4月23日から6月19日まで、紀尾井町の「ルイ・ヴィトン美術館(特設会場)」で行われるエキシビション「空へ、海へ、彼方へ── 旅するルイ・ヴィトン(Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton)」、それに先駆けて21日には、海外ゲストや芸能人なども招待してのプレビューイベントが盛大に行われた。
このエキシビションは、昨年末から2月21日までパリのグラン・パレで開催されたもの。キュレーターはガリエラ宮モード博物館館長オリヴィエ・サイヤール(Olivier Saillard)で、空間デザインは舞台演出家ロバート・カーセン(Robert Carsen)。それが何と東京でも開催されるのだから素晴らしい♪
そんなスペシャルなイベントに我が家も招待頂き、ワクワク気分で向かった。しかもプレビューイベント(エキシビション内覧会)の後は、「アンダーズ東京」でのディナーパーティーもあるとの事。これはルイ・ヴィトンCEOマイケル・バーク(Michael Burke)氏主宰で、ルイ・ヴィトン・ジャパンCEOデヴィッド・ポンゾ(David Ponzo)氏の就任披露パーティーとしての厳かな会であると言う。
52階ルーフトップ全てを貸し切って、LVMHのトップ達と企業系招待客、そして私達の様な全国から選ばれた極僅かな顧客が並ぶ食事会。ちなみに下51階ではマスコミ・芸能関係者向けのプレスディナーも行われていた。
エキシビション内覧は気が付けば、マイケル・バークCEOと女優の木村佳乃氏のすぐ後ろで回っていたし、会場では目前にハリウッド女優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)氏が立っているなどびっくりしたが、まぁその話はおいおいに。当日の話を順にして行こう、まずは我が家にとっては重要な宿泊先へ。
夜にはルイ・ヴィトン晩餐会も行われる「アンダーズ東京(Andaz Tokyo)」、超高層複合タワー「虎ノ門ヒルズ(Toranomon Hills)」の47~52階に入っている。6~35階はオフィス、37~46階はレジデンス、低階層には商業施設。万が一に備えては、非常用電源としてガス発電を用意、都市ガス停止でも重油にて給電可能。
阪神や東日本大震災レベルの大地震が発生しても、構造に大きな損傷を与えない高い耐震性能、超高層ビルならではの長周期地震動にも制振効果を発揮するとの事(3種類1218基の制震装置)。熊本地震があった後なので、やはり最新技術で揺れにくいのが一番良い。
更に数千人規模の帰宅困難者滞在スペースとして低層部を整備、地域全体の防災機能に貢献。非常用電源を供給、震災井戸、資機材、水・食糧等の備蓄を行い、「逃げ込める街」として全体が防災シェルターとなるそう。最新防災設備だし安心できる。
「アンダーズ東京」の客室164のうちスイートルームは8部屋。何とこの日泊まったのは、最高スイートの「アンダーズ スカイ スイート(Andaz Sky Suite)」210m2♪ とってもゴージャスな日になりそうよね?!ちなみに今までは2番目の部屋「アンダーズ ベイビュー スイート(Andaz Bay View Suite)」125m2にばかり泊まっていたので、広さが全然違ってびっくり。
ハイアットグループの「アンダーズ」ブランドは2007年ロンドンで誕生。ニューヨーク、ロサンジェルス、ハワイ、上海などに続いて東京は12軒目。ランク的には敢えて「パークハイアット」と「グランドハイアット」の間に設定。
ヒンディ語で「パーソナルスタイル」と言う意味の「アンダーズ」は、Inspiring(感激)、Indigenous(地域性)、Unscripted(筋書きなし)をキーワードに、フォーマルすぎずカジュアルに「自分らしく寛げるリラックス感」がテーマのライフスタイルホテル。
この日はLV関係の海外ゲストも多いからか、総支配人アルノー・ド・サン=テグジュペリ(Arnaud de Saint-Exupery)氏もロビーフロアにおられて何度かお見掛けした。そうそう彼の祖父の従兄弟は、「星の王子さま(Le Petit Prince)」を書いたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupéry)氏ね。
アンダーズ東京でのデザインコンセプトは「現代の和」、見渡せばクルミ材や和紙などの自然素材を多用した日本らしい雰囲気。内装を手掛けたのは、ハイアットグループではお馴染みNYインテリアデザイナーのトニー・チー(Tonychi and Associates)氏、そして緒方慎一郎氏。「素材の本質」に重きを置き「虎ノ門の地域性」を表現、そして「どの世代にも居心地のよい環境」を目指したと言う。
1階車寄せですぐ目に入るのは艶やかな壁画「あたらしい水(Floating colors)」。日本の四季を描いた5枚(長27m)は内海聖史氏による作品。エレベーターへのアプローチは、壁に点在する照明が蝋燭の様な風情でトニー・チーらしい。
毎回思うが、ここから乗るロビー階行きのエレベーターが早い!何と420m/分と言うから通常の倍速以上か、あっという間に51階に到着する。エレベーター内には、和菓子の木型で和紙をかたどった真っ白な美しいオブジェ。和紙アーティスト・永田哲也氏の作品。各に様々な「目出鯛」が設置してある(ないカゴもある)。
ロビーやダイニングなどにある大きな木彫刻はチャーリー・ウィニー(Charlie Whinney)氏の作品。これは「鳥が森の中を旋回する軌跡」なんだって。フロントの壁には池田金春氏による豪華な組子細工。約1500年前の鳥海山大噴火で埋もれた神代欅や神代杉を使っている。
木の温もりに包まれた天井高の宿泊者専用「アンダーズ ラウンジ(Andaz Lounge)」でチェックイン。盆栽や生け花などが落とした照明に雅な風情。大きな一枚板のテーブルで、アテンダントやコンシェルジュ業務全てを担当する「アンダーズ ホスト」とiPadで手続きを行なう。いよいよホテル最高クラス「アンダーズ スカイ スイート」に案内してもらうよ♪
向かう廊下も木温もり穏か・・ルームナンバーは独特なフォントの木造り、足元に緩やかな照明で浮かぶ。49階と50階に1つずつある210m2の豪華スイート。部屋の扉を開けたら直ぐに横長のリビングルームが広がっていて、まずパノラマな景色に思わず声を上げる。
「アンダーズ ベイビュー スイート」と同じ眺望だが、この遮るものがない視界はまた大きく印象が違う。部屋に沿って続く窓ガラスの向こうには、遠く東京湾からレインボーブリッジ、右手間近に東京タワーが迫り、六本木ヒルズまで東京の街が一望できる。
そうかここは更に角部屋、右手にぐるっと回り込むとバールーム的なソファースペースがあり、それを越えると書斎兼寝室用リビングがある。と、ここまでで一旦戻してリビングの説明をしよう。玄関入った所にまず大きなデスク、これは下クラスどの部屋にもあるテーブルと同じ。
これにハイバックの赤茶レザーソファと赤茶レザーチェアが備えられている。その隣に同じ木テイストのリビングテーブルと4つのチェア。リビングの中央には、4つのガラスのテーブルを組み合わせ、向い合わせに白いファブリックの大型ソファが配置。ポイントとしてはやはり個性的なフロアライトの存在ね。
一目で分かるFLOS社「アルコ(ARCO floor lamp)」でしょ♪しかも2個!アキッレ&ピエル・ジャコモのカスティリオーニ兄弟(Achille Castiglioni)の名作ね。大理石のベースから2mも伸びるポール、ステンレスのシェードは上にも穴が開いて広範囲を照らす。街灯モチーフでアーチが印象的なモダンな照明。
実は以前我が家でも購入予定だったのだが、福岡県西方沖地震で見送った経緯があったので、何となくここで出逢えて嬉しかった。見渡せばあちらこちらにアートが飾られ、デザインや建築系のハードブックが置かれている。さりげないインテリジェンスな空間が「アンダーズ」らしいといった感じね。
とそうだ、そんな部屋に入って目に付いたのは、リビングテーブルの真ん中にドンッと大きな焦げ茶色の紙袋が置いてある・・そう我が家お馴染み「ルイ・ヴィトン」。中を覗いてみると箱が3つ、本が2冊。わ~い!ルイ・ヴィトンからプレゼントが届けられていたのだった♪
まずは白いボックスは、大好きなシャンパン「ルイナール ブラン・ド・ブラン(Dom Ruinart Blanc de Blancs)」。この後行く展示会「旅するルイ・ヴィトン」をまとめた分厚い書籍「Volez, Voguez, Voyagez 」。ピンクの「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド(東京)」最新版。
そして大きな箱には「ヌメ革の書類ケース」、小さな箱には「ヌメ革のカードケース(Volez, Voguez, Voyagez)」と共に非売品。最近ヌメ革製品が少ないので貴重でしょ。ますますイベントが楽しみになるさすがの演出(もてなし)に感心しきり。
それらを色々と眺めていると、ホテルからのウェルカム・アメニティも運ばれて来たよ。ガラスの蓋を取ると木皿にはカラフルキュートな「ミニエクレア」が並ぶ。それは1階の「ペストリーショップ」で販売している正にシグネチャースイーツ♪ とっても嬉しい、玄関隣にあるキッチンでお茶を入れて、パクパク午後のティータイムにするよ。
更に金色ラベルの赤ワインも頂いた、南仏ラングドックの「カルヴィソン・レ・ヴィニュロン セレクション カベルネ・ソーヴィニヨン(Calvisson Les Vignerons Selection Cabernet Sauvignon) 2015年」。これは夜食時にでも楽しむ事にする。
のんびり寛いでいたら内線電話が掛かってきた、「ルイ・ヴィトンからハイヤーのお迎えが来ております」と。もうそんな時間?!急いで用意をして出かけなければ。紀尾井町のエキシビション会場に向かう前に、LV担当嬢の待つ「ルイ・ヴィトン 六本木ヒルズ店」に寄らなければならない。そこではエキシビションに関連したイベントが行われている。
パリ「ルイ・ヴィトン シャンゼリゼ店」で展示された「アンティークトランクタワー」があったり、アトリエ職人が来日しての「クラフツマンシップコーナー」が設置されていたり。そんな最中、海外から来日のあの人この人情報も入って来て、ますますワクワクが募っていくのだった♪ 続く・・