お供にはスペインの「コンデ・デ・カラル・ブリュット(Conde de Caralt Brut)」をお願いする。

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 レモンの様な爽やかな香りのスパークリングワインで、ペリエ替わりね(笑) 「JAL国内線ファーストクラスと比べると、ANAの料理の質が落ちてきるかな・・」などと言ってたけど、快晴で揺れる事もなく、無事仕事を終えて機嫌よく帰宅した主人であった。
 お土産は「ちんすこう」「マーサンミッシェル」「黒糖かなさ」「ロイズ石垣島」「ソーキソバ」「島豚あぐー」などなどびっくり山の様に買ってきてたけど、やっぱり一番嬉しかったのはキラキラ琉球ガラスのプチシーサーと、キュートなシーサーぬいぐるみ♪ キャ~カワイイ~、元気な南国キャラに癒されるでしょ?!

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「デジレー」か「ラ フェヴァリ」なんて考えてる暇はニャい!

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 昨年日本で話題になったスーパーフードと言えばミランダ・カーちゃんなどの美セレブが使った事により、瞬く間に流行った「ココナッツオイル」や「チアシード」「キヌア」など次から次に現れましたが、その中でアタシが使ったモノと言ったらミラクルな「トンカツソース」くらいでしょうか?
 こんにちは、カーちゃんやアドリアナたんは未来のチェナラです、カッチョいいー(こんにちはチェリ~さん、未来を明るく照らしすぎです・・・それより、いつトンカツソースがスーパーフードに?;) 次から次に現れるスーパーフードですが、すでに昨年から「チアシード」らを抑えて話題になっていたのがあります、それがコチラ「ビーポーレン」。

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 花々の花粉を集めて作る「ビーポーレン」は、植物が生命を次世代に伝えるために必要な全ての物質を含んだ「生命の源」ともいえる自然の恵みだそうで、その種類なんと90種類!気に入ってる自撮りでも90種類はないのにね~(90種類も自撮りあったら、相当引きますけどね;)
 そんな90種類もの栄養素を一度に摂ることができる完全栄養食品として、アメリカのセレブ達を中心に人気が高まっていたスーパースターのパリピーレイでしたが(だ、誰?;) あ、スーパーフードの「ビーポーレン」でしたがー、なんとまぁセレブは飽きやすいのか、貪欲なのか、既に次のスーパーフードがお出ましです。

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 それがコチラ「アマランサス」。ハリウッドセレブがすでに注目しており、日本で次に流行するスーパーフードと言われじわじわと人気を集めているらしい。「アマランサス」は食料として取り入れられており、栄養価的にも「キヌア」に劣らず栄養価の高い穀物なんだそうで、「スーパーグレイン(驚異の穀物)」として古代から食べられている食材らしい。
 ふーん、ね~ね~ジゼルん「アマテラス」食べていたら、ジゼルんのおみ脚くらい長くなるかちら?(アマランサスですけどね;) うえーんうえーん、アマランサスかアマテラスか知らんけど、名前も分からなくなるくらいなら寝る前にご法度のチョコレートを毎日服用してやるぞー!

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 という訳で今回は寝る前に食べると眠れないかもしれないけれど美味しい魅力を味わえないなんて言わせねーぞい、なチョコレートをご紹介致します(えーと、カーちゃん前置きー;) まずはコチラ、1903年創業のベルギー老舗チョコレートブランドで、今年2016年初上陸した「デジレー(Desiree)」たん。
 なんと、風味を損ないにくい低温期にしか発売しないこだわりぶり子で、期間限定・数量限定しか販売しない徹底ぶり子だから、レア度で言えば高いとか高くないとかデレデレちゃん(デジレーね、デジレー;) 聞いた話、老舗チョコレートブランド「ダスカリデス(Daskalides)」のショコラティエたちがデレデレ「デジレー」に移行したそう。

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 だから「ダスカリデス」で1番人気だったトリュフもそのまま「デジレー」と名前を変えて販売しているとか?マジで、不思議だけど美味しいモノは朝イチから夜ラスまでイケるからオンザパニック!ハイテンションキラーレインです(訳せるものなら訳したいです;)
 まだ日本に店舗はないけれども、1度日本上陸解禁になっておしまいになったデレデレ「デジレー」ちゃんですからね、いくら期間限定・数量限定と叫んでいても、今ならネットで購入出来ちまうのが時代よね、ふふ、こんな感じで買えちゃうから敷居が低いイメージだろうけど、味はベルギーの老舗だもの。

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 朝からダンディオヤジーらが甘いモノを嗜むベルギーの老舗だもの、小難しくない美味さでハードルなんなくクリアですよパリピーレイさん(また、誰ですか?;) そんな感じでもう1店ご紹介、コチラは世界各国のショコラに出逢ってきたショコラプロデューサーが贈るフレンチショコラ。
 パリ「サロン・デュ・ショコラ」で大賞を受賞した「プラリネ・ノワゼッツ・ピエモン」など、ここでしか味わえないショコラを持って堂々来日の「ラ・フェヴァリ(La feverie)」。実は詳しくは知らないけど、つまりは有名らしいショコラプロデューサー、ポゥ・ウェルス・ビルジニーさんが、

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 これまた有名な力ある職人に依頼し作ってもらったチョコレートの1つが「サロン・デュ・ショコラ」で大賞を取ってもうて、それをひっさげてバレンタインやらホワイトデーに日本で販売したんだじょーて話でしょ?(なるほど、そんな感じなんですね) こちらは南フランスのチョコレート、ブランドが南フランス?作った企業が南フランス?ま、そこんとこスルーしますが、味は美味しかったどぇす。
 つまりは、アタシがサバンナにいるイケメンに「明日からアタシが行くから」と言ったら、イケメンが「うぉー!」ってヤツでしょ?(全く意味不明です) でも反対側にもイケメンがいて、そっちはまたの機会って話だから・・・

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 (だから、意味不明ですって;) どちらか悩まれた方は「デジレー」も「ラ・フェヴァリ」も味わえば良いんじゃないかって話で、でもどちらも期間限定だから悩んでる場合じゃないし、考えてる暇があれば早く決断して・・(ですね、両方食べちゃいましょう) あ、まだ間に合いますかね(まさか;) あらー(まさか;) あらー(・・・;)

桜咲く「ザ・リッツ・カールトン京都」スイートTSUKIMI で大人の春休み

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 19日に福岡での桜開花を皮切りに、全国に桜が咲き誇っていくであろうこの季節。この日訪れたのは京都の二条大橋畔、東山三十六峰を一望できる「ザ・リッツ・カールトン京都(THE RITZ-CARLTON KYOTO)」よ。「マリオットホテルグループ」の最高級ブランド、大阪・東京・沖縄に次いで日本では4つ目、開業2年を越えたわね。
 ここはかつて、豪商・角倉了以が京都の発展に貢献した褒美として徳川家康から下賜された場所。その後藤田財閥創始者・藤田傳三郎男爵(長州・萩出身)の別邸「夷川邸」へ、1970年からは「ホテルフジタ京都」を運営していた。

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 「ザ・リッツカールトン京都」は地上5階・地下2階建て、敷地面積約1800坪(延床面積約7500坪)。藤田邸時代からの灯籠・滝石・木材・庭石なども再利用し、「ピーター・レメディオス スタジオ」がデザインしている。館内には「四神相応」とした4つの庭園(白虎庭/九山八海/玄武の庭/天の青龍庭)があり、作庭家・野村勘治氏がデザイン監修。
 歴史ある周辺環境にも馴染む、シックな門構えに車寄せ。エントランスまでのアプローチは水が流れ、風が通り抜ける清々しい石空間。自然光を取り入れた美しいモダン和の世界よ。エントラアスの壁はセラミックの七宝文様、大きな松の盆栽・・

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 漂うアロマはホテルオリジナルの緑茶をイメージしたものとか。橋を渡って「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」を通り抜けフロントエリアへ向かう。奥に見えるイタリアンレストラン「ラ・ロカンダ(La Locanda)」の入り口には桜の木・・もうすっかり桜満開だね♪ オープン当初に来た時より、内装が馴染むと言うか、違和感ない日本文化をしっとり感じる。
 現代建築の中に和の文化を融合させた美しい現代的日本。デザインコンセプトはなるほど「源氏物語」・・パブリックエリアは光源氏の邸宅「六条院」で、吹き抜けの地下は「宇治十帖」など。

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 照明の使い方も独特で、幻想的でありながら京都らしい歴史的深みも漂わせる美しき平安絵巻の世界。鴨川側に作られた大きな滝は「ザ・ロビーラウンジ(THE LOBBY LOUNGE)」テラス席から眺める事ができるわ(地下2階のプールからも見える)。そして京都に縁のある80作家による約400点のアートワークも見所。
 クリスタルビーズでデコられた琵琶はキラキラで、思わず見とれちゃう。青白く煌めく壁は、ヴェネチアで活躍中の三嶋りつ惠氏による「月の光 2013」。まるで光る竹みたいで印象的。その他は伝統木工技術の「組子」、傘型照明にヒノキと障子モチーフの格子など、和の要素をふんだんに取り入れた内装になっている。

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 さぁチェックインは部屋でして頂く、以前宿泊した時と同じ女性スタッフが案内してくれたよ。客室は全134室うちスイートは9タイプ17室。エレベータから廊下は、艶黒や文様など和のデザインで、赤い兜のオブジェなど飾られ妖艶優美な風情。案内してくれるのは最上5階の北東角。
 そう今回も前回同様、上から2番目の部屋である「スイート ツキミ(Suite TSUKIMI)140m2 」に宿泊するのだ~♪ そこは日本庭園の「月見台(アウトデッキ)」から、五山送り火で知られる東山如意ケ嶽の「大文字」を、そして東山三十六峰を堪能できる一室限りの豪華スイートよ。

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 まずは木目と黒を基調にした広い玄関スペース、そこにゲスト用の広いトイレもある。繋がるのは大きなテーブルに黒椅子の、シックなダイニングルーム。石壁の前にミニバー、見える日本庭園も渋くシンプルな和モダン空間。ダイニングの向こうに見えるのがリビング、部屋をぐるっと囲むように玉砂利と竹塀が繋がっている。
 壁向こうは本棚とデスクになっていて「器」「寿司」「洋書」など色んな書籍が並び、書斎スペースとなっている。窓に囲まれた「リビングルーム」はとても明るく開放的。大型フラット液晶TVの両サイドには七宝文様の黒壁、その前に大きな艶黒テーブルと金色の大型ソファがある。

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 雅なクッションは老舗「細尾」の特注西陣織。サイドテーブルにはバング&オルフセン「ベオプレイA8(BeoPlay A8)」。空調や自動カーテン・すだれなど、全ての設備が整っていてパネル表示も分かり易く、外国人や御老人でも楽に使えそう。
 テレビ横の窓から下の中庭を見下ろせば、各階の瓦屋根と枯山水。白砂に美しい線が引いてある様も風情ありね。照明の使い方は幽玄で、特に夜は和の美しさを感じる。そして窓向こうに広がるバルコニー、この部屋の最たる「月見台」ね。玉砂利につくばい(手水鉢)、大きな灯篭と本格的な美しい日本庭園。

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 段差上がってウッドデッキも広く大型のベンチが良い。何とも素晴らしい眺望・・眼下に流れる鴨川、真ん前に大きく「大文字」を見据える。夏の「大文字の送り火」では言うまでもなく超特等席!当然ながら「その日」は既に予約済みだろうが、秋の「お月見」なども良いわね。
 川音に心地よい春風・・何とも開放的でロマンティックなテラス、夜は星空も独り占めの気分だよ。と言う訳で、そんな素敵なリビングでアフタヌーン・シャンパンをしよう♪ ウェルカムアメニティは「イチゴ」「二条若狭屋」。ついでにホテル内「ピエール・エルメ・パリ」の京都限定マカロン「イマジン」も買ってきたよ。

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 ダイニングのカウンターには「京都産緑茶」「ネスプレッソ」「スペシャルティー」マシン、ミネラルウォーター数本。ミニバー(冷蔵庫・棚)にはジュース・ビール・ウイスキー、ワインも豊富に揃っている。結局は「インルームダイニング(ルームサービス)」メニューから、ボトルで「ボランジェ・ラ・グランダネ(Bollinger La Grande Annee) 2005年」を選ぶ。
 グラスに注ぐと濃いめのイエローゴールド、泡が穏やかに立ち上り上品に溶け込んでいく・・キラキラ綺麗♪ 蜜・洋梨・時間の経った林檎、中心にある木樽による熟成感を、周りに熟した果実のフレッシュさが覆うわ。優しいミネラル感にタップリの酸味が絡み合うの。いつもながら濃厚でいて存在感のあるシャンパンね。

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 そうだ、ついでに朝食も上げておこう。こちらもインルームダイニング・メニューから、「王と王妃のブレックファスト」にも惹かれたけど、ラグジュアリーランチの予定があったので、軽く「ピエール・エルメ・パリ ブレックファスト」をお願いした。残して置いた「ボランジェ・ラ・グランダネ」と合わせて楽しんだよ。
 「フレッシュジュース」「パン3種(クロワッサン/パンオショコラ/ブリオッシュ)」「フルーツサラダ」「ヨーグルト」「フルーツグラノラ(ヨーグルト)」「ピエール・エルメ・パリ ホットチョコレート(ホットミルク)」、もうショコラの甘々とフルーツの酸味がシャンパンと良く合って、朝から幸せだった。

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 さて部屋の話に戻って、ダイニングルームのミニバー横の扉を開けると「ベッドルーム」。奥の窓際にテーブルセットもあり、中庭が見下ろせる静かな広い部屋よ。キングベッドの両サイドには、青森のブナで作られた「ブナコ(BUNACO)」ウォールランプ。優しい光と手作り感が癒しね。シンプルなドレッサーも良い。
 ベッド裏側にある「クローゼット」と「バスルーム」はコンパクトながらも機能的。石造りのWベイシンや、洗面台の鏡に仕込まれたテレビ(18.5インチのLEDミラーTV)もある。壁やバスタブには桜柄のエンボス(滑り止め)など、和の演出が多い。華やかな絵柄の黒漆の箱にはバスアメニティ。

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 シャンプー類は「リッツカールトン東京」と同「アスプレイ(Asprey of London) パープルウォーター」。バスソルトはひのきとゆずの香りの2種。そうそう、和紙箱に入った金箔入りのフェイスソープは「京都しゃぼんや」の特注物。ひのきの香りがするこのホテルオリジナル石鹸は、製造に2ヵ月程かかるのだそう。
 浴衣やタオルスリッパはシックなブラウン、肌触りが柔らかくて気持ちよいわ。ソーイングセットと靴磨きミットもあった。今回もまた思ったのはとても静かな事、周りの部屋の声や歩く音、鴨川の音など聞こえず遮音が完璧。良く眠れることは大きな利点。

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 開業2年を越え、館内全ての木の質感や色合い、何より京都の景色に馴染んだ空気感が良いのか、以前より更に落ち着く空間になっていて、とても心地よく過ごせた。美しき「現代の日本」を体感できる、京都にあってくれて嬉しい外資系ホテルだわ。
 いよいよ今週末、桜が咲き始めると京都へ世界中から人が集まって来る、さぞこちらも大混雑するでしょうね。そうそうもうすぐイースターもあるよ、と言う訳で次回は「ピエール・エルメ・パリ京都」の話をしようかなピヨピヨ♪

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やっぱ「アンリ・ルルー」か、ど定番「虎屋」やないと?

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 大人気の犯罪捜査ミステリードラマ「メンタリスト(The Mentalist)」のファイナル・シーズンが、スーパー!ドラマTVにて5月25日よりやっと日本初放送だよー!本当は「スコーピオン」セカンドシーズンを首を長くして待ってるんだけど、とりあえず「メンタリスト」がこれで終わっちゃうという悲しい始まりでして・・・
 ま、先シーズンの展開には色々言いたい事もありますが、主役のパトリック・ジェーン演じるサイモン・ベイカーがイカしたオヤジなので、あのシワだらけのスマイルされたら全部スルーしちゃいますよーなチェナラ・パステルですコンコンチキワー(こんにちはチェリ~さん、とうとうファイナルシーズンになってしまいましたね;)

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 先シーズンでついに宿敵レッド・ジョンとの壮絶な戦いに終止符を打ったパトリック・ジェーンですが、CBI(カリフォルニア州捜査局)の解散を受けて、FBI連邦捜査局でアボット率いる捜査チームの一員として活躍するという、めちゃめちゃ突飛な展開(口が開いてますよ;)
 その上、CBI時代の同志リズボンとチョウまで同じFBIチームで捜査するし、二人の関係に至ってはあれだけドラマ開始当時に言われていたジェーンとリズボン2人は何もないよ的な発言をしていたのに、結局収まるべくして収まったみたいな(お怒りですか?)

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 いやいやいや、パトリックを扱えるのはリズボンだけだもの。どんな時もパトリックを信じ支えてきたのはリズボンだけだもにょー(泣いてるじゃないですか;) おめでとうパトリック、でも往生しまっせ(はー?;) ほら、チェリボンも影ながら支えたしー、支えたしねー(視聴者で良ければ皆さん支えてたのでは?;)
 ドラマ見て支えるも支えないもないけれど、これだけは言える・・・イケメンならダントツDr.リードきゅん大好き(ここにきて「クリミナル・マインド(Criminal Minds)」ですの?;) 告白は別れの季節にやるか、出会いの季節にやるかで明暗を分ける傾向があります(本当ですか?)

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 マジです、それこそ別れの直前に告白し成功したらラッキー、撃沈しても新たな季節を迎えたら良いけれども、出会いの季節にやっちゃうと失敗しても逃げられないし、成功しても次から次に訪れるチャンスを逃す恐れも(つ、つまり?) こればっかりは直感とタイミング、空気を読む能力と感情のコントロールにかかってるからね(つまり?;)
 既に桜開花宣言もされ、新しい環境を迎える人達も桜を愛でている頃でしょうか?(地域によりますが;) 見て、桜を眺めていたら前向きにしかならなくない?今の自分より更に飛躍するとしか思えないくない?(そ、そうなんですか?)

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 ま、散り始めたら寂しくてやるせない不安に押しつぶされる新人も後を絶たないかもしれないけれど(えー、他人事?;) だからこそ、まったりした春はしっかり見据える気合いと冷静さが差をつける。告白?そんな浮き足立った事やってたら同期に置いてかれるわよ?(マジですか;)
 そんな春は手土産の季節、上司、上司の奥様、奥様のブレーン、ブレーンのブレーン、プレーンのドーナツ添え(違う;) 違う、そんな方々にご挨拶がてら持参するのが春スイーツ。定番から背伸びした物まで役に立つこと間違いなし(新生社会人のシーズンですね)

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 そこで、背伸びスイーツなんだけど嫌味じゃなく、夏ではない冬なら他にも候補が、春だからオススメなのがコチラ「アンリ・ルルー(HENRI LE ROUX)」。中でも春の新商品「プランタン コフレ・ルルー」は、フランスで春の訪れを告げる水仙をあしらった、柔らかなピンクベージュのパッケージに、美しくコーティングされた繊細なショコラが。
 2代目シェフのジュリアン・グジアン率いるチームが、使用する素材の香りや食感を一番美味しく感じる為に、それぞれバランスを考え抜いたボンボン・ショコラで、まーまーなお値段なのも背伸びスイーツとして良いかも。

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 「アンリ・ルルー」のベーシックなショコラに、ココナッツのプラリネにフルール・ド・セルがアクセントの限定ショコラ「バラデロ」が入ったコフレで、「C.B.S.(塩バターキャラメル).」「ゴマ」「ガナカ」「ジャヌー」「パレオール」「バラデロ」が入って2484円。
 もちろん「アンリ・ルルー」ですからキャラメルじゃないと!て人にはコチラ「プティ・ボワット・プランタン」がオススメ。創始者アンリ・ルルー氏によるイラストが描かれた春らしい小さな缶が、今年も期間限定で登場。お馴染みスペシャリテ「C.B.S」や、苺とパッションフルーツの甘酸っぱさにフェンネルが爽やかに香る「フレーズ・パッション・フヌイユ」、

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 その他「フランボワーズ」「オランジュ・ジャンジャンブル」も入って864円。これは女子に配るテイの商品としてオススメ。そうそう、可愛いってだけで良いなら「マカロン・オ・キャラメル」も良いね。マカロンで柔らかいキャラメルをサンドした、ひとくちサイズのお菓子。
 マカロンとキャラメルとショコラの美味しさを、同時に味わえる何でも屋的な存在(違う;) 土台のマカロンは、味わい深いショコラ味で、上に重ねた花形のマカロンはプレーン。外側はサクッ、中はしっとりの王道のマカロン、そこにサンドした濃厚なキャラメルよ?分かる?キャラメル、キャラメル(分かりますよ;)

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 (あのー、少々お尋ねしますが、こちらどの商品もチェリ~さんがホワイトデーに頂かれた物じゃないですか?) あー、そうそう頂いた頂いた(つまり、申し訳ないのですが、おそらく春の新商品でもホワイトデーまでの販売とかじゃないですよね?) あー、えーっと、確認中、確認中・・・あ、そうみたいね(おい、手土産の話は成立しないじゃないのか?;)
 大丈夫、今は復活祭イースター商品が出てる。「フリチュール プラリネ」ね、フランスの店舗でも人気のうさぎやにわとりなどの動物型のパック限定ボンボン・ショコラが日本初登場、これ手土産にしなさいよー(どこまで上からなんですか;)

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 ならばど定番をお教え致しましょう!それは「虎屋」(そ、そこまでど定番にいきますか?;) 新人ちゃんよ、ど定番クリアしてこそDr.リードきゅんは許してくれるんだきゃらね(何の話だ;) 「虎屋」と言えば、言わずと知れた老舗。とりあえず羊羹さえ知っておけば良いけれども、どうせなら春らしく桜を形どった最中と梅を形どった最中「御代の春」なんてどうよ。
 白餡に桜タイプと、黒餡にホワイトカラー梅の2種。こし餡だから食べやすく甘いの甘いの結構な甘さで。でも「虎屋」は基本中の基本よねー。

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 もう間違いないもの、冒険せずキチンと引かれたレールを知るなら当然扱うべき商品だわ(美味しいですよね、確かに春らしい商品ですね) 「御代の春」なら全国のとらやで買えるから平等な品でもあるし。限定やら特別感は足りないけど、新人に冒険は痛いだけだし(痛いですか;)
 ほら、誰だっけ?これワザワザ遠くまで買いに行ったんですーとか張り切って持って来たけど、賞味期限当日のデカイ饅頭大量て(ないですよねー) ないかー!(・・・あ、まさか;) 次回は空気読みます、ハッピーイースター!

華やぐ「レストランひらまつ博多」で幸せ春満開ディナー

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 まだ肌寒いこの夜はホワイトデーディナー、夫婦二人地元「レストランひらまつ 博多・中洲川端(Restaurant Hiramatsu Hakata)」に向かう。思えば「平松宏之シェフ主催 特別ガラディナー」などもあり、最近はひらまつグループでも「リストランテASO 天神」が続いていた。ここ「ひらまつ博多」は大型商業施設「博多リバレインモール by TAKASHIMAYA」の2階。
 「タカシマヤ キッズパティオ」があるフロアなので、夕方でも子供の声がしていて不思議な気分だ(笑) その関係でランチには子連れも多いとの事で、食育として九州・有機食材を使用した「お子様特別メニュー」も豊富に取り揃えている。

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 「牛肉100%のハンバーグ」など人気だそうだ。この夜は平日で客も多くはなかったのだが、久しぶりに個室をお願いする。いつものウェディング仕様個室ではなく、新レイアウトになった部屋を用意してもらった。長く続く廊下を抜けて一番奥、遮音性高い分厚い扉を開けると、重厚なアンティーク家具に絵画も飾られた、ひらまつらしい落ち着いた空間が広がっていた。
 春田英幸支配人や松隈祐一郎副支配人に近況を聞きながらワインリストを眺める。まずは乾杯しよう、グラス・シャンパン「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン ひらまつ(Delamotte Brut Blanc de Blanc Hiramatsu)」で軽く喉を潤す。

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 美しいカットグラスに注がれる「ドゥラモット ブラン・ド・ブラン」は、言わずもがな「サロン ブラン・ド・ブラン」が出来なかった時に作られるシャンパン。ひらまつグループではハウス・シャンパーニュとしてオリジナルのラベル(ASO)で出している。
 福岡はワインが余り出ないため、ひらまつのワインストは質・量ともに縮小傾向(それでも福岡のレストランの中では多い方)。シャンパンも定番(サロンやドンペリ)以外はかなり少なくなった。同グループの東京・大阪に比べると、他地域はやはり苦戦していると言う。

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 それでも4月からワインリストを大幅に改訂予定との事なので期待したい。アミューズはこれまでとやや趣向を変えて3点盛りで登場する。ひらまつ定番「グジェール」。「豚肉のリエット」はトリュフソースが仄かなニュアンス。
 軽く燻製にかけた「サーモンのムース」は滑らかで、黒大根・香辛大根などみずみずしい野菜と共に頂く。いずれも優しく食欲を刺激する。続いて「ホワイトアスパラガスのピューレ、ヤリイカ」。白いプレートに涼やかな盛り付け通りモダンな味わいだ。散らされた草花と白が爽やかに美しい。

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 長崎産ヤリイカの表面を焦がして、的確な塩気と共に繊細な甘さを過不足なく引き出す。ホワイトアスパラガスの瑞々しさの奥にある野菜の甘さと、ヤリイカの甘さが仄かに寄り添いながら共鳴する。コーンのニュアンスが出るホワイトアスパラガスに合わせて、コーンスプラウトも飾ったとの事。
 更に続く料理は「オマール海老のメダイヨン」。ジャガイモのピューレを台座に見立て、上にはキャビアを乗せた一皿だ。グリーンとオレンジが美しく点描されたソースはポワローと柚子。柚子の凝縮した柑橘系のニュアンスに、ポワローの風味が重なり合う。

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 繊細ながら美しくピシッとまとまった味わいだ。実はこの少し前に「ひらまつ博多」に来た時にも感じていたのだが「料理(味)が変わったよね??」・・尋ねてみると、何と!福岡統括の水元康裕料理長がひらまつグループから独立する事になり、「ひらまつ博多」にも新料理長が就任したばかりと言う。
 長年こちらに居た上で「ラ・フェットひらまつ大阪」「ひらまつパリ」を経た29歳の新進気鋭の土生将之シェフだ。水元料理長のクラシック・フレンチとはまた違う、若々しい現代フレンチを楽しめる事になりそう。

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 広尾の本店も含め、現在ひらまつグループでは世代交代が進んでいて、長年勤めて来た古株スタッフ(福岡出身の槇原ソムリエや杉山ソムリエなど)も羽ばたいていると言う。そんな話をする中、この日「ブラッスリー ポール・ボキューズ 博多」に入っていた水元料理長と長坂滋郎福岡統括が、わざわざ挨拶しに部屋まで顔を出してくれた。
 18年の長きに渡って「ひらまつ博多」を支え続けた水元シェフ・・色々と思い出話も尽きないが、次の新たなステージでの活躍も楽しみ。再会を約束して握手をした(妻は涙目だ)。

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 客は最終的には「人」に付くのだが(レストランしかり、鮨屋しかり)、そのデメリットも厭わず変化し続けるところが、一部上場企業「株式会社ひらまつ」ならではの新陳代謝だろう。客としてはその思い切った若手抜擢による変化を楽しめるとも言える。さてさて料理の話に戻ろう、続いては「フランス産鴨フォワグラのポワレ」だ。
 佐賀産グリーンアスパラガスは微かにシャキシャキ感を残し、適度な塩気が旨みと苦味を引き立てる。「トゥニー・ポート」とジュのソースと伊予柑、黄金律のマリアージュ。そしてこの一皿に添えられたがポートワイン「ドン・ロゼス(Porto Dom Rozes plus de 40 ans)」。

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 40年以上熟成されたオールドポートだ。1855年設立のロゼス社(原点はボルドー)シンボルとなっている丸いボトルが個性的だ。ドウロ地区のワイナリー「キンタ・ド・モンスル」において、ドウロ・ヴァレー産葡萄100%で作られる。ブランデーグラスに注がれると濃い琥珀色。
 コーヒー・ドライフルーツ・スパイス・・熟成した濃厚な味わいで余韻も長い。妻は「食後にも飲みたい♪」と気に入った様だ。フォワグラにポートワインを合わせると言うクラシックでありながら、モダンに仕上げているところが「ひらまつ」らしい楽しさだろう。

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 そろそろ赤ワインをボトルで開けて行こう、リストから選んだのは春田ソムリエお勧めの「シャトー・アンジェリス(Chateau Angelus) 2001年」。7代目当主ユベール・ド・ブアールによってサン・テミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに昇格した(現在娘ステファニーが全株式保有)。
 華やかな黄色いラベルにはカトリック教会の「祈りの鐘」が描かれている。そういえば映画007シリーズ最新作「スペクター」にもまた登場していた(ビンテージは2015年)。メルロー50%、カベルネ・フラン47%、カベルネ・ソーヴィニョン3%。今宵の1本は15年経ってその熟成がどうなっているかも楽しみだ。

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 春田ソムリエが丁寧にデカンタージュしていく・・深い赤紫色がサラサラ流れていく。熟したブラックベリー・太陽を浴びた皮・プラム・カシス・スミレのドライフラワー・・何とも芳醇な果実の香り。香りほどタンニンは強くなくスムーズに溶け込んでいる。
 メルローとカベルネ・フラン中心のアンジェリスらしいふくよかでエレガントな熟成。舌先に黒砂糖のような甘さが乗り、炭焼きコーヒーの微かなニュアンスが心地よく、余韻には美しい透明感が印象に残る。そんなリッチで上品な味わいが正に我が家好みだった。

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 戻って料理の話、この夜の魚は「玄海産ノドグロのポワレ ブイヤベース仕立て」。テーブルで熱々のブイヤベースが注がれて完成する。脂がのった玄海産ノドグロ(アカムツ)に、ロースト後ブイヤベースで炊いてイエローに色づいた柔らかいカブ、更に春到来を告げるタケノコをグリエして添えた。
 爽やかな歯ごたえの新筍や菜の花の食感と、ジューシーなノドグロの食感の差もまた楽しい。透き通るようにピュアな旨みが溶け出したブイヤベースソースにはハーブも香り立ち、繊細に全体の印象をまとめ上げる。そしてメインの肉は「オーストラリア産仔羊のロースト」、

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 いわゆるソルトブッシュラムの登場だ。低温でオーブンでじっくりローストし、ミネラル豊富な肉質の特徴を存分に引き出した一皿。存在感のある脂を、ペリグーソース・トリュフの香りと共に楽しむ。
 付け合わせは、ローストした新ジャガイモ・タマネギ、クレソンやさやいんげんのフリットも春らしい美味しさだ。菜の花の苦みが効いた「春野菜のスープ」は、濃厚でベーコンの味わいが活かされて良かった。「アンジェリス」がピタリと寄り添うマリアージュのプレートであった。

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 満足した所でデザートが運ばれて来た。ピンクが何とも華やかで春そのもののプレート。ふんわり香るのは桜?!「桜とベリーのスープ仕立て」だ。ハイビスカスやローズの香りにもっちとした食感が続き、まさに「桜餅」を彷彿とさせる。この季節ならではのチャーミングな味わいをサッパリと頂いた。
 と更にもう一皿大皿で運ばれたのは、ポステルピンクのホールの「苺のムース」だ。プレートには愛のメッセージと、エッフェル塔と薔薇の蝋燭には火が灯されている。妻はキャ~♪と大喜び「何てロマンティックなの?!」とテンションも更に上がる。

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 何も言わなくても色々好みを分かって貰えているところが、長年通い続けているレストランならではの安定感。ハーブティーも運ばれ、幸せなディナーを締めくくる。最後は、料理長に就任したばかりの土生シェフも挨拶に顔を見せて歓談。急きょメニュー構成してくれたコースだったのだが、流れもあって食べ応えもあった。
 素材を活かした現代的な料理の中に、メリハリのついた塩気や味の引き出し方などにセンスを感じる。もう少しプレートの盛り付けにも華やかさや個性が出てくると更に良くなりそうだ。29歳の若き料理長の今後に期待大だねと話しながら、手を振り店を後にした。

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「ピエール・エルメ・パリ」からの祝いめでたや「イースター」心配ないさ♪

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 せっかく春物を沢山おさえ、着るぞー着てやるぞー!と意気込んでたのに、何故か太陽は私から逃げる!ほら、あの「スーパーガール」のメリッサ・ブノアちゃんだと凄い衣装でも爽やかじゃないですか?あんな変身で凄いチカラですけど、可愛い。ほらほらほら、私は青いピタピタに赤いマントじゃダメなの、爽やかなピンクブラウスに、レースガウンが着たい、着たい、着たいのよー!
 (こんにちはチェリ~さん、寒暖の差でイベントで着れなかったんですね;) イベントの度に冬に逆戻りしたもんだから、ツンデレマスクは持ち越しっすー、コンコンチキワなチェナラ・パンタゴンです(ツンデレマスクて何ですか、ツンデレマスクて;)

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 ツンデレと言えば、子供の頃に見ていた大好きなドラマの1つに「マリード ウィズ チルドレン(Married with Children)」て言うのがあって、これはアメリカの作品なんだけど、大人になってから探したら残念ながら日本には入ってきていないみたいね? このドラマの強烈な主役は父親のアル、
 後で知ったんだけど、アル役には現在日本でも放送中の「モダン ファミリー(Modern Family)」で父親を演じてるエド・オニールだったんだねー(インパクトありましたよね) この作品で、ハデな妻の尻にひかれる情けないファミリー・マンを演じブレイク、ホント面白い作品だった。

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 まだ英語のニュアンスがあまり理解出来ない幼い頃だったので、正直何が面白かったのかまでは記憶にないが、私が好きだったのはパンプキンと呼ばれていた娘ケリー。演じていたのは何とクリスティーナ・アップルゲート!金髪でポカンとしたキュートな娘を演じ、パパからパンプキンと呼ばれ大事にされていた関係性にキュンキュンきてた(今も女優さんですね)
 で、私はドラマを見ながらアメリカの家庭やら色々な事を学んでいたのだが、このドラマで学べたかは置いといて、当時覚えた行事の1つに「イースター」がある。他にも「独立記念日」や「ハロウィン」なども、今のように日本でイベント化される前に学んだのも「Married with Children」を見てた頃。

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 「ハロウィン」なんて日本だと何だか全く違うイベントになり、多種にわたってお金が動く行事に(バレンタインと並ぶイベントになりましたね) そういう意味ではこちらも「ハロウィン」と並ぶ日も近いのでは? それが「イースター」。本来の「イースター」はキリスト教における最も重要な祭日。
 日本語に訳すと「復活祭」と言うんだけど、簡単に言えばキリストの復活をお祝いするお祭り。だから、キリスト教とはあまり馴染みのない日本での「イースター」は実にピンとこないのだが、そんな事を言うとクリスマスも元を辿れば日本には馴染みのないところから今の状態に発展しているので、おかしな話になる。

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 とにかく、クリスマスと言えば「クリスマスツリー」なら、イースターと言えば「イースターエッグ」なのだ。伝統的に、生命や復活を象徴するものとして、卵が使われてきたのではないかと言われていて、復活祭に欠かせないモノは「卵」なのだよ(そうですね、卵、ウサギなどですよね)
 そだね、イースターウサギが運んできたとされていて、子だくさんのうさぎは古代より、繁栄・多産のシンボルだからね。カラフルな紙や布やペイントで卵を彩って家に飾ったり、庭に卵を隠して子どもに探させる「エッグハント」なんかやるの。ホワイトハウスでも毎年行われる丘の上から卵を転がす「エッグロール」や、卵をスプーンに乗せ落とさないように気をつけながらゴールを競う「エッグレース」とか。

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 そんなマジな行事をすっかりすっ飛ばした日本の「イースター」は、ディズニーランドなどで行われる、とにかくウサギにちなんだイベントがハロウィン同様の盛り上がりで定着しそう。うさ耳つけてコスプレしウサギの形したモノや卵の食べ物で楽しむ(相変わらずで日本のオリジナルは凄いですね)
 スーパーでもお菓子にイースター関連が並んでて驚いたが、当然最近はスイーツ界では「イースター」商品をフツーに販売してる。そんな中から今回は「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)」が3月15日から4月19日まで発売中の「イースター」にちなんだ限定メニューをご紹介。

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 毎年違う祝う日なのだが、実は今年はいつもより早く3月27日に行われた。とりあえず商品としては、その前後まで販売しているところも多いので、まだ楽しめるはず。今年も「ピエール・エルメ」は、生命の復活をお祝いするという意味で生命の源であるイースターエッグや、多くの子供を持ち、跳ね回る様子が生命の躍動を表していると言われるイースターバニーをシンボルにしたショコラを販売。
 毎年可愛くて、可愛くない値段を忘れてしまうくらい可愛いから買ってしまう(後悔しないの;) 今回のコレクションには、有名なフランス人彫刻家フランソワ・ポンポンの作品から着想を得たというイースターバニーをはじめ、彫刻的なチョコレートが多数ラインナップ。

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 イースターエッグには、オレンジピール・ショウガのコンフィ・ナッツなどをまぶした「ウフ マンディヤン」など、ユニークな味わいのショコラも登場していて、ほら、可愛いないお値段(コラ;) 「プール ドゥ パック ノワール」は、ニワトリに黄色いリボンがキュ-トで繊細なフォルムが印象的な仕上がりになっている、私の心は常に繊細、ナイトー、心配ないかなー?(何を言わせたいの?;)
 フランソワ・ポンポンの作品から着想を得た「ラパン ド パック」からは今年も「ファミーユ ドゥ ラパン レ」をゲット、オレンジのリボンで爆笑がめちゃめちゃ可愛い。

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 更に卵の中からポワッとー、インチキおじさんならぬ、魚や卵のチョコレートが出てくる「ウフ グリフェ ノワール」なんてうふふよ、うふふふふ(もう分りましたから;) 可愛くないお値段でも、貴重な価値のあるイースターエッグには変わりないのエッグ!食べたいのだエッグ!やるっきゃないのエッグ!(まさか、ももいろのZっぽく言ってます?;) 幸せのー青いーくもー♪もとい、幸せのーナイトーサマー♪心配ないよね?(だから、なんて言わせたいんですか?;)

桜満開ニコラきゅん来日中で「ルイ・ヴィトン」春祭

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 年度末・年度始めは年末年始同様に多忙を極める我が家。専業主婦でもジタバタしちゃう(もう桜満開 汗;) 挨拶回りや祝い事も多いので、足りなくなった贈答品は慌ててオンラインショップでも追加購入、そうお馴染み「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」もね。ちょっとした小物ならオンラインが便利、実ショップで購入するのと同様に綺麗に梱包されて届くよ♪
 と言う訳で何かと後手後手・・記事もお蔵入りが続く中、4月後半には「ルイ・ヴィトン」で大掛かりなイベントが行われるとニュース。そうだ数日前からアーティスティックディレクター、ニコラ・ジェスキエール(Nicholas Ghesquiere)が来日中だよ?!

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 思えば3月パリで行われた「ルイ・ヴィトン 2016-17年秋冬レディース・コレクション(Louis Vuitton Women's Autumn-Winter 2016 Fashion Show)」も書いてないし、今回は「ルイ・ヴィトン」のお話でいこう。さてそのイベントとは「空へ、海へ、彼方へ── 旅するルイ・ヴィトン(Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton)」。
 このエキシビションは、昨年末から2月21日までパリのグラン・パレで開催されたもの。以前もお話した「1854年から今日までのルイ・ヴィトンの壮大な軌跡を辿る旅」、キュレーターはあのガリエラ宮モード博物館館長オリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)だったよね。

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 それが何と東京でも開催されると言うから素晴らしい♪ 空間デザインは舞台演出家ロバート・カーセン(Robert Carsen)だもん(お~オペラ的♪)。パリ同様旅をテーマとし、創業者一族のアーカイブから今日の「ルイ・ヴィトン」を築いてきた人々に関する展示、貴重なオブジェやドキュメントなど、ガリエラ宮モード博物館や個人コレクターから借りた作品まで並ぶと言うわ。
 更に今回の東京エキシビションでは、板垣退助が渡欧時購入したトランクも展示されるなど、新たに日本に特化した1章も入っているとか(全10章)。日本と「ルイ・ヴィトン」との歴史も拝見できるのね。更にアトリエの職人が来日しての、LVクラフツマンシップコーナーも設置されるそうなのでワクワクでしょ。

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 場所は麹町、1978年に紀尾井町オープンした日本初店舗に隣接する特設会場よ。敷地面積4101m2に高さ11m程の建物をわざわざ建設しているのだから、さすが世界一のラグジュアリーブランド。4月23日から6月19日までで入場料無料。本物のラグジュアリーを体感しに是非足を運んでみてね。
 それでは変わって、3月に行われたパリコレ「ルイ・ヴィトン 2016-17秋冬コレクション」の話へ。そう言えばその少し前にあった「第88回アカデミー賞授賞式」で、助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデル(Alicia Vikander)が着ていた、パステルイエローのロマンティックなドレスは「ルイ・ヴィトン」のものだったね。

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 パリコレ最終日、今回もパリ・ブローニュの森「フォンダシオン ルイ・ヴィトン(Fondation Louis Vuitton)」内特設会場からライブ配信。日本時間では夕方からのスタートだったので、シャンパン「ディアデーマ ドサージュ・ゼロ(Diadema Dosage Zéro Diadema)」を開けてその時を待つよ♪
 見て見て!黄金に輝くボックス、そして黄金のリボンでびっくりゴージャス!主人が持ってきた時は目を見張ったよ(笑) 箱を開けて更にびっくり、キラキラに光るスワロフスキー45粒の「D」よ。スゴ~イ!「ディオール(Dior)」みたいじゃない?!って言ったら、ディオールのショーで出された物なんだって(笑)

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 これはイタリア・トスカーナ「ファットリア・ヴィッラ・ロルマ(Fattoria Villa L`olmo)」が、プライベートシャンパーニュとして、「クーシュ・ペール・エ・フィス(Vincent Couche,Couche Pere & Fils)」に造らせているビオ・シャンパーニュ。有名醸造家ステファノ・キオッチョリ(Stefano Chioccioli)が担当しているわ。ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。
 スワロフスキー社の職人が埋め込むと言う黄金プレートのラベルは、航空関連に使用される接着剤で貼られているので取りたくてもとれない頑丈さ。グラスに注ぐとやっぱり黄金の泡が立ち上がる。イースト・白キノコ・蜂蜜に漬けたレモンの皮・洋梨のコンポート・林檎・生姜・・控えめながら様々な要素を感じるわ。

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 ドサージュ・ゼロだけど、飲み初めには果実の甘みを仄かに感じる。余韻にはほろ苦い苦みと共にリキュール感出て、飲み進めるに連れ強くなる。クイクイは飲めないな~ビジュアルと味わいは一致はしないかも?(主人はお勧めしないらしい) いつも遅れてショーはスタートするので慣れているが、今回はまたなかなか始まらない。数十分の間に結局は飲んでる(笑)
 画面に映し出されるのは神秘的な青い光、浮かぶのはパルテノン神殿をイメージしたと言うキラキラミラーオブジェ。57本の鏡の柱が折れたりキズ跡があったり・・落下した隕石や氷の結晶の様でもある。これはパリのアーティスト、ジャスティン・モーリン(Justin Morin)が手掛けた。

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 過激で未来的でクールな風情にドキドキしちゃう・・そんなクリスタルな景色の中、いよいよニコラの5シーズン目が開始される!ニコラ曰く「美しい遺跡、古代都市アトランティス」の世界、に登場して来たハイブリッドな女戦士(モデル)たち!20万枚と言う鏡に映った姿は大きかったり小さかったりと、重ねて見える景色も美しい。
 アコースティック・ギターのBGMは緩やか・・そうね服の素材はハードでもラインは緩やかだ。レザーにジャージやシルクを繋げたり、鎧(ジャケット)に重ねたドレスだったり、ジョギングパンツやスウェットもフレアーの要素でエレガントだったり。

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 素材の贅沢さから作りの細かさ、立体的で美しくかつエネルギッシュ、とにかく最初の数着で興奮してしまった。前季で購入したチェーン柄もまた登場、そしてバイアスに美しく流れるスカーフプリントのドレスに一目ぼれ~。バイカーパンツが更にスリムになって好み。斬新な組み合わせやエッジーな色合わせ・・
 最たるはスポーツウェアに緩やかなスカートを合わせる、これこそがニコラらしい(バレンシアガ時代を思い起こす)。それらにごっつい厚底ブーツを合わせるのも素敵だった。透ける素材に、スパンコールやペイントなど組み合わせて、アートでクチュールな感じもさすがね。

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 そして今回もバッグはトランク型を始め多種多様、モノグラムの反転も気になるでしょ。今季もニコラらしい未来的な感覚と、「ルイ・ヴィトン」ならではのラグジュアリーさが融合した、とっても贅沢なコレクションだった。そうだ、来日中のニコラはサイバーちっくな日本を満喫しているかな?(実は何とグッチのミケーレも来日中)
 昨日RPG「ファイナルファンタジー15(FINAL FANTASY XV)」の発売日が9月30日と言う発表があったよね。今度はCG長編映画や短編アニメにもなるんだって!ニコラきゅんの為なら頑張って私もヒロイン戦士(ライトニング)になれるかも!?

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福岡城の桜と「アンティカ・オステリア・トト」で春夜を楽しむ

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 黒田官兵衛(如水)の息子・黒田長政が1600年代に築城した「福岡城」。当時は隣の大濠公園まで達するほどの巨城だった。明治35年に床下にあった火薬が爆発して消失。今では城壁等の一部が残されるだけ。その福岡城跡「舞鶴公園」「鴻臚館跡」は福岡市の中心部ながら、緑豊かな市民の憩いの場になっている。
 枝垂れ桜・八重桜・染井吉野・山桜など約千本が咲き誇る3月末から4月頭には、毎年「福岡城さくらまつり」が開催され大賑わい。夜はライトアップされて石垣に桜が浮かぶ景色は幻想的だ。今年は桜満開がまだ続いている為、ライトアップは期間が延長され明日まで行われる。

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 そんな桜の期間中に伺う事の多いのが福岡城・下ノ橋御門にほど近い「アンティカ・オステリア・トト(Antica Osteria Toto)」、今年も花見がてら訪れた。シチリアで修行した本田剛シェフの料理を、カジュアルに楽しめる人気のイタリアンだ。店の前をずっと上がっていくと「西公園」で、1400本の桜を誇る福岡県唯一の「さくら名所100選の地」がある。
 この日は入り口付近のテーブルを広めに使わせて頂く。まずは乾杯、いつものスプマンテ「コンタディ・カスタルディ フランチャコルタ(Contadi Castaldi Franciacorta)」のデミボトルを開ける。ベスト・ボトルデザイン賞を受賞したモダンな黒ラベルだ。

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 グラスに注がれると緑がかった薄いゴールドに、細かな泡が穏やかに立ち上る。蜜の風味が良い塩梅に滲み出てなかなか飲み頃。微かな苦味も心地良く爽やか。悦子マダムと歓談しながらメニューに目を通す。いつものように「前菜の盛り合わせ」からお願いしよう。
 そうではあるが、その前にシックな黒皿で「コウイカと春野菜の煮込み インツィミーノ」が運ばれた。甲イカと春を感じるグリンピースを煮込んだインツィミーノには、グリーンアスパラガスや肉厚のアワビも潜み、春の香り豊かでボリュームがある。つぼみ菜は、生のスライスとフリットをそれぞれ乗せている。

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 敷かれた白ポレンタ、これがまた良い。柔らかく面白い風味が立ち上る。本田シェフらしい外さない美味しさに、妻が「一皿目で既に満足しちゃった~♪」と嬉しそうだ。続いて白プレートに様々な前菜が乗って登場した。目に着いたのは、今日出来たばかりだと言う「コテキーノ」。
 鴨肉と豚肉のミミを合わせたソーセージだ。シェフのオリジナルは季節のビーツを入れてるところ。表面のパリパリの食感も楽しい。定番のレンズ豆にムラサキキャベツも添えている。「佐賀産ホワイトアスパラガス」には、マルケのトリュフにダイダイの果汁を使ったサバイヨーネソース。上には白菜の花も飾った。

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 定番の「地蛸のマリネ」。更に「天然鯛のマリネ」には、玉ねぎのソースを淡く合わせて。ふわふわな水牛のモッツアレラに生ハム、糸島「持田農園」のトマトを合わせた「夢のカプレーゼ」、黄金律で素材の美味しさを楽しむ。「あれ~?もうお腹一杯なんだけど 笑」と妻はかなり満足そう。
 ここで赤ワインもボトルでお願いしよう。いつものようにマダムお勧め数本の中から、「モッカガッタ バルバレスコ・コーレ(Moccagatta Barbaresco Cole) 2008年」をチョイスする。カンティーナに1952年創立の「モッカガッタ」。所有畑は12ha、1年間の樽熟成で年間4500本程度を作り出す。ネッビオーロ100%。

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 ガンベロ・ロッソでもトレ・ビキエーリ(3グラス)の評価を得ている。この「コーレ(コッレ)」は0.46.haで年産1000本。マダムが「少し前に開けましたがとても柔らかくて・・」と言う通り、ふんわり柔らかなバルバレスコだ。控えめながら、なめし革・ドライフラワー・湿気た黒胡椒が品良く香る・・この後出てくる「猪」には、赤身肉やコーヒーのニュアンスが、程よい調和を見せてくれた。
 と言う訳で続くは「アンティカ・オステリア・トト」お楽しみの一つ、多種のパスタから選んだ「いのししのラグーソース トスカーナ風ドルチェフォルテ」だ。糸島の桜井で獲れた取れた今季最後のジビエ。たっぷりの赤ワインで骨付きで煮込んだそれは、ココアパウダーやフェンネルシードが効いている。

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 まろやかでいて噛みしめると、赤ワインがパッ広がるように凝縮した力強さは食べ応えがある。余韻に残るいかにもジビエらしい風味が、手打ちパッパルデッレの幅広でスルリとした食感と実に良く合う。パスタ好きの妻は「これ大好き♪来て良かった」と上機嫌。濃厚ながら穏やかで尖ってない、バランス良くきっちりと着地した美味しさだった。
 この猪肉が十分にメインっぽい迫力だったが、次がメインの肉の登場となる。この日本田シェフ一押しという「イタリア産馬肉のランプステーキ」が、ワイルドな出で立ちで運ばれた。

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 ベネト州ヴェローナ産の馬肉のランプ肉の特に柔らかい部分を使用した薄切りのステーキ。上には削られたトリュフ、そして旬のラディッキオ(生とグリル)がたっぷりとプレートを覆っている。このイタリア野菜はお馴染み福岡在住のイタリア人シルビオが作ったもの。生と火入れによる苦味の差も心地よい変化になる。
 底にはアーティチョークとオレンジの皮も敷かれている。表面にキノコを塗った馬肉は、時間をかけて噛みしめるうちに独特の香りであふれる。どれも迫力満点、食べ応えあって間違いなく満腹なのだが、ドルチェが食べたくなるのもここ「アンティカ・オステリア・トト」の特徴だ。

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 それには当然食後酒グラッパは欠かせない。選んだのは「チョコレートとエスプレッソヌガーのテリーヌ」。添えられているのは、爽やかに甘い愛媛の「ブラッドオレンジ」と、珍しい「ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスのジェラート」だ。素朴で食べ応えあるイタリアらしいデザート、気付けばあっという間に完食している。
 これに合わせたグラッパは、定番の「シボーナ グラッパ・ディ・バローロ(Sibona La Grappa di Barolo)」。数百年の歴史をj誇るイタリア最古の蒸留所が、バローロ用のネッビオーロから作り出すグラッパ。樽が効いているが、甘くまろやかで上品な味わい。満足の気持ちでディナーを締めた。

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 いつもながら、シチリアでの修行歴が生きた本田シェフの勢いのある味わい。前回もそうだったが、最近は落ち着いて上品な安定した大人の美味しさも感じる。マダム曰く「最近シェフはテニスが楽しいようです」と仕事もプライベートも充実している様だ。春には夫婦二人でテニス観戦を含めたヨーロッパ旅行に行くと言う。妻は「まぁそれは素敵ね~♪」と一緒に喜んでいた(笑)
 そんな仲睦まじい本田夫妻に見送られながら、まだまだ忙しい店を後にする。いつもならすぐ車に乗り込むところだが、この夜はライトアップされた福岡城の桜を観るために少し歩いた。そして今日も見渡せば桜はまだ楽しめそうだ、今夜はロゼでも開けようか。

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ほら「パティスリー モンシェール」になってるし、なんなら「カファレル」とも読める(読めん!)

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 堂島ロールで有名な「パティスリー モンシェール(Patisserie Moncher)」、福岡でも博多阪急店と大丸福岡天神店がありますが、現在アタシはプライドロックで餌にロックオン中ですのでビジーでございますコンコンチキワ、予想に反しまだまだチェナラ・シモンズです(こんにちはチェリ~さん、またロックオンしてましたか?さすがに目がイッテマスよ;)
 な、何ー?と思われた方、大正解です(またロックオン中が?それとも目がイッテるほう?) ちぎゃいます!「パティスリー モンシェール」が2店舗あるんですよ、博多阪急は前からありましたけど、福岡大丸、いや、福岡天神大丸、違う、大丸福岡天神店にも(どれでも分かりますから;)

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 正確にお伝えしなければ、それがアタシの運命と書いてサダメ、タマネギと書いて美少年、頑張らなと思ったらキラキラ王子、キラーン(ほとんどテキトーが今更です姫;) いくらファイト王子に夢中だきゃらって、ニコラって名前を沢山知ってるからって、ファイト王子はキラキラに限界無し男だし、ニコラきゅんには二言無し男きゅんなんだきゃらね!
 (おい、テキトーに姫を付けてやったんだから話を進めて下さい;) つまり、以前大丸福岡天神にはキャワイイキャワイイ「ベビー モンシェール」ちゃんがいらしたの。ピンクだらけの、ピンクオバケの、ピンクババ・・じゃなくて、ピンク好きにはたまらない可愛いスイーツ店がね。

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 代表菓子には世界のアイドル、ハローキティちゃまとのコラボケーキなんてアタシの二番煎じなんだから(すみません、何故に二番煎じ?;) 時にはマイメロディーちゃまとの決闘も見届、はたまたキティフェイスでホールケーキにまで手を出し、あー、アチキもオワッタなと感慨深い思いまでしたのです(・・で?)
 そうしたら昨年末の大丸福岡天神店大改装時、「ベビーモンシェール」から姉妹ブランドの「モンシェール」に、事情があって数年前に改名したあの堂島ロールの「モンシェール」に入れ替わってたと言うじゃない!(あの、気付くの遅すぎませんか?;)

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 リニューアルした時のウリと言えば「キットカット」とかキットカットとかキットカットしか思いつかなかったから(でも?) 買ってないけど(だから?) ファイト王子は、別名ホソマッチョ王子は筋肉で演技されるんです、それが(それは聞いてない;) うっそー、全く食べてないお弁当をおさげしますか?と聞かれた時くらい衝撃(それは衝撃;)
 で、数ヶ月ぶりにお店のある付近にフラリと立ち寄ったら、「九州チーズのブッセ」なる商品が。これは大丸福岡天神店限定商品らしく、11時・15時・17時の3回に設定された限定販売だと書いてある。がケースには既に見えている、客はいないが沢山見えているので、少し早いが「ダメですか?」の問いに「ダメです」。

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 それはまるで「故郷に戻って!」との問いかけに「帰れないんだ」と言われたけど、その悲しげな顔が見れたからラッキーみたいな(違うし、テキトー過ぎます;) なので、限定品に固執していてもラチがあかないので、フラリと来たからフラリと定番パフェシリーズを手に入れましたぜ親父さん。
 え?何が人気かって?まずはやっぱり当たり前だぜ親父さん、1番は時期もんだよ「いちごパフェ」。生クリームとイチゴは、チェナラと冷たいキメ顔くらいにゾクゾクする(一度誰かに診てもらったほうが;) 2番は老若男女に受動受付「プリンアラモード」。

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 アタシは遠慮するよ、筋肉王子は1人って決めてるんでね(知りませんよ;)だからコレです3番「ショコラパフェ」。間違ってたらごめんなさい、貴方の筋肉は必要ですか?仕事に必要ですか?無駄はマッスルは削減しなきゃと思いませんか?(何処か打ちませんでしたか?;)
 だから親父さんには圏外の「抹茶パフェ」です(圏外ですけど美味しいですよー) 知らなかったと言えば、犯罪捜査ドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」で11年にわたってデレク・モーガン特別捜査官を演じてきたシェマー・ムーアが、アメリカで3月に放送されたシーズン11の18話をもって降板したらしいじゃない!

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 降板にも驚いたけど、途中降板にも驚いたし、特別何も理由なき降板?なわけ?そろそろ的な?リニューアルするつもり?「ベビーモンシェール」を「モンシェール」にする程度問題?やだー、Dr.リードきゅんは寂しがってないかなー?リードパイセンのイケメン度はますます上がり調子なのかなー?(そこ関係あります?)
 言って、セイ(はい?) 心配ない?(は?) 心配ないさ?(次いってくれませんか?;) 1826年トリノで誕生した「カファレル(Caffarel)」の話?そりゃ「カファレル」が考案したヘーゼルナッツとカカオを混ぜ込んだ「ジャンドゥーヤ」は古くはヨーロッパの王侯貴族に愛され、現在ではイタリアの国民的お菓子になったわよ?

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 もともと「ジャンドゥーヤ」は1852年、ジャン=ポール・カファレルがピエモンテ州特産のヘーゼルナッツをふんだんに加えたチョコレートとして発表したのが最初。この香り高くなめらかなチョコレートは「カファレル」の人気商品となり、今ではイタリアでチョコレートといえば「ジャンドゥーヤ」と言われるほどよね(確かにカファレルを知らなくてもジャンドゥーヤは知ってる人いるかもしれませんね)
 まさか、今日のコーデ?今日はね、新作の刺繍を全体にあしらったエスニック調のドルマンブラウスよ。色んなブランドからも出てるけど、これはアントンがアタシにとくれたデニム調のもの。昔のスモックみたいねって話したら「チェリ~ちゃんはスカートしか履かなかったのに、今じゃスカートはお蔵入りだね」って。

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 (・・やはり誰かに診ていただいたほうが;) そうそう「ジャンドゥーヤ」は初め、ピエモンテの方言で残片を意味する「ジヴー」という名前になるはずだったらしいよ。その後、歌劇の人気キャラクター「ジャンドゥーヤ」がパレードでジヴーを披露したことから、彼の名前で呼ばれるようになったんだって。
 まるで筋肉王子、キラキラ王子、ガンバラナイト、サバンナヒーローとかキットカット、そうきっと勝つみたいだね(春はやはり自律神経の乱れが多発してますね;) 「カファレル」はいつ行ってもあるキノコシリーズの他にも「チョコラティーノ缶(ネコ)」や「ピッコロアモーレ」など、

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 季節限定品・数量限定品を含め、差し入れにも手土産にも最適な可愛らしい商品が勢ぞろい。ですがー、もう春日和真っ最中、夏に向けて溶けて流れて消えていくー!ほら、急いで!急いで「カファレル」はじめチョコレートの谷に堕ちちゃいなよ(文章中、春ならではの不適切な発言がございましたら、懐の深さに免じてガッチリスルーをオススメいたします;) 春は曙太郎!(違う!;)

夜桜舞う京都「レストラン モトイ」で希有のワインと美春メニューに酔う

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 京都の桜も見ごろを越え葉桜になりつつある・・それでも世界中から訪れる花見の観光客は多い様子だ。5月に入ると京都三大祭の1つ「葵祭」に向けての神事「流鏑馬神事」「斎王代禊の儀」などが上賀茂神社・下鴨神社で行われるので、ゴールデンウィークも重なって京都の春はまだまだ賑わい続けるだろう。
 そんな中先日夜訪れたのは、京都のお気に入りフレンチ「レストラン モトイ(Restaurant MOTOI)」。ディナーでは久しぶりだ。日も落ちた頃、町屋が並ぶ情緒ある富小路通に着くと、いつもの白暖簾が照明に揺れて浮かんでいる。

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 くぐってすぐの小賀玉の木には白い花が咲いている。石畳のアプローチを進みガラス戸を開けると、歴史感じる日本家屋風情ながらモダンさを併せ持つ京都ならではの空間が広がる。天井高で落ち着いた木造りのメインダイニングには、中央に今日もフラワーアレンジメントが華やかだ。
 ウェイティングスペース(茶室)からは庭の椿や木瓜が見え、ダイニング奥の中庭には山桜が咲き誇り、灯篭や岩と合わせてライトアップされ、昼とはまた違った風情である。その奥にある蔵は個室として使われている。私達はいつものワインセラー前、落ち着いた半個室に案内して貰う。

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 セッティングされている皿はいつもの「伊賀焼(土楽窯)」。早速ワインリストを拝見しながら中村尚一郎シェフソムリエと相談。妻は「桜に合わせてドン・ペリニヨン ロゼにしよ~よ~」と横で言っていたが、思わず目にとめたソレに釘付けになった。「アラン・ロベール ブラン・ド・ブラン ル・メニル レゼルヴ(Alain Robert Blanc de Blancs Grand Cru Le Mesnil Reserve) 1989年」マグナムだ。
 中村ソムリエも「一本だけ仕入れる事ができました!」とドヤ顔で言う正にレアなシャンパンだ。アラン・ロベールは引退した為市場で見掛ける事も少ない。まさかここで出逢えるとは思ってなかったので、当然ながらこれに即決。

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 「アラン・ロベール」は17世紀から続く由緒あるレコルタン・マニピュラン。 妥協なき伝統的醸造法を守り、上品でふくよかな長期熟成型ブラン・ド・ブランを造る。自社グラン・クリュ畑「ル・メニル」のみ、平均樹齢30年の完熟葡萄のみ使用で手摘み収穫。シャルドネ100%の初しぼりのみで醸造する。
 出ている7種類中、最上クラスがル・メニルの「トラディション」とこの「レゼルヴ」。「レゼルヴ」は一次醗酵を大樽で行い、リリース直前の手作業によるデゴルジュマンそしてドサージュまで、長期間澱と共に寝かせられる。

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 大きなマグナムボトルから、田崎真也ソムリエデザインのチューリップ型シャンパングラス(木村硝子)に注がれると、美しいゴールドにきめ細やかな泡が立ち上がる。しかしすぐに泡は溶け込んで消える。ジャム・マンゴー・パイナップル・果実のコンフィチュール・バター・・優しく穏やかな中に、フレッシュで透き通るミネラル感が口元を引き締める。
 フレッシュさと熟成感がせめぎ合いながら、本質にあるピュアさがはっきりと顔をみせる。それから清廉で長い余韻へと連なる。乾杯に合わせて出て来たアペリティフは2種類。「ヘーゼルナッツのカラメリゼ マドラス風味」とチーズの旨味が濃縮した「グジュール」。

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 今宵のコースはいつものようにお任せの「創造(Creation)」。今田剛之支配人が白い手袋で運んでくれるのは「桑名の蛤とオシェトラキャビアのクープ」、sghr(菅原工芸硝子)のカクテルグラス「3種の泡」の中に、4層(蛤/キャビア/コンソメのジュレ/蛤のエスプーマ)をなす美しいアミューズだ。
 爽やかな旨味と酸味が口の中に流れ出し、繊細ながら旨味ある「アラン・ロベール」が見事に寄り添う。最後に添えたツクシの春の土っぽさが漂い、春の気分を盛り上げて行く。次のプレートは、前田シェフ得意の広東料理の技法を用いて焼き上げた「豚バラ肉」。カリッと音を立てる皮目の食感も楽しい。

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 「淡路島のはちみつ」「鯖のなれ鮨」を添えたところがモトイらしい。ハーブ・はちみつ・熟鮓・・熟成したシャンパンの要素に見事に寄り添う。ちなみにこの種漬花は中庭でスタッフが栽培した物だそう。ここでパンが2種(ハードとソフト)運ばれる。
 ポルトガルのエキストラバージンオリーブオイル「カーザ・アナディア プライベートコレクション」や、表面に「有明海苔」の粉末をまぶしたフランス産バターが添えられる。続いて「フォワグラナチュール、野菜と鱒のコンフィ」が登場する。50度を超えない温度で、溶けないように火を入れたハンガリー産鴨フォワグラだ。

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 口に運ぶと滑らかに、ゆっくりと溶けていく。それに添えられるのがノビルや揚げたノビルの根っこ、更に意外にも「イワマスのコンフィ」も。パン粉にはクミンがまぶされ、やはり前田シェフらしいアクセントを感じる。一つ一つの素材の味わい、各素材のバランス、そして全体の味わいの印象とトータルに素晴らしい一皿だった。
 続いては「リ・ド・ヴォーとコキヤージュのリゾット」。赤茶色の「ベルナルド」皿に、全体を覆った白い「木の芽の泡」が実によく映える。フランス産リードボーのムニエルを主役にした一皿だ。そのクリーミーな食感に、ホタテと白ミル貝のリゾットが香り豊かに味わいを下支えする。

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 フリットにしたフキノトウの日本の春ならではの苦味も満足感をプラスしてくれた。さて赤ワインは、中村ソムリエが勧めてくれた「シャトー・ド・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ(Chateau de Beaucastel Chateauneuf du Pape) 1994年」を開けよう。南ローヌを代表する歴史深い「シャトー・ド・ボーカステル」、ペラン家(Famille Perrin)が所有するのは1909年からだ。
 4代目ジャン・ピエール・ペランが1964年からビオロジック栽培をし、ローヌ地方では先駆者として知られてる。現5代目マーク・ペランは、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻と共に「シャトー・ミラヴァル」も手掛け、こちらもなかなかの評価を得ている。

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 アルプスの洪積層に覆われた中新世海洋性砂岩の土壌、ボーカステル・ルージュは70haとなる。シャトーヌフ・デュ・パプAOC認可の葡萄13種全て(ムールヴェードル30%、グルナッシュ30%、シラー10%、クノワーズ10%、サンソー5%、ヴァケラス、テレノワール、ミュスカルダン、クレレット、ピクプール、ピカルダン、ブールブーラン、ルーサンヌ)を使用している。
 葡萄は手摘み、果皮は果実のまま急速加熱により殺菌。マセラシオンはシラーとムールヴェードルを蓋なし大木樽で、他はコンクリートタンク。マロラクティック発酵後ブレンド。1年オーク樽熟成、瓶詰め後は1年以上熟成。

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 グラスに注がれると美しく艶やかな赤が揺れる。綺麗に澄み切った熟成感。赤いベリー系・スミレのドライフラワー・ジャコウ・胡椒・芝生・・・どちらかと言うとローヌには厳しい妻も「これ美味しいわね♪」と楽しんでいる。綺麗に熟成したこの1本は、ブラインドではなかなかローヌとは分からないかもしれない。熟成したブルゴーニュ的なニュアンスも醸し出していた。
 運ばれてきたのは「オマール海老のヴァプール 香りを立たせた葱を合わせて」。上には生のネギと生姜。そこにオリーブオイルが注がれて火が入る趣向だ。オリーブオイルを注ぐやピチピチと音を奏でつつ、エキゾチックな香りがテーブルに流れ出す。付け合わせはカツオ菜。

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 ソースはオマールのジュも加えて完成した、シェフ特製のXOソース。これが何とも美味でプレートの印象を確かなものにする。中華の仕立てとフレンチの旨みが一体化し溢れた一品であった。このあたりで「アラン・ロベール」を白ワイン用グラスに変えて頂く。熟した黄桃、甘露飴のニュアンスという深い味わいも流れ出す。
 そんな中、熱々の白い丸皿で運ばれたのは「マハタのポワレ 干貝のジュで仕上げたプチヴェール」。皮目はフライパンで焼き目をつけ、その後サラマンダーにてゆっくりと火を入れた。野菜は干し貝柱を戻す時のジュで旨味を加えながら仕上げたもの。シェリーヴィネガーのソースの酸味が、プチポワの青さと渾然一体となる。

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 マハタの上品な身質をフレンチらしく味わえた。いよいよメインは「広島の瓜坊のロワイヤル」の登場だ。ウリボーは8時間ほど煮込み、野兎のリエーブル・ア・ラ・ロワイヤル(Lièvre à la royale)的に仕上げたと言う。面白い質感の「森山硝子」の平皿上に、ジャガイモのピューレやトリュフも添えて美しいコントラストを描き出し、ねっとりとした料理の質感を目にも鮮やかに表現している。
 添えられた黒胡椒もローヌと繋いでくれる。口に運ぶとやや食感を残しながらホロホロと崩れるウリボウ。噛みしめるうちに、良い意味のくさみが鼻先から抜けていく。赤ワインをたっぷりと使用したソースもまた実に凝縮した力強さだ。この時期最後の野趣あふれる味わいを見事に堪能できる。

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 「ボーカステル」とも抜群の相性を見せる味わいが、コース終盤をきちりと締めてくれた。この後はデセール、お楽しみの3種類だ。ゆっくりと冷やした「アラン・ロベール」と楽しもう。まずは「森の香りのマスカルポーネ」。杉を煮出して抽出した香りを纏わせた「グラニテ」、そしてふんわり香る「マスカルポーネのアイスクリーム」だ。少量ながら清涼感あふれる良く出来た一皿。
 2皿目は「大原のコシヒカリ」、何とココナッツで炊いた京都のコシヒカリだ。アクセントにバルサミコ酢のソースを合わせて立体的に仕上げた。さすが京都と言おうか「これも日本らしい美味しいさね!」と発想に感心する妻。

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 そして3皿目は「金柑のコンポート トリュフの香りを添えて」。ポートワインの香りが濃厚に漂ってくる。薄い円形のチョコレートを割ると、ポートワインでコンポートにした金柑が顔を見せる。トリュフのアイスクリームにポートワインのソースも絡めながら、何ともリッチな味わいだ。そして「アラン・ロベール」がカリンのニュアンスとぴったりと合った。
 熟成したシャンパーニュの懐の深さを改めて感じ満足できた。最後はミニャルディーズのタワーがやって来た。フランス製の可愛いスタンドには、お馴染み「大徳寺納豆のマカロン」にシナモンを使った「八ツ橋風ガレット」など盛り沢山。

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 これにはハンドドリップのスペシャルコーヒーをお願いする。グッテマラ・エルソロコ農園で栽培された豆だそうだ。そうそう更に締めはサプライズで、グラスに煙を閉じ込めた一品が運ばれて来た。グラスを取るとモクモク・・焦げ目がついたマシュマロが現れた。「ライムのマシュマロ」を香ばしくスモークしたと言う、これもまた美味しく最後まで盛り上がった。
 フレンチらしい旨味の表現や強弱、そして前田シェフの経歴から来る多様な技法を加えた京都の食材達、それらが精妙にクロスする味わいを流れるように楽しめる。明るく真面目なスタッフの取り組み姿勢も好印象だ。

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 ワインリストも充実しているから選びがいがあるし、毎回それとなく勧めてくれるシャンパン・ワインもツボを押さえている。京都らしい空間で充実のフレンチを、美酒と共に堪能した春の一夜となった。次の季節の京都入りもまた楽しみになったねとご機嫌の妻と「レストラン モトイ」を後にした。


「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」こそが我が家のワードローブ?!

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 桜の花びらが風に舞い散るこの日、銀座フレンチのディナー前に「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」に向かう。一時期は減ったように思われた海外からの観光客も、また花見シーズンとあって銀座に多く見掛ける。信号待ちで車が止まった数寄屋橋交差点、ふと見上げると巨大なガラス細工の様な建築物が輝いていた。
 それは3月31日にオープンした「東急プラザ銀座」。銀座フリーWi-Fi「G Free」使用可能な全13フロアには、ファッション・雑貨・飲食店など125店舗が入っている(延床面積約5万m2)。建物外観はなるほど、伝統工芸「江戸切子」モチーフのデザインよ。

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 全体的に「和」のコンセプトでかつ未来的な空間に仕上がっているとの事。「光の器」をイメージした華やかなライトアップは、毎日25時まで行われると言うから目立つわね。話題は8・9階の、空港型市中免税店「ロッテ免税店」か、取り扱いは153ブランドと大掛かり。
 6階は「FIND JAPAN MARKET」をテーマとして「IKIJI」「藤巻百貨店」など19店舗が、7階は日本カルチャーを発信する東急ハンズの新業態「HANDS EXPO」が入っている。そこを27mの吹き抜けにした「キリコラウンジ」、屋上には「キリコテラス」もあるとの事。

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 とまぁそんな話をしているうちに銀座並木通りへ到着。ルイ・ヴィトン日本初の直営店として1981年にオープンした「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」。最近は顧客イベントの関係で「六本木ヒルズ店」「表参道店」など他店舗が続いていたので、我が家のメイン店舗のこちらへ訪れるのは久しぶり(ちなみに地元「福岡店」はこちら)。
 夕闇に浮かび上がるファサードは光と影の柔らかいイメージ(青木淳氏2004年設計)。黄金のショーウインドーの上下には、テキスタイルデザイナー須藤玲子氏による「折り紙」風オリジナルファブリック。シックで重厚な印象が銀座らしいわ。

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 そう言えばこの「銀座並木通り店」、4年ほど前に各階順次改装してリニューアルオープンした。担当した建築家グエナエル・ニコラ(Gwenael Nicolas)と言えば、日本拠点のプロダクトデザイナーで、「ベルルッティ梅田阪急店」や「JG ジャン-ジョルジュ東京」なども手掛けているが、今まさに注目の松坂屋銀座店跡地(銀座6丁目)に開発中の商業施設・内装も担当しているの。
 そんな美しき「銀座並木通り店」は何と、今年の夏またもやリニューアルを敢行するんだって?!いやいや相変わらずイケメン店長、こんな短期間でまた改装って何てリッチなのよ?

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 エピ柄ガラスの壁に、六本木「三保谷硝子店」の職人さんが手仕事した「手彫りモノグラム」が輝く1階エントランス、そして2階の漆塗や金箔がゴージャスな「ウォッチ&ファインジュエリーサロン」・・・が来月から工事に入るんだって!1階はレザー製品中心の展開にしてもっと気軽に入れる?様にするんだそう。出来上がりが楽しみだね~♪
 地下「メンズフロア」、3・4階「レディスフロア」など他のフロアはそのままなので、工事中でも入れるとの事。と言う訳で入店すると、美しきLVスタッフ嬢達が皆さん笑顔で出迎えてくれ、ダミエモチーフの黄金のエレベーターで5階「VIPルーム」へ案内してくれる。

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 1フロア全てを使った広々ゴージャスな空間は、黒とゴールドを基調にしたリッチな大人の世界♪ 大きなソファーセットに明るいクローゼット、特別なハードトランク(棚)、そして壁にはスペシャルオーダー「オートマロキヌリ」のサンプル素材が、カラフルにズラッと贅沢に並んでいる。もう一方の壁には「オートマロキヌリ」による実例・・う~ん輝く白バッグが欲しくなる季節よね。
 さすが世界一のレザーブランド、美しいわ~とフカフカソファーに寛ぎつつサンプルを眺めていると、キュートな担当嬢が大好き「ドン・ペリニヨン(Dom Pérignon) 2006年」を運んできてくれたよ♪ おつまみなスイーツも、わ~い嬉しい(パチパチパチ)

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 そして更に、遅ればせながら~の主人へのバースデープレゼントも運ばれて来た!担当嬢がわざわざ、あちこち探し回ってくれたと言う「青い薔薇」アレンジメント。銀座のプリザーブドフラワー専門店「ベル・フルール(Belles Fleurs Tokyo)」のブルーが、「一番濃くて大きくてイメージ通りでした!」とはしゃぐ担当嬢、可愛いね。どうもありがとう♪主人も綺麗なブルーだと喜んでいる。
 「青い薔薇」の花言葉は、夢叶う・可能性・神の祝福など、お~素晴らしい♪縁起が良い。360度どこから見ても美しい濃淡ブルーの薔薇プリザーブド、大事に飾らせて頂くわね。

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 更に毎年恒例のお楽しみ「バースデープレゼント」も運ばれた。顧客によって色々だそうだが今年主人が頂いたのは「レザートレイ(非売品)」。上品なベージュグレーでかなり大きなサイズよ。色々使えそうだなぁと思っていると、見透かした主人が「これは僕の書斎で使うからね」と先に言われちゃった(笑) 
 ワイワイ盛り上がっている所へ、レザーグッズ部門マネージャー嬢が登場。お願いしていた新作バッグを持って来てくれた。今季私は既に新作購入済みなので、今日はチェリ~ちゃんへのプレゼントよ。アリシア・ヴィキャンデルが広告のカワイイ系「ツイスト」を選んだ。

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 イケメン店長もやってきて、4月23日から紀尾井町の特設会場(ルイ・ヴィトン美術館)で行われるエキシビション「空へ、海へ、彼方へ── 旅するルイ・ヴィトン(Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton)」など、色々楽しい話を聞かせて頂く。さぁ今日の目的は私の服(プレタポルテ)選び。
 VIPルームで見ていたんだけど、もっと沢山見たくなり4階レディスフロアへ降りる。ここはクリアな泡のインスタレーションが浮かぶ明るく優しい空間。「2016年春夏レディース・コレクション」はショーコレクションの他に、少し着易くカジュアルに作ったラインも出していて、一般の人も買いやすくなっている。

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 私はやはりニコラ・ジェスキエールらしい個性的ショーラインが欲しい。近年ニコラになってからの「ルイ・ヴィトン」は、更に進化してフューチャリスティックワールド♪ 世界最高峰の伝統技術に世界最先端のデザインを組み合わせる、真のラグジュアリーが体現できて毎シーズン楽し過ぎる。
 日本入荷商品の資料の中から、またもや試着もせずに、いや実物も見ずにドレスを購入。ニコラに間違いはないからね(笑)、多店舗にあった在庫を取り寄せて我が家まで送ってもらうよ。届くのが楽しみ~♪次のイベントに着ていこう。

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 そんなやり取りを担当嬢達としている横で、主人はまた何やら見つめ説明に耳を傾けている。ここ「銀座並木通り店」は、パリ・ヴァンドーム広場の「ウォッチ&ファインジュエリー サロン&アトリエ」と同等の品揃えと言うから豪華さも半端ない。もしや・・
 やはり!見ていたのは好物のラグジュアリー・ウォッチ。職人のハンドペイントによる38色文字盤、と言えば「エスカル」。しかも~昨年ミニッツリピーターを搭載して更に「ルイ・ヴィトン」の実力を見せつけた「エスカル ワールドタイム ミニッツリピーター」、キラキラ美しいピンクゴールド。

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 「可愛いよね、あなた好きでしょ」と楽しそうな主人。隣では「ルイ・ヴィトン」ウォッチ&ジュエリー統括・高木恒雄氏の刺客嬢も微笑む(笑) いやいやピンクゴールドは可愛いが値段は可愛くないですから(汗) 世界最高峰「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン(時の工房)」を持つルイ・ヴィトンは、今や名実ともに怖い物なしね。
 そうそう先日は「ジュネーヴ・シール(Poinçon de Genève)」認証を獲得した。サファイアガラスの向こうに文字盤を見る事ができる、ゴージャスなトゥールビヨン・ムーブメント「LV グラヴィティ」。トゥールビヨン機構を装備した精巧なスケルトン・ウォッチなんて是非見てみたいわ。

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 更にそこへCRM嬢が持ってきたのは、何とも眩いハイジュエリー、個数限定で世界を巡回している正に貴重過ぎる指輪・ネックレス・ピアス♪ 何カラット?!これはまぶしい!さっきまで欲しいなと思っていたジュエリーがかすんでしまったよ。桁が変わると当然世界も変わるわ。
 1896年にジョルジュ・ヴィトンがデザインした「モノグラム・フラワー」が、びっちりダイヤが埋め込まれて3D状態。精巧な細工が光る繊細なコレクションよ。テーブルを囲んでいた4人の美しいLVガール達(スタッフ)も皆ため息(笑)

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 気が付けばみっちり2時間、今日も賑やか盛り沢山なショッピングタイムだった。全てにおいて新しく斬新なのに歴史を感じる、この感覚が世界一たる「ルイ・ヴィトン」なのよね。日本におけるラグジュアリーブランドの原点とも言える「銀座並木通り店」はやはり特別な存在。我が家にとっては、ここにくれば何でも揃う正に理想のワードローブよ。
 帰りは礼儀正しい4人の美しきLVガール達に見送られ、夫婦二人幸せな気持ちで同銀座並木通り沿いにある「お気に入りフレンチレストラン」に向かうのだった。あれ?予約時間過ぎてるよ?!(汗;) 続く・・

頑張る時や!!「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」や「エシレ・メゾン デュ ブール」などお伝えします

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 この度我が家の地元である九州で発生した「熊本地震」。甚大な被害により多くの命が失われた事、深い哀悼の意を表します。そして被災された方々・関係者の方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
 また救援や復興支援などの活動に尽力されている方々に、深く敬意を表します。皆さまの安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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 こんにちは、最近は思いもよらないくらい頑張ってる人を応援しています、チェナラ・パンナコッタです。シャドラーンでいつか一目惚れを!なんて画策していませんけど(こんにちはチェリ~さん、頑張る事は良いことですね) 今こそ頑張る時や!です。
 以前ご紹介した「タコベル」。1号店目を渋谷、そして2号店には私が出没した汐留にオープンしましたが、今年夏は青山に3号店目をオープンするんですって。1962年にアメリカ・カリフォルニアでグレン・ベルが生み出したメキシカン・ファストフードショップ「タコベル」。全米を中心に世界で7000店舗以上を運営する世界有数のファストフードブランドです。

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 アタシの頑張ってる人は以前にも大役を果たしたのに、2016年にも大役を果たしてる、生み出したのはアタシじゃないけど、支えて胸筋の一筋くらいにはなってるんじゃないか?なくらい、世界でも類をみないパッションを有するチェリ子は九州の底力を知っています(博多っ子は諦めることを知りませんからね)
 諦めないついでに、福岡から全店舗撤退した「クリスピー・クリーム・ドーナツ」ですが、なんと今年は日本上陸10年を迎えるらしく?それを記念し、これまで販売した中から選りすぐりのドーナツを集めた「10th Anniversary Dozen」が4月27日から5月31日まで販売されるんですってねー。

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 せっかくの10th Anniversaryをお祝い出来なくて残念ですー(確かにに寂しいですね) アタシ、後ろは振り向かないの。背中は過去に向けるもの!ほら、未来は思うほど遠くにはないじゃない(そうですね、明日は未来ですものね) 分かってるの、なんやかんや後ろ向きの選り好み半端ない女です、せやで、アタイは偏りのある女やで~(大丈夫ですから;)
 ならばこれならどうだ!ミシュラン3ツ星を獲得しまくっている「ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)」の、巨匠ロブちゃんが監修するブランジュリー「ル パンドゥ ジョエル・ロブション(LE PAIN de Joël Robuchon)」と、

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 カフェ「ル カフェドゥ ジョエル・ロブション(LE CAFE de Joel Robuchon)」が、JR新宿駅新南口に出来た新商業施設「ニュウマン(NEWoMan)」の1階に3月25日オープンしました。「ニュウマン」では、ブランジュリーで購入した焼き立てのパンを併設カフェで食せる新形態で、
 営業はアタシがとっくに起きてから数時間後の朝8時から、下手すりゃ夢の中にいる22時までとなっており、「ニュウマン」限定のパンや、朝昼晩と時間帯によって異なるパンなど、ここでしか味わえないパンを豊富に提供するんだって(チェリ~さんの睡眠時間帯を知りたくはないはず;)

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 ロブちゃんも「大好きな九州に、いち早く平和が戻るように」て言ってた・・他にもロブちゃんネタならねー、父上母上お馴染み恵比寿「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」の、1階にある「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション(LA TABLE de Joel Robuchon)」併設のカフェテラスを、4月27日から10月30日まで営業するらしいですー。
 テラスなんて、シャレオタがコレもんでコレして、これないとかやるヤツだしょ?(何の偏見ですか?;) アタシには無理、頑張る時やって解ってるけど(頑張る時ですよ) 恵比寿にも、新宿にも、テリトリーからは離れすぎているもの(おい、博多娘;)

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 そう!アタイは博多娘、負けない、負けないもん、頑張る人に、頑張る時に、頑張るんばで、顔向けできるようアタイも頑張る時や!(そうよ、頑張って!) なので、丸の内ブリックスクエアにある「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブちゃん」(惜しい、ロブション;) を呼びたいと思います(ん?)
司会者「現場のチェナラさん、今現在の様子を伝えて頂けますでしょうか?」
チェナラ「はい、コチラ現場の丸の内ブリックスクエア、角にあります『ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブちゃん』前に来ております」(違う、ロブション;)

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司会者「いつも行列が絶えないイメージのあるカフェは、やはり混雑必至でしょうか?」
チェナラ「はい、昨今の海外旅行者の大量発生による新たな現象も起きています。こちらをご覧ください、明らかに並んでおられるのはアジア系やヨーロッパ系の海外の方ですね」
チェナラ「入り口から店内をくまなく写真に収め、日本に来てまでもヨーロッパの巨匠店に訪れる、それはまさに毎週のように、いえ、毎日でも頑張っている人にアタシも見たい、聞きたい、叫びたい想いでしす」(叫ぶのはなしで;)

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司会者「なるほどね、ところでチェナラさん、ロブちゃんのブティックには何が並んでいますか?」
チェナラ「新宿にオープンした『ニュウマン』では、ニュウマン限定商品があるようですが、こちらには本日このようなパンが並んでおります。今はなかなか心の底から美味しい!と叫ぶことができませんが、立ち上がり全てを受け入れ、大空に笑顔で美味いと叫べる日を祝いたい一心です」
司会者「チェナラさーん、同感です」
チェナラ「頑張る時や!」
司会者「ところで、美味しそうなパンが並んでますね」

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チェナラ「はい、ではサクッとご紹介しますね。まずはサクサクなら他の行列店にも負けないはずなんだけどなー、なんてポロっと聞こえてきそうか『クロワッサン』259円に、こちら『バニラのクロワッサン』313円なんてものもあります選り取り見取り五月みどりでーす」
司会者「あははははは、伊藤みどりがくるかと思いましたよー」(いや、何なんだこの世紀末的アホなやり取りは;)
チェナラ「ならばコレ『パン オ ショコラ』280円だってパリパリでしょう。しかし、ただパリパリを望むならバターを挟み何層にも何層にも重ねていけば良いじゃないですか?」(いや、もう重ねてますけど;)

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司会者「チェナラさんは時々まっとうな事を言われますからドキドキしちゃいますー」(はぁ?;)
チェナラ「いえいえ、アタシは頑張る人あってのアタシですから」
司会者「チェナラさーん、スタジオに来てますよーロブちゃんパン。こーれーはー何でしょうか?」
スタッフ「ヴィエノア 237円、ショコラの食パン 410円、クルミ食パン 216円」(棒読み;)
チェナラ「今回ご紹介しきれなかった商品は、他にもターンとございます。テイクアウト商品にスープなんかもあり、お、コレは花見に良いぞ!なーんて思いましたからね」(桜はとっくに散りましたよー;)

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チェナラ「あ、コチラもお久しぶり男くんですー」
司会者「チェナラさーん、それは?」
チェナラ「こちらも丸の内ブリックスクエア内にございます『エシレ・メゾン デュプール(ECHIRE MAISON DU BEURRE)』ですよ。こちらのクロワッサン、最近はまた再燃したようで、焼き上がりに並ばないと買えないんですってねー(その世間話みたいなのは何か?;) ですが、アタシの目的はコチラなんで何の問題もございません。エシレが誇るスイーツの1つ『マドレーヌ』と『フィナンシェ』&『キャラメル』きゅんです」

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司会者「まさか流行りの爆買いですか?」
チェナラ「いえいえいえ、こんなモンじゃ爆買いとは言えませんよ。いくら1つ1つに大量のエシレが使われ、しっとりとした食感にエシレの風味がドッと押し寄せようが、受け止める胃袋には待ち構え隊が集結し、アイドルコールを永遠と叫ぼうと魂に響こうと、アタシは止めない。だって今がアタシの頑張る時や!」
司会者「チェナラさーん、皆で踏ん張り頑張る時やですよ!」
チェナラ「この大空かけぬけ、後戻りはしない!」

司会者「しない!」

マンダリンオリエンタル東京「オリエンタルスイート」でお江戸の春を楽しむ

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 熊本地震で悲しみと不安に包まれる九州。多くの命が失われた事に深い哀悼の意を表し、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。救援や復興支援に尽力されている方々に深く敬意を表します。
 我が家のある福岡市中心部もかなり揺れたにせよ被害はなく、皆一見普通の生活を送っている。被災地に近い都市と言う事でバックアップ拠点になっており、水やトイレットペーパーなど被災地に優先的に送られているので、福岡でも何かと品薄状態。今後は九州産の食材も当然ながら大きく変化するだろう。

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 全線開業5年を迎えたばかりの九州新幹線が、予想以上の損傷で(博多駅から東は問題ない)、元に戻る目途はたっていない。今秋に予定していた株式上場どころではないだろう。まだ続く大きな余震・・被災地ではライフラインも回復していない。日々見守り祈り、我が家にできる事を1つずつやっていく・・今はそれしかない。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
 震災前に宿泊したのは、東京・日本橋三井タワー最上部に位置する「マンダリンオリエンタルホテル東京(Mandarin Oriental Tokyo)」。日本橋三井タワーは2005年竣工、2014年に防災・BCP改良工事を完了している。

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 これによって、地震発生後のエレベーター早期運転再開可能(S09クラス)となり、更に震度5強程度までの緊急停止には、エレベーター点検を待たずに自動運転再開を可能とする「自動診断仮復旧システム」にもなった。そして、在館者100%相当3日間トイレを使用可能。
 非常用発電機とオイルタンクを増設により、電力供給も72時間になった。365日宿直等による「危機管理センター」や「防災備蓄品」「一般帰宅困難者の受入訓練」といった取り組みも評価されている。内装的には、「ジシンサク」と言う阪神大震災の」教訓から生まれた耐震工法を採用。

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 つまり地震の振動により内装壁が倒れて、避難経路(廊下や階段)の下敷きになり、動けなくなったりする事を避ける「安全な内壁」。これは東京ミッドタウンでも採用されている。・・などと言った具合に、自宅だけでなくやはり一時の宿泊先であっても、安心して過ごせる拠点は何より。ソフト面に加えハード面のチェックも怠らずに、色々判断していきたいと改めて思ったわ。
 そんな日本橋三井タワーの1階「マンダリンオリエンタルホテル東京」のエントランスは、アジアンな朱にティノ・クワンらしいライティングが印象的。館内には須藤玲子デザインのテキスタイルがあちこち見られる。カウンター横と、奥にライトアップあれた生け花も美しい。

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 ホテル全体のデザインは、エスニックデザインに定評がある中国系シンガポーリアン「リム・テオ ウィルクス デザインワークス(LTW)」。そして38階メインロビーに上がると、お馴染み大きなフラワーディスプレイ、今回は竹林の中に大きな扇子が輝いている個性的な作品。
 このホテルは「フォーブス・トラベルガイド2016年 格付け」で、東京のホテルとして唯一2年連続「ホテル部門」「スパ部門」と、最高評価5ツ星を獲得している。「アメリカン・アカデミー・オブ・ホスピタリティー・サイエンス」では6ツ星を10年維持しているわ。車付けから感じていたが、4月は新スタッフが入ってホテルの空気が変わる時でもある。

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 背後にスカイツリーが美しくそびえるフロントで紹介された、香港から配属になった女性マネージャー。明るくナチュラルでハキハキと好印象(よろしく♪)。178室中21室がスイートルームで、今回宿泊するのは「オリエンタルスイート(100m2)」。皇居・新宿方面を臨む見晴らしの良いの明るい部屋よ。間取りはと見晴らしは、「マンダリンスイート(100m2)」より良い。
 伝統工芸の技と素材で作られたオリジナルのインテリアは、アースカラーで統一されて落ち着く大人の空間。張り地やカーテン、絨毯なども須藤玲子テキスタイルデザイナーが手がけている。窓際にはオミナエシモチーフのソファ(釣り糸を張った特殊な技法)。

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 竹のフローリング、壁に掛かっているアートは「着物の染型(伊勢型紙)」や「帯」だったりして、日本橋らしさを演出している。そう言えば今月までの宿泊プランで、「テキスタイルデザイナー須藤玲子女史とのコラボレーション (NUNO - LEGENDARY TEXTILE DESIGNER)」と言うのがある。
 彼女がデザインした「オリジナルシルクスカーフ」と、彼女のサイン入り本「森と水」が付いている様なので、ファンの方は嬉しいと思うわ。少し前には「グローブ・トロッター」と彼女がコラボしたスーツケース(21TC)が貰えるスイートルームのプランもあった。

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 リビングの玄関寄りに「ネスプレッソ」「お茶類」「ミネラルウォーター」。真ん中の大きなテーブルには、可愛いフラワーアレンジメントとウェルカムアメニティ。今回も「メロン」が丸ごと~♪ 少し開けた上部から綺麗にくりぬいた球体のメロンが、ゴロゴロと食べやすい状態で潜んでいて嬉しい。この日は夕方に「ルイ・ヴィトン」に行くのでシャンパンを開けるのは我慢する。
 そしてチェックイン時に頂いたプレゼントの箱には、「お江戸日本橋」の様子が描かれた伊場仙製の「オリジナル扇子」と専用壁掛けが入っていた。メッセージカードの絵柄にもにもなっているそれは、以前は部屋にアメニティとして備え付けられていたのだが、今となっては貴重な物なの。

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 1階のエレベーターホールには、正にその本体と言える立派な扇子が額装されている(ホテルのマークも扇子型)。コーナービューになる寝室には、イタリア製エジプト綿シーツ(スレッドカウント450)が爽やかなキングベッド。寄木細工のベッドボードが印象的。就寝前にはサイドにアロマオイルと和菓子も置かれる。
 寝室奥にはクローゼットルームで、「浴衣」「バスローブ」の他に「傘」「ヨガマット」「アジアン・スリッパ」「衣服用ミニコロコロ」「靴磨きセット」「ジュエリー拭き」がセットされている。それに続くバスルームも広く(トイレはここ1つ)、バスアメニティも相変わらず充実しているわ。

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 基本の物に加えて「耳栓」「デンタルフロス」なども。そしてやっぱりお気に入りの「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。丸みを帯びたクリアボトルの「シャンプー」「コンディショナー」「シャワージェル」「ボディクリーム」、そして「石鹸」。ふんわり甘く官能的な香りが好み。バスソルトは「ラベンダー」「ユーカリ」「ジュニパー」のハーブ3種。
 このホテルは、ルームサービスは24時間対応で、37階レストランフロアを中心に12のグルメがありレベルが高い。そう言えば今、フレンチファインダイニング「シグネチャー(SIGNATURE)」では、6月26日まで「魯山人の食卓 ~La Table de Rosanjin~」と言うのをやっている。

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 8コースディナーと5種のドリンクペアリング。真の美食を提唱した北大路魯山人の、考えや技法を読み解く新しい「食の体験」と言う事で、宿泊プランと特別メニューがあるんだって。イタリアン・オールデイダニング「ケシキ(KSHIKI)」も良いし、その一角に設けられた「ピッツァバー オン サーティーエイス(THE PIZZA BAR ON38TH)」もまた行きたいな。
 「オリエンタルラウンジ(Oriental Lounge)」内には「タパス モラキュラーバー(Tapas Molecular Bar)」もある。フロント横の「鮨 そら」は我が家お馴染み。と言う事で翌日はホテル内でランチを楽しむ事にする、何処に行こうか??続く・・

銀座を代表するフレンチ「レストラン エスキス」を堪能した春夜

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 「ルイ・ヴィトン 銀座並木通り店」で買い物をした後はすぐ近くにあるフレンチ「レストラン エスキス(Restaurant ESqUISSE)」へ向かう。我が家ではすっかりお馴染みだ。そう言えば先月31日に銀座5丁目に開業した「東急プラザ銀座」4階に、その「エスキス」の姉妹店「エスキス サンク(ESqUISSE CINQ)」がオープンしている。女性向けフロアで唯一のグルメショップだ。
 ライブ感あるオープンキッチンなカウンター席に、テーブルに半個室もあり、レストランでしか味わえなかったアシェット・デセールが楽しめる事から既に人気。多い時には70食も出るそう。テイクアウト商品もある。

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 そして「レストラン エスキス」のある「ロイヤルクリスタル銀座」の7階には、何と近々ビストロ形式の「エスキス」がオープン予定。リオネル・ベカ(Lionel Beccat)シェフの監修の元、若い人向けにバー利用も出来るカジュアルな店にするとの事だ。
 既に地下1階にはワインバー「サロン ドゥ エスキス(SALON de ESqUISSE)」があるし、銀座和光・アネックス1階では「パン ド エスキス フォー ワコウ(Pain d' ESQUISSE for WAKO)」としてパンの販売もしている。クリエイティブで繊細な「エスキス」ブランドは、今や「最先端な銀座フレンチ」を象徴する存在と言えるだろう。

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 と言う訳で、ロイヤルクリスタル銀座の9階へ到着、エレベーター扉が空くと木の温もりに包まれたエントランスが広がる。今やトレンドと言える北欧風だが、その走りが「エスキス」の空間と言えるかもしれない。あまりにカジュアル・質素にすぎると我が家がレストランに求める空間とずれてしまうのだが、「エスキス」はそのバランスが絶妙だ。
 奥に広がるダイニングは都会的で柔らかな空間。世界を見据えたエコ時代の環境建築的にも見える。寄木張りフローリング、天井梁の添木、木製チェスト、設備を覆う木枠、漆喰の壁・・ナチェラルさが近代建築の中に温かみをもって融合する。

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 ふっくら大きめの椅子、合わせた重厚な大型間仕切り、見渡せば今日もヨーロッパからの客がちらほら見える。今宵も支配人の若林英司シェフソムリエが笑顔で出迎えくれ、いつものダイニング窓側角、銀座晴海通りが良く見えるテーブル席へ案内してくれる。テーブルにはリオネルシェフのアートメッセージが置かれ、揺れるキャンドルの横にはシンボル「立体リンゴ」も輝く。
まずはシャンパーニュで乾杯、ここ「エスキス」ではコースにグラス・シャンパーニュが付いているので、迷わずさっと喉を潤すことができて嬉しい。この日は「テタンジェ ブリュット・レゼルヴ(Taittinger Brut Reserve NV)」、爽やかな柑橘の香りとミネラル感から来る軽やかな飲み口が、蒸し暑い夜に合った。

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 そこへグラスに入った美しいアミューズが運ばれてくる。グリンピースのムースに、アボガドのムースやフローズンのサワークリームを合わせた、爽やかでいて「エスキス」らしい重層的な一品だ。底にはシャルトリューズ、ハーブのリキュールを使ったゼリーも潜んでいる。「テタンジェ」ともピッタリとくる・・いつもながらこのスタートから隙がない。
 そうだ、NHK・BSプレミアムで4月から「あてなよる」と言う番組がスタートするのだが、実はこれに若林ソムリエがレギュラーで登場する。「酒の肴のことを日本人は愛情を込め『あて』と呼ぶ。酒にあてがうもの、酒の味を引き立ててくれる伴奏者。極上の『あて』と酒でたのしむ大人のエンターテイメント。」と言う内容。

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 毎月京都入りして、料理研究家・大原千鶴氏の作る「あて」に、若林ソムリエが「酒」を組み合わせていく。翌日に若林ソムリエが丁度京都に行くとの事だったので、そんな収録話でも盛り上がった。28日の放送のテーマは「納豆」で、押切もえ氏と岸博幸氏がゲストだそうだ。9月まで月1回最終週の放送というから楽しみ。
 さて前菜一品目、「ホワイトアスパラガス」がデザートの様な仕立てでやってきた。南イタリアのフレッシュチーズであるブラータを、ホワイトアスパラガスの表面にソースのようにかけ、マッシュルームやカリフラワーを細かく削いで菊の花と共に振っている。周りには春らしく軽やに、白い柚子のパウダーも添えて香りを立たせた。

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 かなり食感を残した「ホワイトアスパラガス」を噛みしめると、パッションフルーツやキノコの風味が複雑に、そして仄かに漂う。ホワイトアスパラガスが柔らかいと緩い印象になりかねないところを、固めの食感できっちりと引き締めていた。
 そこに若林ソムリエがサッと、ドイツ「ヴァイングート・ファン・フォルクセン シャルツホフベルガー・リースリング・アウスレーゼ(Weingut Van Volxem Scharzhofberger Riesling Auslese)」を合わせてくれる。イエズス会修道院の醸造施設だった「ファン・フォルクセン醸造所」。プロイセン王国時代(1865年)の格付けで「グラン・クリュ/グローセ・ラーゲVDP」を獲得している。

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 「このプレートには厚みのあるシャルドネよりもこれ位軽い方が合うと思います」との事。青リンゴ・ライラック・白い花の花びら・・仄かな甘さと酸味が飲み疲れない。癒されるマリアージュに、妻は「さすが今夜も若林マジックだわ~♪」と早くも満足な様子だ(笑) そこにお馴染みのパンが運ばれる。「パン ド エスキス」「エスキス サンク」でも活躍中のブーランジェ・成田一世氏による、
 素材と食感にこだわった「食事に合うエアリーなパン」だ。「E」を模ったゲランド塩やフワッとしたバターも安定の美味しさ。バターナイフは京都の竹で作られた物。次のプレートは、ミルガイ・ツブ貝・赤貝など「貝類のソテー」を、ブロッコリーのピューレでまとめた一皿。

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 上にラビオリで蓋をしていて食べ応えもある。なめらかなピューレにも感じる、野菜の風味も爽やかでバランスが際立つ。ナスタチウムなどハーブや生のスナップえんどうの青さに「リースリング」がピタリと寄り添う。続く赤ワインはいつものように、若林ソムリエのお薦めをボトルで頂こう。
 今宵は「アラン・ユドラ・ノエラ ロマネ・サン・ヴィヴァン グラン・クリュ(Alain Hudelot Noellat Romanee Saint Vivant Grand Cru) 2001年」。ウージョに1964年設立のドメーヌだが、「シャルル・ノエラ」を受け継いだ関係で「ルロワ」と隣接するなど、ヴォーヌ・ロマネに素晴らしいクリマをいくつも持っている。

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 若い時は今ひとつだか熟成すると本領を発揮する。特に2008年にシャルル・ヴァン・カネットに代替わりする前、祖父の時代の方が緻密なタンニンと構造と言う(完全除梗)。「2001年」のブルゴーニュ赤はなかなかのヴィンテージ、その意味でも熟成具合が楽しみだ。なるほど花畑、可憐な奥にスパイス・薔薇のドライフラワー・・
 暖かさ・湿気を感じる熟成香が華やかに香る。余韻はどこまでも長い。エレガントさと力強さを兼ね備えた飲み口に、思わず目を合わせる。「こういうワインがお似合いですよ」と言う若林ソムリエの言葉に、妻は「ありがとうございます!正に殺し文句だわ♪」とご機嫌だ(笑)

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 ちなみにワインホルダーは、小野里奈氏デザインの「KAGO-ハニカム」、これは我が家も真似をして使っている。続いての前菜は「アンディーブ」、まさに花びらが開いたかの様な盛り付けで登場する。ホウレンソウのソース、さらにジュ・ド・トリュフのエマルションの上に立つアンディーブ。
 中にはフキノトウのピューレや黒トリュフを詰めている。アンディーブの甘み・酸味を感じる苦味と、フキノトウの春の大地を思わせる苦味が呼応し合い、更に黒トリュフの妖艶な香りと融合して一つの味わいを構成する。何とも複雑ながら完成度の高い一品。

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 「フキノトウとピノ・ノワールは抜群に合うんです」と若林ソムリエ。何でも3ツ星の日本料理「かんだ」で神田裕行氏と話していて、フキノトウと桜海老にピノが抜群に合う事を知ったとの事。それをリオネルシェフに伝え、試行錯誤して作り上げた一皿なのだ。
 なるほど「ロマネ・サン・ヴィヴァン」が抜群に合う。ワインフェアなどイベントを除き、普通は先に料理人が目指す料理が完成し、それから合わせるワインを探るのが通例だろう。逆にワインに合う食材の組み合わせから料理を作り上げると言う、「エスキス」ならではの手法が見事に生きた作品であった。

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 今宵の魚料理は「ノドグロ」。トマトとウイキョウと魚の出汁を煮詰めたソースで頂く。周りにはトマトとフェンネル、余韻には微かな酸味が流れて克明に印象に残る。更にアニスの香りを纏ったジャガイモ、ウイキョウとパプリカ、アプリコットと空豆も配置され、最後まで食べ飽きない一皿だ。
 一番最初にプレートに引く「ベルガモットのピューレ」が、食べ進めるうちにトマトの酸味と相まって、微かに香りを立ち上げる(妻はかなり気に入っていた)。色々な味と風味を使っているのだが、食べ進めるうちに一つの大きな味わいと印象を残す。

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 更に続いて、赤茶色のプレートに美しく鎮座した「車海老」が登場した。ブドウの葉に包んでマリネした大きな車海老を、殻付きのままグリルした後に殻を外した。ラディッシュの下には細かく刻んだウイキョウを潜ませ、横にはヤマブドウのソースも添えている。カリカリに揚げた海老の頭には、スパイシーなパウダーを振って。
 口に運んだ後に立体的に浮かび上がる香りが好もしく、またピノ・ノワールとも見事に合う。「刺身にはシャンパンや白になりますが、『江戸前握り』のうち、マグロ・雲丹・海老などにはピノは抜群に合いますよ」と若林ソムリエ。鮨に合わせるワイン談義で楽しく盛り上がれる一皿だ。

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 さて今宵のメインは「フランス産小鳩のロティ」。運ばれてくると、シナモンのような甘い香りがテーブルに漂い食欲をそそる。ロングペッパーの香りだ。プレートにはマルサラ酒でマリネしてからポシェした「ラカン産小鳩」が、美しい赤の断面を見せる。かなり赤く見えるがじっくりとポシェしており、しなやかに、そして十分に熱が入っている。
 ナッツオイルでマリネしたウルイや、味噌でマリネしたノビル。付け合せにも繊細な手が加えられ食べ飽きない美味しさ。鳩のレバーも添えて、カリカリに仕上げた小鳩頭は手にとってかぶりつく。小鳩の中でも繊細なラカン産ピジョンの上品な鉄分を感じる肉質や纏わせたスパイス香が、刻々と変化し開く「ロマネ・サン・ヴィヴァン」にぴったりと合った。

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 リオネルシェフの肉料理と言うと「仔鳩」のイメージがあるが、一度として同じプレートはなくいつも驚きや発見がある。優しく上品ながら食べ応えある鳩に「何とも完璧な美味しさね!」と妻も感嘆の声であった。続く「チーズ」は、お馴染みのスペシャリテと言える「3層のチーズ」。
 3種(ブリー・ド・モー/マスカルポーネ/グリエール)の間に、昆布と刻んだ黒トリュフが練りこまれている。表面には「日本酒を使ったソース」を塗ったネットリした食感から、複雑に重ねた旨味と風味が湧き上がる。いつもながらとても美味な一口だ。

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 プレデセールはお得意のシャーレで、切り株に乗って出て来た。甘く爽やかに香る「パッションフルーツのクリーム」の下にはグアバのピューレを潜ませている。上にはザクロのジュレ。コースの締めに向かい、夏らしい目の覚めるような味わいを楽しんだ。デセールを待つ間、若林ソムリエがサッと食後酒を出してくれた。
 厚みあるも爽やかナチュラルな飲み口の「シェ・デュ・ヴュー・ブール ル・ミクマクヴァン マクヴァン・デュ・ジュラ(Le mic-mac-vin Macvin du Jura Les Chais du Vieux Bourg) 2010年」。ジュラ地方のブランデーを割ってアルコール度数を弱めたもの。香りはブランデーだが、梅酒黒蜜の様な甘さの食後酒だ。

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 そこへメインのデセール「チョコレートのスフレ」が運ばれる。目の前でチョコレートのソースを真ん中に注いで完成だ。スフレの中にはバナナのピューレが潜んでいる。周りには、ラム酒で炊いた粟・麦・黒豆などの雑穀、ミルクのアイスクリームが添えられる。
 色鮮やかな「カボチャのピューレ」やラム酒のゼリーも味わいの変化。和の素材を使いつつラムで炊いて、チョコレートと添える事でフレンチのデザートとしての存在感を発揮してくれた。なるほどここで黒蜜の様な食後酒が更に生きてくる・・さすが抜かりないチョイスと言ったところだった。

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 お腹一杯に満足したことから、最後の小菓子(カヌレ/マドレーヌ/パート・ド・フリュイなど)はお土産にして貰う。いつもながら食べ手の味覚が覚醒されて行く様な、時代を先取りした創造力と確実な技術・味覚。リオネルシェフの発想とセンスが生み出すメニューの数々に、いつもながら感心させられる。
 加えて若林ソムリエ(支配人)のマネージメント力や、ワインの完璧なチョイスと的確なコメント・・それら全てが融合したハイレベルの美食の世界を存分に楽しめる。際立つ総合力の高さがここ「エスキス」の本領だなと改めて実感するディナーであった。

不思議の国の「カムデンズ ブルースタードーナツ」アタシの時や!

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 「水曜日のアリス(Alice on Wednesday)」と言えば、不思議の国のアリスの世界をテーマにした、可愛くてちょっぴり不思議なコンセプトショップで、週末は入場制限のかかるほどの人気店です。こんにちは、アリスは永遠のアタシのアイコン、チェスミン・アンダーワールドです(こんにちはチェリ~さん、小さな頃からアリスのお話を沢山読まれてましたね)
 グッズも沢山集めたわね。そんな空想と妄想の狭間で未だ身動きの取れないアタシがご紹介する「ニセモノの館」(違う;) 違う「水曜日のアタシ」(だから;) 違う「水曜日のアリス」(その前に、せめて空想と現実の狭間にしませんか;)

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 そう、そもそも何故「水曜日のアリス」なのかと?それは、水曜日は一週間の中で一番中だるみする日。そんな退屈で平凡な日をスペシャルな日に変えたい!という思いから、この名前が付けられたらしい。ならばアタシも右手ならえする、最近よく月曜日と金曜日を間違えるから、月曜日を休んで金曜日に頑張る!(いや、月曜日も頑張れ;)
 この「水曜日のアリス」は、2013年に名古屋・大須に初めて店舗をオープンさせて、次に大阪・心斎橋、その次には関東進出で渋谷に出店し、大名行列ばりに長ーい長ーい列をなしております。渋谷店では日によって整理券配布がされていますので、詳しくはfacebookでご確認を。

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 (ご丁寧に;で、何故チェリ~さんが説明を?) 何故ならこの「なけなしのアリス」(違う;) 違う「アタシの時や!」(違う;) ち、違う?ま、いいや「水曜日のアリス」九州初となる店舗を、5月23日福岡市中央区大名にオープンするのだよー。アリスをモチーフにしたお菓子やアクセ、ファッション雑貨が約2000種展開され、
 更に店内には楽しい仕掛けがあちこちに散りばめられているなど、まるで不思議の国に迷い込んだかのような演出、あくまで演出よ?決してアナタがアリスなわけないんだからね?思い込みは禁物よ?(そっくりそのまま返します;)

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 「水曜日のアリス福岡」は、不思議の国のアリスの続編、鏡の国のアリスの世界をメインにした空間となっているらしい。もう大名なんて目と鼻の間ですからね(なぜ目と鼻の先じゃないんですか;) いくらアリス好きなアタシでも迷い込むなんてあり得ない。あれ、赤い騎士と白い騎士がアタシの為に闘っているわ(もう迷い込んでるじゃないですか;)
 そんな迷いも一瞬にして覚めたのが、今回ご紹介する目にも鮮やか、インパクトかつ魅惑的なスイーツ「カムデンズ ブルースタードーナツ(CAMDEN'S BLUE STAR DONUTS)」さんです、ハッピーハッピージョーイジョーイ♪ハッピーハッピージョーイ♪(前置キングー;)

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 米オレゴン州ポートランドで人気のドーナツ店が、昨年の4月に日本発上陸を果たし、ログロード代官山のフードマーケット「ザ マート アット フレッド シーガル」内にオープンさせ早1年。代官山なんぞには車で通る以外に闊歩する理由が見つからないチェスミン丸の内CEO主水は、なかなか行く予定を見つけられずに気持ちスルー、胃袋未練、脳内離脱しておりましたが、
 ついに出会いは突然にやってきました室長!彼は戻った!彼はついに戻るんだー!(ん?どこに?いや誰が?) その前に簡単にご紹介しよう。ポートランドに2012年創業の「ブルースタードーナツ」、そうつい最近出来た店だが、以来行列ができるドーナツ店として、地元の人や旅行者から人気を集めています。

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 厳選された小麦粉や卵・牛乳のほかオーガニック・フルーツを使うなど、こだわりの原材料とオリジナルレシピで作られているんですって。季節ごとに登場する限定ドーナツや、独特のメニュー・大きさなどから大人のドーナツと呼ばれているんだよ。
 そんなカムデンズのドーナッツは生地からすべて店舗内のキッチンで手づくりされ、出来立て感ハンパないフレッシュなドーナツが提供されていますよ。とにかく第一印象は、キラキラな目ってアニメやCGの世界だけじゃないんだ!生身の人間があんだけキラキラな瞳と、輝きテラスオーラが放てるんだって驚いたっけ(何の話?;)

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 もとい、まず「カムデンズブルースタードーナツ」の第一印象は、デカイ!インパクトはかなりあったし、見た目の贅沢感は凄く、更にドーナツのイメージを破壊する儚さを持ち、なかなかのデカさからの食べ応えからくる印象と、ケーキのような繊細さを同時に与えてくる、まるでキラキラとした愛嬌に、大人びたリード感、アタシは黙って言う事を聞くだけです(いや、意味不明です;)
 一番人気はフレーバー「コアントロークリームブリュレ」380円。濃厚なマダガスカルバニラプディングを包んだ生地に甘いクリスピーブリュレをコーティング。コアントローシロップのピペット付きで、オープン当初からテレビでも良く登場したのがコチラ。

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 微量ながらお酒入りで、大人なドーナツと言われる代表格な商品。残念ながら人気なので、今回は頂けませんでしたが、微量なお酒がアタシの時や!にする(しない;) お次は名前からして独特なドーナツ「ブルーベリーバーボンバジル」380円。ブルーベリーをピューレ状にし、フレッシュバジルとバーボンで香り付け。
 つまり微量ながらお酒入ってます。ヤバい、これもまたアタシの(しない;) でもやっぱりアタシは「シグネチャーグレーズ」290円かなー。ほんのり甘いシナモンとバニラ味のオリジナルグレーズ。つまり王道、つまり主役、つまりアタシの時や!(違う;)

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 「パッションフルーツ」380円。甘酸っぱいパッションフルーツをコーティングし、サクサクのカカオニブをトッピング。ないよね?他には無いと思うわー、不思議に合うもんね。あ、不思議じゃないのか、いやー無いよねー(ないですかね;) これならあるやん「ヴァローナチョコクランチ」380円。
 マダガスカルバニラクリームを包んだ生地に、ガナッシュとクリスピーチョコボールをトッピング。インパクトあるよね、普通のチョコかと言われたら、まず大きさが手のひらサイズだし、溶ける早さが半端ないから、食べながら溶ける、溶けるから早く食べる、早く食べるから口から何からチョコが凄い。

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 「アップルフリッター」380円。アップル・レーズン・ブランデーを練り込んだ生地に、シナモンとコリアンダーで風味付け。こちらも微量ながらお酒入り。残念ながらアタシの苦手なモノばかりだから選ばない、選ばないけどある意味王道で絶対美味しいじゃん。ここまで他のドーナツ食べてればだいたい美味しいって分かるし。
 だからコレ「ソルトアーモンドチョコレートリング」380円。たっぷりとディップしたチョコレートリングに、塩気のあるアーモンドが絶妙にマッチでーす!チョコと塩気なんて、徹子さーん!マッチでーす。アタシの時やでーす!(ドサクサ;)

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 この定番達に加え、第2弾的新商品がコチラ。まず日本限定メニューの「宇治抹茶ラテ」380円。最高級宇治抹茶を使用した濃厚な抹茶ケーキに、白いラテグレーズをたっぷりコーティング。もうね、バカにしたらコンチクショーだわよ。よく考えられたドーナツに仕上がっておりますパイセン。
 日本人をキチンと捉えたであろう基本的な抹茶ドーナツ、徹子さーん!マッチでーす!(そりゃ良かった;)お次は「ラズベリーピスタチオ」380円。ラズベリーにハイビスカスティーを加えたグレーズに、ピスタチオをまぶしたクリスマスみたいなドーナツ。うん、インパクトだよー。これは見た目よりは大丈夫だけど、かなりケーキ寄り。

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 クリスマスに会いたかった、会いたかったー会いたかったー会いたかったー時や!(古い;) 他にもきな粉をまぶしたスクエアシェイプの「きな粉ベニエ」210円や、オリジナルブレンドコーヒーとクリームチーズを組み合わせた「コーヒークリームチーズ」380円などがご用意されています。
 と今回は大丸東京店さんで期間限定での販売に出会え、アタシは正味することが出来ました。いつも丸の内を多種にわたり潤わして下さり感謝のオン、たんまりとギブアンドテイク!(いやオカシイ;)

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